2008年10月5日~9日

2008年10月9日(木)

今週から温度を計測している計器が変わりました。別に水温は変わってないと思うけど、表示的には1℃アップです。

10/5/08 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock 晴 29℃

青い空とフラットな海面のグッドコンディション。朝からジリジリ日差しが照りつける。白い砂の斜面を下って行く、先週とんでもなくクリアに撮影されたマックコスカーズラスがヒレを開いてピョコピョコ泳ぎ回る。深場に降りてドラキュラシュリンプゴビーを指したら沖側に大量のカスミアジの群が通過中。ガーデンイールが一面に広がっている砂地。カミソリウオがゴミのようにヒラリヒラリと揺れながら逃げて行く。ばれているのにそれでも擬態を止めないけなげな奴。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Lankan Reef 晴 29℃

ここん所とっても調子の悪いランカンマンタポイント。リーフの斜面沿いに移動しながらマンタを探して行くけど全く見当たらない。イエローバックフュージュラーを追いかけるロウニンアジがいるけどあまり慰めにもならない。その内たくさんのドーニが集まって来る音がする。大きなナポレオンが上を通過して行く。Uターンしてクリーニングポイントをチェックして行くけど前方からドンドンダイバーがやって来る。これってマンタいてない証拠だね。又ナポレオン登場。ナポレオンが集合しているのかな。大きいのばっかり周りに5匹もいる。マンタポイントなのに。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 29℃

長い移動をお昼寝に当てて長旅の疲れを癒したゲスト。元気に3本目に挑む。浅瀬に集うブラックピラミッドの群。斜面を降りるとインディアンバナーの群がいる。外洋に面したリーフ沿いに進むとグチャッと群れたバラフエダイに、視界を遮るアカモンガラ。その向こうに登場したのは大きなイソマグロが何匹も隊列組んでやって来る。濁りとアカモンを透かし見つつ泳いで行くと今度はマダラトビエイが接近して来る。しばしついて行くと下にギンガメの群が見えて来た。魚影濃過ぎです。

10/6/08 第2日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru 晴 29℃

日の出が少し早くなってハンマー狙いの集合時間も少し早め。日の出前の空は星でいっぱい。少しずつ明るくなって来て、日が昇り始め、いよいよ出発。深場に降りて行くと濁った水がトヨンと層になっている。何も出ない。カニが前から泳いで来た。ハンマーはいない。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁北部 Kalhu Thila 晴 29℃

イエローバックフュージュラーとクマザサの群に突っ込みながら潜降して行く。魚影が濃い。イソマグロとカツオがフュージュラー達の群を切り裂きながら泳いで行く。下を見るとグレーリーフシャークがグルグル廻っている。根の側に戻ってみると下から小振りのギンガメが大群を作って上がって来るのにぶつかった。真っ赤に染まるホウセキキントキもいつもよりもたくさん集まっていたようだ。浅めの棚上を泳いで行くとさっき見たのと同じ個体と思われるグレーリーフシャークが今度は根の落ち際のラインを行ったり来たり。マダラトビエイが目の前をゆっくり通り過ぎて行く。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁北部 Maaya Thila 晴 29℃

根の脇を目指して行くと大きなマダラエイが深場から上がって来るのが見える。根の上から見下ろしつつみんなの到着を待ったけどいなくなっちゃった。残念と思って改めて下を目指して降り始めたとたん、さっきのエイが戻って来る。ロウニンアジやカスミアジは根の周りをウロウロとするだけで、ハンターチャンスは始まらない。クマザサは水深の浅い根の上で固まっていた。

10/7/08 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Fish Head 晴 29℃

透明度がグンと上がった海に飛び込むとクマザサハナムロのブルーの固まりとイエローバックの黄色の固まりが目にあざやかに映る。群の中にドンドン降りて行くとロウニンアジが3匹並んで群に突っ込む。イソマグロはゆったりと周りを泳いで見えなくなると視野の外からハイスピードで群に襲いかかる。ここの主役のナポレオン、今日は潜降中から見えていたのにどこかの外人さんチームに付いて消えて行ってしまっている。ちょっと心配した頃にやっと登場。相変わらずの人慣れぶりでチームの真ん中にデンと構えてさあ、写真撮りなさい的に目線を送って来る。毎度、ありがとうございます。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 LhamiyarugaaThila 晴 29℃

