2008年10月19日~23日

2008年10月23日(木)

10/19/08 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock くもり 29℃

いつものマーギリロックから始まる1週間。ガーデンイールがニョロニョロと顔を出す砂の斜面を降りて行く。白いソフトコーラルの中に小さめのクダゴンベが見え隠れ。久しぶりにアケボノハゼが見つかる。最近は行く度に空振りだったから引っ越したものとあきらめていたけど、穴に隠れていただけだったみたい。すぐ側に小さくて黄色くて丸いミナミハコフグの幼魚も見つかる。普段と違う顔が見つかるとうれしいけど可愛い幼魚はいつでも大歓迎。でも、小さい物はあまり見えなかったのかな?


位置 POINT 天候 水温
北マーレ Lankan Reef 晴 29℃

最近、暫く調子の悪かったマンタの出具合。今日もちょっと自信無げにエントリーを大きく北にずらして広範囲に探して行く構え。ムスジコショウダイの群にマダラタルミの群。ロウニンアジを仰ぎ見ながらドンドン南下して行くとクリーニングステーションに到着。取りあえず中サイズのマンタが1匹、根の上でノンビリとホバーリング。満足したのか人に囲まれたのを意識してかマンタに落ち着きが無くなり去って行く。次のクリーニングステーションに行くと今度は2枚のマンタが丁度やって来る所だった。一度素通りされたけど2枚一緒に戻って来る。一番南に行ってみるとここにも2枚のマンタがクリーニング中。とっても落ち着きのあるマンタでダイバーの接近もまるで眼中無くノンビリずっと滞在していた。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 29℃

今日はちょっと遅刻ぎみの到着でエントリーはもう5時。少し暗く成りつつある水中を降りて行く。フュージュラー達が玉になり追いつめられている。ロウニンアジやギンガメアジが周りを固め襲いかかって行く度に玉になったフュージュラーは一斉にバァーと音をさせながら逃げて行く。人間と同じくらい大きなイソマグロがゆっくり根沿いを行ったり来たり。ちょっと深め、遠かったけどグレーリーフシャークが僕には見えた。ちょっと暗かったしな。水面についてみると空一面が真っ赤に焼けた夕焼けで染まっている。海面も赤く染まっている。ダイビングよりこの景色に感動。

10/20/08 第2日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru くもり 29℃

いつものように暗いうちに起きだして、暗いうちに集合、日が昇る頃に出発。いつでも気の重いハンマー探し。壁も無く、そこも無い他に見るものの無い外海をハンマーヘッドの影探し。いなけりゃ青く輝くプランクトンに囲まれて幻想的な感じでいいよ。やっとみんなが降りて他のチームを追いつつ泳いでいると比較的あっさりと1回目の発見の合図がなる。ちょっと蹴りが弱いからあまり泳げないけど急ぎ気味で駆けつけるとハンマーヘッドが1匹。続いてもう1匹発見。しばらくして合図が聞こえたけど、逃げている方向が違いそうだし、もう追わずに上がり。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Fish Head 晴 29℃

根に辿り着く前にもうタイマイが食事中なのが見えていた。取りあえずそこに行く。タイマイを見ていると今度はナポレオンがいつものように向こうからやって来る。こっちを見つめる目。不細工な分厚い唇。人によっては柄が気持ち悪いなんて言われたりもする。すり寄る姿は飼い犬のようだ。超接近でレンズの前に晒されるブスカワイイ大きな顔。これは愛嬌を振りまいているのか、伸びなのか、唇をニューッと延ばすナポレオン。流石にこれだけ目の前でノンビリされたら飽きるのか、一度離れたナポレオンが浮上前に再び登場。みんなの反応は薄い。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 LhaMiyarugaaThila くもり 29℃

天気が今一つすっきりとしない今トリップ。暑い日差しはなかなか現れない。雲が濃くなったり薄くなったり。水中は日差しが無い分濁りがキツく感じる。クマザサハナムロが密集している周りにはカスミアジが群になって隙をうかがっている。斜面の下を大きなマダラエイがスースーと静かに泳いで行く。トップリーフの岩の下の隙間には子供のホワイトチップが6匹程、折り重なるように隠れていた。

10/21/08 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Reethi Thila くもり 29℃

下に降りてリーフを背にして深い方を見ていると、グレーリーフシャークが2匹仲良く泳いでいる。ダッシュがきかないからか誰も前に出て行かない。いい事だ。お陰でグレーリーフシャークは一度見えなくなった後すぐ、再登場。ドンドン近づき根の方を登ってから沖に消えて行った。下に目を向けると逃げ足ナンバー1のトールフィンをカップルで発見。小さい方は早々に穴の中に消えたが大きい方は粘って背鰭をフリフリしながら頑張っている。ちょっと早めに根の上に出て珊瑚と魚の景色を堪能。テーブル珊瑚とノコギリダイの群。テーブル珊瑚とフュージュラー。テーブル珊瑚と子供のホワイトチップ。最後に出て来たテーブル珊瑚とオオメカマスの群は綺麗だった。太陽がもっと頑張ってくれていたら、もっと綺麗なのに。 

