チュークのダイビングポイント
60年以上経った現在でも当時の原型をとどめている戦跡もあり、映画のロケ地としても利用されているのダイブポイントがあります!
神国丸
かつては日本海軍の特設タンカーとしてパールハーバーをはじめ 活躍していましたが、今は海底で静かに眠りについています。
船首の機関砲やむき出しになった船の支柱部分は、華やかな サンゴに覆われ、そこに何千もの魚が渦を巻いています。
調理室では、今でも食器類や調理器具、大きな調理コンロが 当時のままの姿で並んでいます
富士川丸
比較的浅い地点に沈んでいるため、初心者からでも十分楽しめます。
この船は元々三菱造船によって造られた貨物船で、全長130mオーバーの船体で、今も比較的よく原形をとどめています。
カラフルなスポンジやサンゴで覆われた船首に据付けられた大砲です。船首はウミトサカ・ヤギ などのソフトコーラルやイソギンチャクで覆われ、また船室には、プロペラ、エンジンカバーなど他の多くの航空機部品が残っています。
部分的に分解された戦闘機が、胴体部品や他の装置と一緒に残っています。操舵室を備えた上部構造、浴室、トイレ、調理室およびエンジン・ルームへは容易にアクセスできるので、気軽に楽しめます。また、水底付近にはギンガメが群れていることもあります。
船倉にはゼロ戦と96式艦戦があり、タイヤやプロペラなど多くの航空機部品も残っています。
平安丸
全長約160mとチュークに沈む沈船の中では最大級の大きさで、左舷を下にして横倒しに沈んでいます。
特徴は元貨客船らしい大きな船橋で、その通路には潜望鏡、船倉には魚雷が積まれていて潜水艦の補給船としての名残を見ることができます。
船橋内部やエンジンルームにも入ることができますが、中は真っ暗な迷路のようになっているので上級者向けのコースです。
日豊丸
多くの沈船の中でも、人気の高い船で、甲板に積まれた、一目見て判る形で残っている装甲車が印象的!
他にも高射砲やトラックのフレーム、対戦車砲が積まれています。なんといっても操舵室の保存状態の良さが素晴らしく、操舵機やテレグラフ、伝声管が当時のままの状態で残っています。
船の周りにはギンガメやバラクーダが見られることも。深度が深いので中級者以上向けのポイントです。
山鬼山丸
山鬼山丸(Sankisan Maru)は、冬島の西側に沈没しておりジープ島から約15分~20分の場所にあり、正立して沈んでいますが船体の半分より後は大破しています。
水深18mの甲板部はイソギンチャクやソフトコーラルで覆われています。3つの船倉を潜ることになりますが、1つ目は何千発もの銃弾、2つ目はトラックと航空機のパーツ、3つ目は薬瓶と石炭が積まれています。
この船のマストは特に美しく、トップで水深3mと浅いので、安全停止中も楽しめます。
伯耆丸
水深63mに直立して沈んでいます。ほとんど原形を留めておらず、船尾の50mくらいが残るだけです。通常潜るのは1つの船倉だけなのですが、中にはブルドーザー、ロードローラー、トラクター、トラックなど、車が多く積載されていて見応えがあります。深度が深いので、中級者~上級者向けです。
山霧丸
この輸送船は雷撃を受け、チュークで修理をしているところで空襲にあい、沈んだ船です。左舷を下にして横倒しの状態で沈んでいます。
いくつもの戦艦用の大砲の弾が積まれた船倉や、エンジンルームにも入ることができます。船底付近には魚雷で被弾した穴が開いていて、船倉と繋がっているため甲板側から通り抜けできます。
りおで志やねろ丸
水深36mに右舷を下にして横倒しに沈んでおり、エントリーすると大きな船体の側面が目に飛び込んできます。
船倉には大量の酒瓶が積まれています。ほとんどが「大日本ブルワリー」のビール瓶で、少量「赤玉ポートワイン」の瓶も見られます。船尾には大砲と、平安丸にも引けを取らないくらいの大きなスクリューがあります。
ジャックアベニュー
チューク環礁の南東にあるサラットパスの外側にあるアウトリーフポイントで、透明度の良いミクロネシアンブルーを満喫でき、潜っているだけで気持ちの良いところ。
定番の小物はミクロネシア固有のハゼなど。時にはギンガメアジの群れや、インドオキアジのアジ玉を見ることができます。(アウトリーフは差額US40ドルです)
サンドパラダイス
サラットパスの内側のポイントで、フィッシュウォッチングや魚をゆっくり 撮りたいダイバーに大人気のポイント。一面の白砂の浅場に点在する珊瑚の根で、色鮮やかなハナゴイや、フレームエンジェルフィッシュをはじめとするミクロネシア固有種をのんびりウォッチング。
水深が浅いので、カメラ派ダイバーも時間を気にすることなく、自分のお気に入りの構図でベストショットを狙えます。
キミシマ環礁
チューク環礁の南側にあるもう一つの環礁で、近年日本人ダイバーに人気のスポット。見どころは、海面から一気に数百メートルも落ち込む大ドロップオフです。外洋にあるため、透明度も抜群で、大小様々な魚の群れやナポレオンフィッシュの群れなどにも出会えます。但し、ポイントまでの距離があるためボート代の差額(US50ドル)を現地でお支払い頂きます。
ベティーボンバー(一式陸攻)
チューク環礁内に沈んでいる爆撃機です。翼長約25メートルと大きく、内部進入も可能という何とも冒険心をくすぐるポイント!
船とは違いジュラルミン製の機体はほぼ原形留めており、朽ちることの ないその姿は一見の価値あり。