ダイビング ラパス

ダイビング

日帰りダイビングがラパスを潜るメインのスタイルです。
野生のアシカや大物と逢える夢の海・ラパス。
ここでダイビングするには一般的なデイトリップ(日帰り)とダイブクルーズの2つの方法がある。

ラパスの海の特長は
北アメリカ大陸とバカカリフォルニア半島に挟まれた細長い海・コルテス海。
そこはイルカ・クジラをはじめとする海洋性ほ乳類と多くの魚たちが暮らす豊かな海。
大陸側や半島部に乾いた土地が続いているのに対し、海の中が豊かな理由は、コロラド川から流れ込む水に多くの栄養が含まれるから。
プランクトンが 発生し、それを食べる生き物たちが集まるという食物連鎖によるといわれている。
コルテス海に面したラパスの周辺には、大小の島が点在し、個性豊かな海の 生き物を見ることができるわけだ。

デイトリップでメインのポイントを網羅
ラパスでダイビングする2つのダイビングスタイルは日帰りダイビングのデイトリップとボートで2,3泊するダイブクルーズ。
大きな違いは、拠点となるラパ スからどれだけ遠くに行けるか、だ。
当然デイトリップで行くエリアより、ダイブクルーズの方が、遠いエリアに行けることになるが、遠くに行けば良くて、近い海がつまらないというわけではない。
ロスイスロテス、ラ・レイーナ、エルバホなど、ラパスの人気ダイビングポイントはむしろデイトリップエ リアに集中している。
ところが「近い海」とはいえ、他のスポットに較べると遠めで、ボートの速さにもよるが、ラパスの港から1~2時間かかるのが普通。
そのため、戻るのは夕方近くになる。
昼間よりも過ごしやすい夕方は、街中が活気づいて、陽気なメキシコ気分を味わうにはいい時間帯ともいえる。

デイトリップの特長
・人気ポイントを中心に潜れる
・海の他にラパスの街も楽しめる
・宿のバリエーションは豊富

 

デイトリップダイビングのスケジュール例
1日のスケジュール例
7:45 港に移動
8:00 出航
10:30~11:30 1ダイブ目
12:30~13:30 2ダイブ目
14:00~15:00 ランチ
15:15~16:15 3ダイブ目
17:45 下船
 
Weが提携するダイビングサービスを見る

♦コルテスクラブの詳細を見る
♦サンライダーの詳細を見る

デイトリップのダイビング
Weが提携するラパスのダイビングサービスは、2件ともデイトリップダイビングに力を入れている。
ツアー日程は6,7日間が中心だが、このスケジュールでダイビングできる日は3,4日あり、コンディションが問題なければ人気ポイントを網羅することも可能。

ダイビングスタイル
ボートダイブですが、アンカーをかけロープ沿いに潜降。
水中で集合し、ガイドと一緒潜るのが一般的なスタイル。
エキジット前は水深5mで3分間の安全停止を。
ボートまではアンカーロープを伝って浮上。
流れがある場合にはドリフトダイブするケースもある。

デイトリップのエリア
デイトリップは1ダイブ目により遠いポイントに潜り、港に戻るルートをとり2,3ダイブするのが一般的。
エリアは、ラパスの港からボートで1~2時間 で行けるエスプリットサント島の北ロスイスロテス、東側のエルバホ、南東のラ・レイーナの周辺です。このエリアより遠い場所に行くにはダイビングクルーズ に乗る必要がある。
コンディションの問題がなければ3日間で3大人気ポイントを制覇できる。
移動時間が長い分、快適さのカギをにぎるのはボートの装備といえる。

ラパスの海況
4月~12月中旬までが天候が安定して、ダイビングに適したシーズン。
12月中旬からは東北からの季節風が吹き、気温も下がるが、常に吹いている わけではなく、3~4日吹いて、また3~4日止まるというサイクルを繰り返す。
6月以降には収まり、10月末までは連日ベタ凪状態が続く。
水温は 8~10月が高く、30℃を越えることもしばしば。
気温は7月~8月は日中40℃を越えることもあるが、10月下旬頃から朝夕には肌寒くなる。
透明度は8~9月がベストで30mに達することも。