ジンベエサーチその1

増々くもり。風も強めの西風。海面はうねっている。ジンベエ探すにゃ、いいコンデションとは言えない状況。船から遠くを見ると何隻ものドーニーがばらけ始めた、丁度泳ぎ終わった所って感じ。そんなドーニー達とすれ違いほんの少し進んだ所で浅瀬にジンベエ発見。飛び込んでダッシュでジンベエの元へ到着。ボートに合図して早くみんな来てって腕をブンブン振るけどなかなかみんなやって来ない。その内、近づいて来たドーニーからドカンドカンと白人爆弾が降り注ぎ、うちのゲストが到着する前にすでにジンベエは深みへと降りて行ってしまった。このままでは誰も見られない。丁度やって来たドーニーに乗り込みサーチ再開。残念がっている間もなく泳ぎ始めた他のドーニーのスノーケラー達を発見。今度はこっちが横取りだ。タイミングよくこっちに向かって来ている。飛び込んで待つ間もなく下を小さいジンベエが通過して行く。 次のジンベエもすぐ出た。ちょっと沖側に背鰭とシッポが水面から出ている。ジャンプ、6mくらいのジンベエザメ。今度こそみんな見られたろう。浅めで暫く泳いでくれたジンベエに感謝。 また、ドーニーに上がってすぐにちょっと沖側にヒレ発見。ジンベエでは無いようだ。ヒレが鋭く尖っている。波に乗るように進んでいる形はイルカの群みたいだけどイルカの背鰭じゃない。なんとカジキが群れて水面直下を泳いでいるようだ。ラッキー。 またすぐに他のチームに追い立てられたジンベエが登場。ちょっとドーニーが近過ぎて、飛び込む音に驚いたのか、スーッと下に消えて行くジンベエザメ。 今日は本当に出が良くて短時間にたくさん見つかった。最後のジンベエは4mくらい小さめのジンベエ。追っていた白人さん達は意外にジンベエの後ろで飛び込んだ時には下をジンベエが通過中。慌てて近くの人を捕まえて反対向きに引っ張る。一度沈み始めたジンベエは水の色に同化しやすくみんな通り過ぎて行く。大声出したよ、でも泳いでいると聞こえないんだよね。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Digurah out くもり 28℃

浅い棚上を泳いで行く。右前に上がって来るのはマウルーフチームの泡だろう。その後に残りの2チームも続いて行く。岩陰に真っ黒い体に白いシッポのマングローブウィップレイが隠れている。何事も無く過ぎて行く時間。30分が過ぎた頃だろうか。激しく鳴るベルの音。今日は下に出た。急いで棚上から飛び出して下へ向かう。ジンベエザメは丁度マウルーフチームを通り過ぎ、次のチームのトオセンボにUターンし始めた所。振り返るとうちのチームは棚上の落ち際をちょっと降りた当たりからなかなか降りて来ない。真下にいるジンベエを指し示しながら腕をブンブン振ってこっちだ、こっちと合図する。囲まれたジンベエは沖に向いて深場を目指し消えて行った。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Ari Beach out くもり 28℃

いつジンベエを発見してもすぐ行けるようにみんな器材を装着した状態でドーニーを走らせる。もう直きポイントに到着する。いた。トップリーフのエッジ辺りに黒い影を発見。寄せすぎないように気をつけながら、静かにドーニーを寄せてエントリー。ゆったりと泳ぐジンベエを見上げ気味に視界に捉える。大口を開けて水とエサを大口に吸い込みながら進むジンベエ。気合いの乗ったチームメンバーはそんなに泳げるんだ、今まで、手を抜いてたなって感じのキック、キック。ダッシュ、ダッシュ。驚いて沖側にいた僕の目の前にまっすぐ向かって来るジンベエ。後ろの人だかりの中、僕のチームが全員来ているか確認して、前に向き直ると視界は大きな楕円形の顔と口に遮られていた。どいたら沖に逃げそうだし、左に少しずれたらみんなの方にジンベエを誘導できるしなんて迷っていたらジンベエは元いた棚のエッジに戻り、初めと同じ向きにゆっくり泳ぎ始めた。そのまま、並走する事17分。静かに深場に消えて行くジンベエを見送った。