流れがほとんど止まっている。群やハンターはあまり熱くない。根の周りの斜面をじっくり廻っていく。クダゴンベがいた。都合良く同じヤギに2匹住んでいる。ちょっと煽ると2匹並んで止まってくれた。2匹はツガイなのか仲良くくっ付いたり離れたり。オオメカマスの大きな群がやって来る。なかなか近寄りにくい被写体。はっきり逃げるでも無いけどそっと近寄って行ってもそっと遠ざかる。見ている分には近めの場所で固まったり流れたり渦巻いたりと表情豊かなカマスの群。上がり際、魚の群がやって来る。真正面過ぎて始めは何だか分からなかったけど中型のツムブリの群だった。ただ通り過ぎて行く群、途切れる事無く1分程、ツムブリのリバーは続いた。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中西部 BulhaalhohiThila 晴 29℃

結構強めの流れの中、浅いトップリーフに取り付く。最初に降りていたマウルーフチームが根待ちしている。何でかな?目の前ではホワイトチップが3匹フラフラ泳いでいるだけ。小振りなイソマグロもフラッとやって来る。はじめに何かいたのかとも思いつつお先に壁を降りてドリフトピュー。大きめのケーブに入り一休み。岩の割れ目で隠れるホワイトチップの子供が3匹。流れを避けて穴の中から楽して外覗いていると大きなグレーリーフシャークがこっちにまっすぐ向かって来る。穴の端っこでこっちに気が付いたのか大急ぎで向きを変え脱兎のごとく逃げて行く。流れに引っ張られすぎないように壁の出っ張り沿いに深度を上げて行くと目の前の壁に小さな穴。穴いっぱいの大きなナポレオンが奥から出て来る所だった。穴の周りにみんなが集まり囲んでしまったから出るに出られぬナポレオン。穴の中で胸びれワサワサ動かして砂巻き上げて煙幕で隠れた。意外な技に驚いた。  ボートに帰ると土砂降りな雨。久しぶりに激しい雨だけどすぐ止んでくれて助かった。

10/8/08 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中西部 Reethi Thila くもり 29℃

流れがほとんどなくて魚影もまばら。根沿いに泳いでも獲物が無い。遠くにツバメウオが群れて移動中。ちょっと遠いから素通りしてトールフィンを狙える場所に急ぐ。先ずは大きめの個体が1つ。続いてペアを1組ゲット。根の上のテーブル珊瑚は相変わらずキレイだけど魚が少なくてちょっと物足りない。

ジンベエサーチその1

さあ、いよいよジンベエサーチと思ったら時間になっても全然集合できてない。10分過ぎても説明開始できない。待てど暮らせど全員揃わない。ありえないーい。タイミング命なのに。なんてやっているうちにマアミギリ島を横に見てチャネルを出ちゃった。もう見張りに立たなければいけないのに。やっと説明始めたけど、嫌な予感が膨らんで来る。来た事ある人には経験者がいると思うけど間の悪い油断している時程見つかってしまうジンベエ。ギューンとスクリュウ逆転させて制動をかける船。やった、来ちゃった。準備の今一できてないままフィンとマスク持って周りを見る。いた、もう目の前。飛び込んでマークになりに行く。左側の口元に古い釣り針が刺さっている。幸いノンビリ泳いでくれるジンベエ君で15分程は一緒に泳いでくれた。ドーニに拾っても貰いボートに戻るかと思ったらボートは小舟のようにウネリに揺すられている。チャネルに戻り波を避けて帰還。

ジンベエサーチその2

ダイビングの用意も整えてちょっと遠いポイントに向かいながらのジンベエサーチ。さっきの場所を過ぎて暫くすると簡単に発見。今度もとってもサービスのいい子。ゆっくり水面スレスレに泳いで行ったり、ちょっと潜っては又上がって来る。置いて行かれる人も出るかなと思い始めた所でターン。じっくり付き合ってくれる。ちょっと良い子過ぎです。ふとドーニを見るとが何だか腕を指で指しているジェスチャー。時間が気になるのも分かるけど、目の前にゆっくり泳ぐジンベエがいて上がれって、みんなに言えるわけないだろ。  本当に間の悪い時はよく出る、ジンベエザメ。すぐにもう1匹発見。でも、みんな疲れていて、飛び込んだ人もたったの6人程。分かっているのかこのジンベエはドーニの真後ろに大接近。それでもみんな飛び込まないのか。やる気の無いとき程、よく出るのー。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 BoduFinoluThila 晴 29℃

