2008年8月17日~21日
2008年8月21日(木)
8/17/08 第1日目位置
POINT
天候
水温
北マーレ
Faru Out Reef
晴れ
28℃
今週はお盆も過ぎてぐっとゲストも少なくなり、みんなには広々贅沢な旅になりました。マウルーフは奥さんの出産で今週はお休み。私とファリード、的場の少人数制チーム編成で更に贅沢。今週、私と潜るのは昨年も来てくれた親子チーム。潜り始めはベテランチームを引っ張るファリードのすぐ後ろにいたはずがヤッコやチョウチョウウオ大好きなお母さんの撮影ペースに合わせているうちに置いて行かれ、後から来ていた的場チームにも追い抜かれる。タイマイがいてカンカンとタンクを鳴らす。ママは撮影に集中していて気が付かない。
大きいイソマグロが来てカンカン。やって来るのは娘さんだけ。昨年もチョウチョウウオの写真たくさん貰ったし。きっといっぱい写真を撮っているんだろうな。
位置
POINT
天候
水温
北マーレ
Lankan Reef
晴れ
28℃
大きめの波が来ている、北マーレの東側。北側から潜り始めて斜面沿いに南下。もうじきクリーニングポイントかなと思いつつ、ファリードチームと並走し沖側を眺めて行く。ふと前を見ると真ん前から6枚のマンタが固まってやって来る。大きな翼をゆっくり動かしながら、ノンビリ前進して来るマンタの群は優雅で迫力が有る。慌てて海底に身を伏せてマンタを刺激しないように見上げる。クリーニングポイントはもう目の前なのにマンタはそのまま前進して行く。北へ4枚、外洋側へ1枚、浅瀬の方に1枚とバラバラに散って行くマンタ。クリーニングポイントで待ち始めると2枚のマンタが戻って来てクリーニングを開始。落ち着き無くこのマンタも去って行き。南のクリーニングポイントへ移動すると2枚のマンタがやって来て掃除開始。マンタが行ったり来たりで、こっちもつられて行ったり来たり。最後には大きいマンタが4枚メインのクリーニングポイントに登場した所でタイムアップ。未練を残しつつ、マンタを見下ろしながら浮上。
位置
POINT
天候
水温
ラスドゥー環礁
Madivaru Corner
晴れ
28℃
ガーデンイールがニョキニョキと顔を出す白い砂地を横切り、ドラキュラゴビーを横目に見ながらマックコスカーズラスのたまり場を目指す。今日もヒレを大きく広げてディスプレイするマッコス達がヒラヒラと泳ぎ回っている。やや急ぎ目に砂地から外洋に面したリーフに移動。いきなり目に飛び込んで来るクマザサの群の輝き。カスミアジ、ロウニンアジ、イソマグロに取り囲まれて群が凝縮して玉になっている。根の上で眺めているとギンガメの群がすぐ側で旋回。頭上に見上げるギンガメの川も光りを反射してキラリと輝く。動き出したギンガメについて行くと砂地とリーフの合間に大きなタマカイが岩に化けてるつもりなのかじっと砂上に腹這いになっている。ハナダイの嵐を分けつつ根の上を浅場に移動。朽ちた珊瑚の隙間にカマキリの威嚇みたいにユラユラ動くアカシマシラヒゲエビが顔をのぞかせていた。
8/18/08 第2日目
位置
POINT
天候
水温
ラスドゥー環礁
Rasdhoo Madivaru
晴れ
28℃
ほぼ日の出と共にエントリー。まだ薄暗い海中を沖へ、深場へ真っ逆さまに落ちて行く。全チーム一丸となってハンマーヘッド探しに挑戦。右にファリード、真ん中に的場君、左に私と3チーム並んで泳ぎだす。泳ぎ始めてけっこう早めにハンマー登場。真ん中の的場くんが今週も一番槍。右側へ6匹のハンマーが泳いで行く。私の目の前も1匹大きいのが上がって来る。更に2匹のハンマーが前方を横切って行く。何故かやって来ない僕のチームのゲスト。このとき3匹のハンマーが20mくらいまで上がって来てすぐ側に居たんだそうだ。すっかり足の出ないお母さんを見かねてリーフに向かって脱落する僕。コーナーの壁に辿り着くと昨日の夕方よりも激しくギンガメが群れて接近して来る。キツネフエフキの群もハンティングに忙しい。リーフスレスレを何度も旋回して行く、グレーリーフシャークとホワイトチップ。サメ3種、1ダイブで見られたよ。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁北部