10/22/08 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarh Thila 晴 29℃

夜明け。朝焼けが朱色からオレンジ色に、黄色に段々色を変えて行く。風はやや強めながら気持ちのいい朝。やや濁り気味の水を抜けてフュージュラーの群を抜けて根に降りて行く。カスミアジとロウニンアジが一つの群になってえさ取りの相談か。大きなマダラエイが更に深い斜面への落ち際で朝の散歩。大量のヨスジフエダイが根を覆いあざやかな黄色で模様を描く。小型のナポレオンが人間を怖がる様子も無く何度も目の前に登場。ふと、どうやればフィッシュヘッドのナポレオンのようになつかせる事ができるのか考える。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南東部 Medu Faru 晴 29℃

ここ4日吹き続けた強めの西風の影響か、強めのアウトカレント、ミディアムプラス。流されながら降りて行き全員集合。壁沿いを流れに乗って行くとすぐに壁の窪みが現れる。みんなで一斉に窪みに飛び込みロウニンアジの群を待つ。群って程じゃないけどチョボチョボ登場。今日はここじゃないか。浅めの深度で流れの弱い壁のオーバーハングを通り次の窪地に到着。オーバーハングが縦に細くなっている所から大きい窪地を見ていると流れの下手からドンドンロウニンアジがやって来る。同じ高さで真っ正面からノンビリ観察。後ろから来たチームに場所を譲って窪みの反対側に行くとクマザサが川の様に壁に沿って目の前を泳いでいる。その向こうにロウニンアジ。指し棒を振りかぶってクマザサにブンブン振り下ろす。クマザサがドンドン集まって来る。クマザサの動きに刺激されたロウニンアジは群をかき分け何匹も大接近して来る大型薄型テレビのようなサイズのロウニン達は大迫力。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Heart Giri 晴 29℃

疲れ過ぎないようにここでノンビリ小さな根をゆったり泳いで行く。流れもほぼ無し。珊瑚の先端に腹を乗せて休む姿が愛らしいアカメハゼ。マクロで接写するならそーっと気付かれないように寄って下さい。モニターばかり見て寄っていると被写体に寄り過ぎになって逃げられますよ。マダガスカル、イエローヘッドなどのインド洋固有のチョウチョウウオ。白い腹で黄色い背中のレモンメレンゲラスは固有のベラ科の魚。

10/23/08 第5日目

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Guraidhoo Corner くもり 29℃

流れ中を降りて行きドリフト始めたらいきなり大きなナポレオンが登場。あっ逆立ちしている。なんか海底に口を延ばして拾い食いしている。バフバフと口元から上がる砂煙。何を食べたんだろう?深場の崖っぷちに大きなホワイトチップが寝ている。止まって、近づいて、じっと見て。それでも我関せずとじっと動かないホワイトチップ。その向こう側から2匹のグレーリーフシャークがやって来た。2匹は寝ているホワイトチップの側まで来ては離れて行く。又戻って来る。もう2匹のホワイトチップも、いつも間にか加わり4匹のサメはこっちに近づいたり離れたり。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Cocoa Corner 晴 29℃

緩やかなリーフの斜面、深めで更に緩くなり広い棚を作っている。黄色い体に黒丸、インディアンティアドロップバタフライがペアで泳いで行く。ヒメフエダイの群とフエフキダイの群、ムスジコショウダイの群に誘われてコーラルブロックに降りて行くと岩の隙間にタイマイがハマっていた。あっ又カメだ。今度はグリーンシータートル。もう1匹大きなグリーンシータートルが前を横切って行く。棚上で大きめのコラーレ玉を見つけたんですが、寄り過ぎ注意です。バラバラです。さぁ、そろそろ浮上ろうかと棚上を出て行くと落ち際で巨大なナポレオンに出会う。グリーンの濃い大きなナポレオンは一度消えたけど、流されつつ安全停止していたら下から見送ってくれた。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Kuda Giri 晴 29℃

大きいオーバーハングに入り、傾斜に沿って降りて行く。ドン付きにある壁の穴を通り抜け外側に出ると目の間には沈没船。沈船上で遊んでいるとピーッと微かにイルカの声がした。ドーニーで移動中にこっちの方へ泳いでいるイルカの群がいたからそれかな。少し上がって上を見ながら漂ってイルカの姿を探してみるが声は途絶えたっきり。あきらめて根に戻り浅め浅めで泳いで行く。壁の窪みの奥の穴。ベンテンコモンエビ、ソリハシコモンエビの住む穴が有る。少し奥を覗いてみると2匹のアカシマシラヒゲエビが並んで垂れたハサミを振っていた。穴から出ると大きなロウニンアジが6枚編隊組んで泳いでいる。ピユピユ、又イルカの声だ。再び根の上が見える範囲で根から離れて中層を漂う。ダメだ。見つからない。根に戻ってしばらくするとまた声がする。今までで一番はっきりと聞こえた。きっと近いはず。まぁ、結局見れなかったんだけどね。



石渡 隆之
Island Safari1


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