リーフの斜面を下り砂地をまたいで沖の根に辿り着く。ホワイトチップと砂地を横切る時にすれ違う。根の周りはハナダイが群、小魚だらけ。モブラがいたらしいけど1番手チームに驚いてどっか消えたらしい。やや深い根なので早めに切り上げて斜面を登る。斜面沿いは他のチームがいたので上でジンベエを探してみる。浅いトップリーフは光りも多く大きなテーブル珊瑚が生えている。そういえば去年はここで見上げながら泳いでいてイルカと会ったな、なんて回想しながら泳いでいると大きな影が見えた。はっと緊張、すぐ弛緩。影は今まで見た事も無いような数と密度のノコギリダイの群。ここまで固まれば見応え撮りごたえ十分。大きめの岩の下に大きなナースシャークが寝ていた。

ジンベエサーチその3

本当にやる気の抜けている時はジンベエがよく出る。1匹発見。ジンベエって叫んで飛び込もうとしたら、あれっ、反応がない。泳ぐ人って聞いたら無反応。疲れていたんだろうけど、本当にあり得ない。ジンベエ目の前にして誰も動かない。そのまま素通り。その後も2匹目3匹目と順調に見つかる。見つけるだけだけど。もう最後、もう直きボートって所で4匹目発見。やっと5人くらい入って行った。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Digurah Arch くもり 29℃

今トリップでは、マンタもピンチ。ここディグラのインサイドの浅瀬は時にマンタが捕食に現れる。運が良ければ見れるかなと入ってみる。はじめは普通に砂地のハゼゾーンへ。ついている事にトールフィン、ドラキュラ、ブラック、ヒジキみたいなチビのトールフィンと短時間に見つかる。早々にハゼ探しは止めてリーフ沿いに泳ぎながらマンタグ来るのを待つ。大きなマダラエイが砂地に寝ている。うーん、時間か仕方ないと上がって水面でドーニ待ちしていると、下の色が変わった。浅瀬に持って行かれたみたいだ、ドーニが来ても大丈夫かなと下を見下ろしているといた。マンタがいた。1枚だけ素通りマンタ。

10/9/08 第5日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarh Thila くもり 29℃

透明度もよく、青い水の中を根に向かって降りて行く。流れの上手にはいつも以上のフュージュラーの固まりがハンターを避けて右に左に流れて行く。ザーザーの魚影を見ていると的場君が何かを指しながらタンクを鳴らす。やや勢いのある音に何かなと思いながら近寄ろうとするが様子を見ていると、もう過ぎ去ったようだ。この時どうやら一瞬だけカジキが通って行ったらしい。残念ながら見られたのはゲスト1人だけ、カジキだから早かったんだろうね。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Vaagali Corner 晴 29℃

やっとこ南マーレに帰って来てドーニの到着を待っていよいよダイビング。ちょっと、濁っている。ゆっくり流れている。魚ものんびりでクマザサがサラサラと根沿いに泳いでいる。うーん、なんか暇な感じ獲物が無いよ。取りあえず穴の中に見えたロブスターを見に行くとそのすぐ手前にメニーバンドパイプフィッシュがユラユラしている。再び崖から離れて流れに乗り出す。濁りの向こうに一瞬だけマダラトビエイが見えた。みんな早く集まれー。トビエイのシルエットはかすれて来る。みんな揃って向かって行くと今度はトビエイがこっちに向かって来る。大きく僕らの周りを回って又沖に泳ぎ去って行った。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Guraidhoo Corner 晴 29℃

これでラストダイブ。マンタぽろりだけだし、ハンマー無かったしジンベエは結構良かったけど、なんか大きい物に出てほしい所。降りて行くと先ずはムレハタタテダイの群がお出迎え。透明度の良いやや早めの潮が流れている中、コーナーで根待ちする。ホワイトチップが何匹か泳ぎ回っている。でも、もっと何か違う物が欲しいじゃない。根から浮き上がってチャネルの中の方へ移動。イルカとかカジキと無いの、無いのと上、下、遠くへ目を走らせる。流れに乗りつつ遠い目線で周りを観察する。流れに乗ってドンドン流されて周りの水も濁って来る。結局、外れてごめんなさい。



石渡 隆之
Island Safari1


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