2007年8月19日~23日
2007年8月19日(日)
8/19/07久しぶりに雲の多い空。結構、風は涼しい。でも,海の中はやっぱり28℃であったかい。1本目はMaagiri Rock。いつものようにキレイな砂地にガーデンイール やドラキュラシュリンプゴビー。根に住み着くヨスジフエダイの群れや、クダゴンベやミヤケテグリ。キビナゴの大きな群れが子供のカツオに追われて、右往左往。カツオ狙いか?大きなイソマグロもウロウロ。ウメイロの群れ、ムレハタタテダイの群れ見て、上がったとき「うわーひどいな、ここ」とゲストの声。何か気に入らない事でもあったのかな?尋ねてみれば面白過ぎの逆説的表現だったようだ
「ほっ」。心臓に悪いよ、そのいい方。
2本目はマンタ撮影会、LankanReef。流れの上手からエントリー、ジャンプ。
はじめに入ったのは私のチーム。たまに耳が抜けにくくなる奥さんの為の少数チーム。ゆっくり潜行し始めると、いつの間にか下に大きなマンタが6枚見える。ヤバい,真上だ。マンタまでまだ6mは離れてるうちに沖側に移動しながら潜行。ずいぶん離れた所から再び接近したけど結局、大きいマンタ達はどこかへ、ちょっと小振りなマンタが2匹やって来て代わる代わるクリーニング。みんなでじっくり撮影会。「ほっ」
北マーレでは時折パラリと雨が降ったけど南下して南マーレでは雲はあるけど雨は降らず。3本目のKudha Giriでは、私のチームの1人のゲストの耳がどうしても12~14mぐらいで抜けないらしく、そのまま浅瀬キープ、根をぐるっと回りながら流れの上手で、ずっとクマザサハナムロやイエローバックフュージュラーの群れとそれを襲う、大きなカスミアジ達やイソマグロ達、孤独なロウニンアジをずっと観察。ハンティングは見飽きない。
8/20/07
雲が多めの中、1本目Guraidhoo Cornerのチャネルを環礁の内側から外へ向かってドリフト。4匹程のホワイトチップがリーフの深い方で、もう2匹が浅い方でウロウロしている。しばらく見ていると、人と同じくらい大きいイソマグロが接近して来る。サービスのいいイソマグロでお客さんの周りをグルッと半周、大接近。ずいぶん近寄ったように見えたけど、フィッシュアイのお客さんは50cmぐらいまで寄りたかったらしい。
アリ環礁への長い道のり、いつの間にか雲は減り、太陽が照りつける。ランチを食べたらジンベイサーチの始まり。アリ環礁の東南外側をドンドン南に下って探す。見えるものはイルカやカジキのジャンプ。2時間半はあっという間に過ぎて行き陰も見えないまま1回目は空振り。
2本目のダイビングはHolyday Out。水中でもジンベイを期待しつつ緩やかなリーフの斜面を降りて行く。水温が他より高めで29℃。流れに乗って、ヨスジフエダイやヒメフエダイ、アカヒメジの群れを通り過ぎ。沖の離れ根にも出て、上を見上げてキョロキョロ。ホワイトチップが3匹チョロチョロ。たくさんアカモンガラの子供がヒラヒラ。ほんわかと穏やかなダイビングでした。
2回目のジンベイサーチは、粘ってみるものの結局空振り。日も結構傾いて、3本目のダイビングはDidihoo Outのウォールダイビング。壁の下を覗くと時間が遅くなったし気分も反映して、水中はとっても暗い。アカモンガラも寝る支度なのか、壁に寄って寝床の穴探しでもしているよう。イソマグロはクマザサ達をまるで無視でのんびり泳いで行く。リクエストされいた群れって程じゃないけれどパウダーブルーサージョンが何匹か固まって通り過ぎる。ビデオカメラ構えてゲストがダッシュ。でも、ナイトサージョンも混じっていたのが少し残念。
8/21/07
今日はジンベイサーチの為、早起きしてスタート。まずは1本目のダイビングをKudhara Thilaへ。透明度はやや落ちているものの、流れも弱く穏やかで相変わらず大量の魚達。カスミアジも一列になってフュージュラーの群れを切り裂いて進んで行く。進んで行くだけであまりハンティングはしなかった。でも,やっぱりここの名物は、根を覆い尽くすヨスジフエダイの群れ。この大量のヨスジの中にいたら他に何か探す必要なし。ビデオカメラやカメラを持ったお客さん達は、もうファインダーやモニターから目を離さない。
船に帰って、ジンベイサーチ開始。ドンドン南に下って、探し続けるけどまたしても影も形も有りません。通りすがりのイルカに慰められつつ2時間のサーチが終了。
2本目のダイビングはアリ環礁外側のずっと下った南はじ、Bodhu Finoru Thila。
ゆったりとしたコーラルリーフの斜面を一気に降りて、白い砂地を挟んで沖側の根に直行。前回同様、今日も大きなグレートバラクーダの小群れ。前回と違って今日はカメラマンの接近を避けている。そのすぐ沖側をマダラトビエイが通り過ぎて行く。エキジット後、最後のジンベイサーチ、今度は環礁沿いに東に向かってダイビングドーニをゆっくり進めながら探します。全然いないジンベイは休暇中かな。Maamigiriで母船アイランドサファリ1号と合流。本当はこれでサーチエリアを離れて環礁の中を北上する予定だったけど最後の泣きの一回、最後の最後Dhidhdhooから
Dhigurahの間を探してみがやはり全然見つからない。収穫は強い日差しに焼かれた肌のみ。