Kalhu Thila
晴れ
28℃
エントリーすれば群の中。まぁ、群に向かってエントリーしたんだけど。クマザサハナムロが密集して玉を作る。イソマグロがドンドン接近して来る。下の方ではイエローテールジャックが忙しげにワラワラッと群れて走って行く。根の角に差し掛かると真っ赤なホウセキキントキの群がノンビリと漂っている。流れの来ない裏側に来るとメスを守るコブシメと横取りを狙うもう2匹のコブシメの対決が見られた。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁中部
Fish Head
晴れ
28℃
他の2チームと別れて根の南側へ降りヨスジフエダイの群を見に行く。週を重ねるごとにここのヨスジの群は数を減らして行く。流れに逆らい上手に向かう。他のチームに付いて行っているんだろうナポレオンは姿を現さない。流れの当たっているオーバーハングからクマザサを仰ぎ見てみるが群の密度も良くないしのんびりした感じ。やっと登場したナポレオンは飼い犬のように体を人にすりつけて来る。今度は流れに乗って北側に回り込んで行くとイエローバックフュージュラーの群に遭遇。カスミアジの群もやって来る。ロウニンアジもイソマグロもやって来る。レインボーランナーもやって来る。大型のギンガメもやって来る。急ににぎやかないつものフィッシュヘッドになる。ホッとしたよ。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南部
RadhdhigaaHouseReef
晴れ
28℃
珊瑚だらけの浅い海をノンビリノンビリ進んで行く。魚はベニハゼ、サラサハゼ、たくさんのアカメハゼ。珊瑚に逃げ込むインディアンハンバッグやグリーンピューラーなどのスズメダイ達。静かな海と日差しと珊瑚と小魚の癒し系イメージビデオのようなホンワカダイブ。
8/19/08 第3日目
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南部
Reethi Thila
くもり
28℃
やや流されてトールフィンゴビー探すには頑張ってもっと東に行かなければ、
今回はトールフィンをクリアに撮りたいとのリクエストに応えられない。ケーブをくぐったり、壁に沿ったりしながら流れを避けつつさかのぼる。そろそろいいかなと深度を下げて探し始めるがこんな時に限ってすっと見つからない。頭上ではフュージュラー達がイソマグロにアタックされて右往左往している。これは今日はあきらめようと思った瞬間、前方5mくらいに2匹穴を挟んで背中合わせに並んでいるトールフィンのカップルを発見。1匹はすぐに引っ込んでしまったけど残った小さい方が根性の座っているやつでカメラの接近にもびくともせずに穴の外で頑張っている。背鰭をピコピコ立てたり寝かせたり。少し深度を上げUターンしたらもう1匹トールフィン発見。ゲストを振り向きおいでと手を振っていると寄って来るゲストの背後に大きなマダラエイが近づいて来る。運も流れに乗ってやって来たのか。そのまま流れに乗って行くとツバメウオの群が近寄って来る。いつもより東よりで根の上のテーブル珊瑚を見に上がると逃げて来たフュージュラーのたまり場になっていた。
ジンベエサーチその1
いよいよ決戦の時。先週は今期7週目にして初めてジンベイを外してしまったので、気持ちも重くサーチ開始。波は穏やか、天気も良くコンディションは最高。チャネルを抜けて外海に出てリーフ沿いにゆっくり進む。10分ちょっと経った所でいきなり海面に揺らめく黒影発見。泳ぎ始めてみるとシッポが大きくちぎれた雑誌ダイバーにも載った事が有る通称チギレが数ヶ月ぶりに登場。マイペースなチギレは5分程でゆっくり沈んで行った。ボートに戻ってサーチ再開、更に5分経過。またしてもチギレが再登場。いい時は良く出るもんで、次のジンベイもすぐに見つかる。ちょっと大きめ7mぐらいのジンベイザメ。ゆったりと15分程も泳いでくれた。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南部