  気温(℃) 水温(℃) 見もの
01  20    17     太平洋側のマグダネラ湾でコククジラ
02  22    16      太平洋側のマグダネラ湾でコククジラ
03  25    17     シロナガスクジラ、ナガスクジラがコルテス海に
04   27    18     コククジラ、ジャイアントマンタ
05   30    19     ハンマーの群れ、ジンベエザメ
06   33    21     ハンマーの群れ、ジンベエザメ
07  35    24     シャチ、ゴンドウクジラ
08  35    27     カジキ
09  30    28     子アシカが遊びはじめる、キハダマグロ
10   30    28     リーフフッシュの幼魚
11  25    26     ジンベエザメ
12  23    23     ウミガメ

ラパスで見られる生き物
大物編
ロッキー山脈の雪解け水がコロラド川から流れ込むコルテス海は、養分を多く含くむことで知られている。
プランクトンが発生し、それを食べる小魚や水棲ほ乳類など、驚くほど多くの生き物が暮らしている。

​アシカ:ロスイスロテスに通年いるが、子アシカがダイバーと遊びはじめるのは9月~5月。夏場は繁殖のため、雄アシカがナーバスになるのであまり遊べない。
ゾウアザラシ:ロスイスロテスに毎年5~6月に雄のゾウアザラシが1頭やってくる。
ハンマーヘッド シャーク:エルバホで見られる。シーズンは5~6月と11月の水温が下がる頃。
ジンベエザメ:可能性のあるエリアは、5~7月までがラパス湾の北側、9~11月まではラパス湾の南側の沿岸部。いずれもダイビングポイントからは離れているため、ボートで移動中に遭遇できることを期待しよう。
マンタ:ラ・レイーナでは、全身が黒いブラックマンタを含め、何枚ものマンタが棲息している。
アジ玉:ラ・レイーナにいる数万匹に及ぶアジの大群。あまり逃げませんから撮影も簡単。アジ玉の上をマンタがホバリングなんていうシーンもしばしば。6~12月。
モブラ:9月下旬から11月まで、プンタ・ロボでは子マンタの大群が見られる。
フィンスポッテッド ジョーフィッシュ:ロスイスロテスなどの砂地に棲息する人気のジョーフィッシュ。人の腕よりも太く「デカジョー」とも呼ばれている。

イルカ・クジラ編
ホエールウォッチングのメインシーズンは冬から春にかけてだが、ボートの上からは通年見ることが可能。
特に海にいる時間が長いダイビングクルーズの場合は遭遇の可能性は大きくなるのが特長。

コククジラ:毎年冬にラパスから車で3時間の太平洋側のマグダネラ湾に12月~3月に交尾、出産、子育てためにやってくる。3月~5月にはポイントへの移動中にウォッチングできることもある。
コビレゴンドウ:4月~12月まで、状況が良ければボートでの移動中にスイムできるフレンドリーなクジラ。
ゴンドウクジラ:4~12月、コビレゴンドウと同様に、スイムが可能なクジラ。
シロナガスクジラ:全長30mもある地球で一番大きな生き物。2月後半から4月上旬まで、バハクエストがロレト発の3泊4日チャーターツアーを開催している。
ザトウクジラ:11月以降にラパス近海にやってくる。ダイビングボートから派手なブリーチングが見られることも。
シャチ:2002年のシーズンに、プンタ・ロボで2時間くらい遊ぶことができ、バハクエストにその様子を撮影したビデオがある。
バンドウイルカ:ポイントに向かう途中のボートによく遊びに来てくれる。ダイビングクルーズの際は、小型ボートを使ってスイムにもトライ。
マイルカ:バンドウイルカよりも小型のイルカ。ポイントに向かう途中のボートによく遊びに来てくれる。