移動中一雨、ほんの10分程で通り過ぎる。遠くを眺めればあっちこっちで雨が降っている様子。雲も多くなって来た。3本目はReethi Thila、流れがやや強めで棚上のキレイなテーブル珊瑚を眺める暇もなく深みへ降りる。いきなりクマザサやイエローバックなどのフュージュラーが猛ダッシュで逃げる。イソマグロがハンティング中。ツバメウオの群れを通りすぎ、タイワンカマスの群れのそばにグレイリーフシャークを1匹発見。でも別のチームがグレイリーフシャーク5、6匹を見た後、サメは去って行ったらしい。
8/22/07
夜中の3時にエンジンがかかりアンカーのウィンチの音で目が覚める。かなり雨が降り風が出てアンカー打ち直し。天気は不安定になっている。
朝から本船で移動してDega Thilaへ潜る。グンとそそり立つ屏風岩の根がメインの地形ポイント。小さい根の周りでツバメウオやヨスジフエダイの群れを見て大きい根を一回りタイマイを観察していると、イソマグロがゆっくり近づいて来る。じっと視線をこちらにくれつつ、ゆっくり旋回して、さよなら。
今度は2時間程の移動、途中なんどか雨が降ったけど2本目Fish Headに着いた時には晴れていた。潜り始めてすぐにナポレオンが大接近でお出迎え。フュージュラー達に襲いかかる、カスミアジ達。イソマグロやロウニンアジもウロウロしているけど、今回のハンティングはカスミの群れが主役。何度もガンガン襲いかかる。大きな
Banded Trevallyが2匹でじゃれ合う子犬のように、人の事は全く気にもかけずに遊んでいる。根を1周して戻って来るとまだカスミアジ達の攻撃は続いていた。
3本目は、Maaya Thilaに着くと太陽が照りつけていた。でも、北上するたびに雲が増えている。水中も光がいっぱい入ってとても明るい。フュージュラーがギュッと詰まった密度の濃い群れを作っている。イソマグロとロウニンアジが一緒に群れに襲いかかる。次はロウニンアジとカスミアジの共同作戦。根のトップに戻ると巨大な一匹のグレートバラクーダがロウニンアジにアタック。結果は逃げられてようだけど、噛み付いたのを見たような気がする人も。
4本目、ナイトダイブでMaaya Thilaへ。岩の隙間で真っ赤に変色しているクマザサハナムロ。大きなウツボはウロウロ泳ぎ回る。小さい赤ちゃんホワイトチップ。でもやっぱり夜と言えば甲殻類。白っぽい色のムチカラマツエビには、マクロ派ダイバーが食いついて離れませんでした。
8/23/02
日で今回のクルーズは最後のダイビング。ラスト3の1本目、アリ環礁ではラストダイブBathalaa Maaga Kan Thilaへ。流れの中やや深めの根のトップに一気に潜行。根の上には大きめのホワイトチップが4匹うろうろ。流れに乗って根沿いに進むと、今度は子供のホワイトチップが20匹程根の下から上がって来た。体をすり合うように、ゴンズイ玉のマネしているみたいに固まって、泳ぐ方向も決まってないかのような不規則な動き。子供はサメでも遊ぶのが好きなんだろうか?
風も弱く空は晴れ,船は快適に進んでアリ環礁最後のダイビングはKalhu Thila。
潜り始めてすぐにグレーリーフシャークが4~5匹、根の上のふち辺りをウロウロ、お客さん達にはまだ見えそうも無い。指差しながらサメに向かうけど、間にホワイトチップがカットイン。これじゃ、皆にはホワイトチップ追っかけてるように見えるだろうな。根の下に着く頃には、なんとか皆にも見えたようだが写真撮るには遠過ぎだね。しばらくサメ見学で粘った後、根を回り始めるとホウセキキントキの群れが細長い川の様に広がっている。反対に回ったチームはコウイカのお見合いに出くわしたようです。
長い北マーレへの移動の後、潜ったのは北マーレと南マーレの間にあるバドゥーチャネルに面した長いドロップオフのポイント、Lion Head。珊瑚やソフトコーラルの生える壁にそって延々とアカモンガラやハナダイ達が散らばり、景色に彩りを添えている。壁のえぐれたオーバーハングにはマダラエイやカメが寝ていたり、外海側を眺めていると、イソマグロやカスミアジが通り過ぎて行く。強めの流れに乗ってピューッとドリフト。
北マーレに入ってからドンドン雲が増えた。遠くを見ているとあっちこっちで黒い雲と雨が降っているのが眺められる。最後のダイブはPotato Reefでトールフィンシュリンプゴビー探し。おかしい、今日は大きい赤線の入っているのや、小さいの,カップル、ランドールズピストルシュリンプ付きなどドラキュラシュリンプゴビーはたくさん見つかるけど、トールフィンはなかなか見つからない。やや焦ったけど結局カップルのトールフィンが見つかって、良かった。ハゼ撮影隊は待ちに待ったよとばかりに撮影に夢中。すぐ上をイソマグロの群れが通過したりしてるんだけど皆集中していてタンクの合図にも気がつかない。ナポレオンもかわいいタテジマキンチャクダイの幼魚も見ない。
上がってみれば怪しい雲行き。黒い空に強い風。間もなく土砂降り、風も強風。本船まで帰って来てもドーニーをつなぐ事ができない。視界も10mくらいしかきかない。雨風が弱まるのを気長に待ってやっと帰還。明日の器材干しがちょっと心配。
石渡 隆之
Island Safari1