Maamigili Out
晴れ
28℃
たった今、1時間の間に連続で3回もジンベイが出ているんだからと期待を込めたジンベイサーチダイブ。3チームやや広がり気味に陣形とって泳いで行く。海面スレスレに大きな光る体を発見。前もドキッとしたけど今回もだまされた。巨大なバラクーダがどっしり構えて漂っている。ゲストはカメラを前に突き出して静かにゆっくり前進。前進した分だけバラクーダはゆっくり下がって行く。外見程には肝は座ってないようだ。静かな海に船の空ぶかしのような音が何度も響く。確認に上がってみるとやや沖合に浮いている船。クルーは落ち着いている。合図ではなかったのかとガッカリ沈んでダイビング続行。ところがこの少し前に船の周りにはジンベイが廻っていたそうで僕が見たのはもう沈んでしまった後だったって。
ジンベエサーチその2
昼食後、次のダイビングポイントに向かいつつジンベイサーチ。やや東に寄ったアリビーチを目指す。今度はいくら目を凝らしても影が浮かんで来ない。ハイタイドも過ぎて今は引き始め。外側を流れる潮はやや速めに南下しているようだ。水もきれいな所が多い。なんか出なさそう。沖を泳ぐイルカの群とちょっと遊んで気を晴らす。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南部
Ari Beach out
くもり
28℃
ジンベイの影が無かったからって水中がダメとは限らない。とは言えここはもう一つパウダー玉狙いもある。予想通り外側はいい感じで南へ向かって流れている。浅い棚上を進む僕らと他の2チームは結構移動のペースが違ってしまう。お母さんがタイマイを追いかけて流れを遡って行く。反対向くと珍しくブラックチップリーフシャークが更に浅い方へ向かって泳いで行く。シルエットから玉を見つけたと思って近寄ってみたらシマハギの玉だった。お母さんもやって来て、少し外側に移動と思ったら前からパウダー玉がやって来た。キレイな薄めの青に黄色いライン、固まると本当にキレイだ。もう少し数が多かったらもっと良かったけど贅沢は言えない。予定通りの発見でテンション上がりつつ3打ち1休みの合図を鳴らす。でも、流され組はもう随分進んでしまった事だろうと諦めていたら崖をよじ上るように2チームが戻って来た。2人のガイドにパウダー玉をバトンタッチ。でも、離れつつ見ているとみんな群に寄り過ぎだね。玉は玉だから美しくバラしてしまえばただのパウダーブルーサージョン。被写体への寄り方は気を付けたいもんだ。
ジンベエサーチその3
相変わらず外海側は流れ続けている。遠くには真っ黒な雲が雨を降らせているのが見える。ここ2、3日ディグラ島の内側に出ているって情報も有るしちょっとよって見る事にする。内側に入ってすぐに小雨。風が吹き飛ばして来ているのかと思っているうちに大粒の雨がザーッと降り出した。母船に避難。早めに内海に帰って来ていて良かった。リーフ越しに見える外海は大きな波が立っていた。
8/20/08 第4日目
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南部
Digurah Arch
雨
28℃
起きたら朝から小嵐。真っ黒な雲が空を覆い。ラグーン内に泊めた船体を波がひっきりなしに叩く。1本目の予定も変更。環礁渡りも見送りの可能性大。頭の中は大混乱。考えていても仕方ないから取りあえず1本潜って天候の様子を見る事にする。雨と風にさらされた体で海に飛び込むと外よりずっと暖かくホッとした。もう日は出ているのだけど黒雲のせいで水中も暗い。暗くて見つかりにくい中、なんとかトールフィンのカップル発見。これはすぐ引っ込んでしまったが次に見つけたトールフィンは大きく廻りにエビが掘り出した砂が小山になっているテッペンにどんと構えた勇ましげな奴。カメラの接近に一度は穴に入りかけたけど又戻って来て背鰭をブンブン振り回しモデルに専念してくれた。モブラが頭上を通過して、ナポレオンはノンビリ根の上の方を泳いでいる。上の悪天候はまるで関係ない平和な海が薄暗い中に広がっていた。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南部
