コラム

シミラン&カオラック

シミラン&カオラック

コ・ボンにて待ち人来たる

「リング・オブ・ファイヤー」とは、円形状になった火山帯で、今回はその円周に沿って移動し、ダイビングをしていく。朝、到着したのはsuaanggi島。島の周囲のポイントでリーフを降りていくと、沖合に根が伸びている。そこの水深25mで待っているとハンマーヘッドシャークが現れるという。結果から言うと、一番最初にエントリーしたグループは、ハンマーヘッドシャークの大きな群れを見た。私たちのグループは、少し欲を出して、それよりも潮の流れに逆行した先で狙っていた・・・。それでも、カンムリブダイやイソマグロ、ナポレオンなどと出会う。

圧倒的魚群!
今年も乗船したハレルヤ号でのシミランクルーズ。毎年のように乗船すると、いつも少しずつ海の状況の違いに気がついていくのが面白い。今回のトリップではスカシテンジクダイの大きな群れがとても目についた。通常であればシーズン序盤でよく見られるはずのものだが、シーズン終盤(4月中旬)でも、銀色の雲のようにふわりとソフトコーラルを包み込んでいた。
 

スカシテンジクダイの群れがいることによって、撮影の良きアクセントとなる。想定外だったので、これはとても嬉しかった。これらにアタックを仕掛けるカスミアジなどの捕食者も多く、海の中は何処も彼処も魚に溢れていた。

エイブルズ・エンゼルフィッシュとミミック・サージョンフィッシュ

今回の取材ではインド洋固有種のエイブルズ・エンゼルフィッシュと、それに擬態していると言われているミミック・サージョンフィッシュをワンフレームに収めることができた。過去にも近くを泳いでいる二匹を見たことがあったものの、写真を撮るには至らず。しかしチャンスは突然訪れるものだ。この瞬間に立ち会うことができたのもガイドの大村さんのおかげ。素晴らしい海と素晴らしい出合い。毎日ビールが旨い訳だな。

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