Kudarh Thila
くもり
28℃
少しは北に移動しておきたいのに頑固なキャプテンアフィーは天気が悪いからアンカー抜きたくないって。このまま晴れなきゃずっとここにいるのかよ。雨も止んで雲も減って来ている。天気は回復傾向にある。少しは北に移動していた方がマーレに渡りやすいだろうに。まぁお陰でクダラティラに入れて喜んでいるお客さんもいるからいいけどね。ここでも外と中は大違い。水がきれい。25mは抜けている。抜けている分、魚のよりは悪いのかハンター達の活動は活発ではなかったけどヨスジがたっぷり集まった群や透明度のいい中眺めるハナダイのヒラヒラ飛ぶ姿はとっても華やか。根の上にいつの間にかキビナゴが集められてカツオがガンガンアタックを始める。素早い小型のカツオ達のハンティングを見ていると何でかニュータイプの戦闘シーンを思い出した。
位置
POINT
天候
水温
南マーレ環礁
Vaagali Corner
くもり
28℃
天気はドンドン回復して2本目の後、すぐに環礁を渡り始める。でも、今夜の予定の投錨地まではどう考えても行けない。まぁ渡れたんだからいいか。海中は浅い深度ではインカレント、10mあたりから下はアウトカレント。変な流れだけど取りあえず浅い水深キープして壁沿いを進む。イソマグロや、大型のロウニンアジが横を通り抜けて行く。どうやらずっと下側はアウトみたいなので下へ向かって穴を通り抜けて外海に向けてドリフト開始。マダラエイが僕らの接近にシッポを振り上げる。威嚇してるんだろうか?その割にはシッポ以外はほとんど動かない。流れの下手からマダラトビエイがやって来る。ゲストは静かに接近撮影を試みる。僕はリーフに壁の岩に指かけて止ってその様子を見ていると流れにドンドン持って行かれるゲスト。深度を下げながら真横の僕に寄って来るマダラトビエイ。サービスありがとう。
8/21/08 第5日目
位置
POINT
天候
水温
南マーレ環礁
Guraidhoo Corner
くもり→晴れ
28℃
透明度よく20m。流れも強めのインカレントでエントリーから一気に潜降。早々にマダラトビエイが登場。外洋に面したコーナーで根待ちすると、ホワイトチップが5匹程、近く遠くをゆったりと泳ぎ回る。ちょっと遠目に大きいグレーリーフシャークも見える。大きなイソマグロが流れに逆らい1点で停止している。この流れの中で余裕の停止とは流石だ。流れに乗って飛ばされて行くと少しせり上がった岩にコラーレバタフライが群を作っていた。ビューーン。
位置
POINT
天候
水温
南マーレ環礁
Guri Corner
くもり
28℃
今度は濁ったアウトカレントの中へ一気に潜降して行く。壁沿いに降りて行くとギンガメの大きな群が見えた。こっちに驚いたのか、少し流れの上手の離れ根の向こう側に移動したようだ。こっちも頑張って根の上に移動。じっと見下ろしていると段々と接近して来るギンガメ達。しばらくハナダイの群れる離れ根からギンガメの群を観察。ぴゅーーーっと流され外壁のエリアにたどり着くと透明度がグンと上がって25mくらい。大きなナポレオンが4匹程流れを無視してフラフラ泳ぎ回る。
位置
POINT
天候
水温
北マーレ環礁
Poteto Reef
晴れ
28℃
ラストダイブはノンビリと思ったら意外と南から流れが入っている。流れに乗って来た端まで来たら今度は北からの流れにぶつかった。取りあえずトールフィン発見。穴からスカシテンジクダイが溢れかえるスカテン城を見学後、サンドバンクのガーデンイールを通り抜け、ハナヒゲウツボの穴を見に行くと先行していたファリードとすれ違う。ハナヒゲは穴に引っ込んでいるのか穴しか見えない。すぐ隣の穴でドクウツボがビクビク体を震わせる変な動きをしている。すぐ上にはオトヒメエビがクリーニングが始まるかなとエビを見ているとその奥に白くチョウチョウコショウダイの子供のようにヒラヒラ泳ぐ何かを見つけた。ちょっと大きいフルムーンゴビーだ。おちょぼ口に体の直径と同じくらい大きな白い胸びれ。ハッピー!
石渡 隆之
Island Safari1