2008年11月2日~6日

2008年11月6日(木)

今週はマリンダイビングの取材で、なんと高砂淳二先生が乗船。12月発売の1月号に掲載予定です。

11/2/08 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock くもり 29℃

風が弱まっていく。海面は穏やかでまるっきりのフラット。まるで湖面のようにグラッシィー。水中も穏やかな流れでノンビリムード。ゆっくりリーフ沿いに進んで砂地に出る。ガーデンイールが白い海底一面にニョロリニョロ。メインロックのヨスジの群はきれいに玉になっている。ドームポートのデッカイカメラを抱えたダイバーがファインダーを覗いてドンドン接近。覗き込んでいるから分からないんだろうけどゆっくり接近するカメラを避けるように群は広がり始め、ドーナツ型に輪になってダイバーを囲んでいた。深度を上げ始め、ガレ場に差し掛かるとしばらくぶりにマックコスカーズラス達はビンビンにヒレを広げてディスプレイしていた。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Lankan Reef 晴 29℃

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Lankan Reef 晴 29℃

朝食後、遠目に見えるポイントの周りにはすでに5隻のドーニーが浮いている。好調が戻って来てマンタポイントは大にぎわい。僕らが行く時にはダイバーが減っているといいなと願いながら休憩。いよいよ出動、願い虚しく現場にはまだ3隻のドーニーがいる。潜り始め、クリーニングポイントのロックに向かう。1枚マンタが気持ち良さそうにクリーニングを受けている。初日でみんな余裕が無いのか根によじ登る人、カメラを手にマンタに向かって行ってしまう人がいる。下に降りてもらったけどマンタは落ち着きを取り戻さずに去って行く。他の根も見に行ったけど、通りすがりのマンタ、根に留まるかと思えば去って行くマンタ。マンタの数は出た結構出たけど、ちょっと消化不良のマンタポイント。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 29℃

長い環礁移動の間もずっとフラットの海。揺れも無く快適に船は進む。外壁沿いに泳いで行くとイソマグロが悠然と通り過ぎて行く。ハナダイ達のオレンジがリーフの斜面でヒラヒラ舞う中を更に進んで行く。1匹、グレーリーフシャークがやって来る。続いて6匹やって来る。ちょっと上にギンガメの群が見えた。ベテランの味って感じで群の反対側に廻る僕を行儀よく待っていたダイバー達。うまい具合にみんなが群の周りにキレイに散開できてギンガメは暫くグルグル廻ってくれたよ。サンセットにはもうちょっと間がある、安全停止中、フラットで少し赤くなった海面を通してまぶしい太陽を眺める。ボートに帰ってもう少しでサンセット。急いでトップデッキに上がって海に落ちて行く夕日見学。水平線には雲が薄く広がっているが久しぶりの海に沈む夕日。

11/3/08 第2日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru 晴 29℃
早朝ハンマー探し。エントリー後間もなくマウルーフと高砂さんは消えて行った。ドヨンと濁った水の中、ゆっくりと泳ぎ回りながら探す、探す。他のボートからもそろそろダイバーが入っている頃だけど、今日はどこからもベルの音が聞こえない。もう、無理と思いつつ深度浅くしつつ粘っているとデッカイ、長いシルエットが深場に見えた。やった、見つけた。タンクをカンカンと打ち鳴らし少し深度を落として良く見るとカジキでした。これはすごいと感心するのも一瞬で打ち出されたロケットのようにビューンと勢いよく消えて行った。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Fish Head 晴 29℃
イエローバックフュージュラーの大群が海を染める。根からやや飛び出して群の側でハンター待ち。イソマグロやロウニンアジはゆったりと泳いでいる。もう満腹なのかな。根に戻ると高砂さんがナポレオンの撮影している。どんな写真になるのかな。周りで撮り終るのを待っているつもりだったけど、なんかどいてもらったような形になってしまった。お仕事中にごめんなさい。タイマイもノンビリモードだったのか、いつもは根の上でエサ探しに夢中なのに、今日は深く抉れた岩の下でお休み中でした。お邪魔しました。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁部 BulhaalhohiThila 晴 29℃

クマザサハナムロとアカモンガラが群れる中を降りて壁沿いに流されて行く。壁沿いの穴の下にアケボノハゼを見つけました。明るい日差しの中で紫色がキレイ。みんな一斉に穴から飛び出し流れに乗る。次の大きな穴に入るとスカシテンジクダイの穴の奥に子供のホワイトチップが4匹程、折り重なるように隠れていた。穴か抜け出しトップリーフの大きな岩にテンジクザメを見に行きます。最近は出かけている事が多かったけど久しぶりに会えました。大きなテンジクザメの間抜けな顔はいつも可愛い。

11/4/08 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Reethi Thila 晴 29℃

今日も天気良し。波無し。島影から上がって来る朝日がとってもキレイ。深場に着くといきなりトールフィン発見。今日はついている。大きなグレーリーフシャークが根の側でウロウロ泳ぎ回る。ブラックフィンバラクーダの群も根の壁沿いにやって来た。今日もうまく遠回りしてバラクーダの群を囲む。目の前でグルグル廻り始めるバラクーダの群。一度逃げちゃったと思っていたら先行するチームに追い返されて2チームでサンドイッチする形になる。更に激しくグルグル廻るブラックフィンバラクーダの群。根の上もお魚いっぱいでフュージュラー達がテーブル珊瑚の上を覆っていた。

ジンベエサーチその1

さあ、いよいよ始まるジンベエ探し。アリ環礁南端のサーチエリアはボートが4隻、ドーニーが7艘も浮いている。前方、2カ所でスノーケラーが飛び込んで行くのが見えた。取りあえず手前のジンベエにゴー。勢い良く泳いで行くとやや小さめのジンベエがこっちにやって来る。やや深めの場所を泳いで行く。どうも出足が悪く、飛び込むのが遅れた人が多かったようでゲストで見られたのは2人だけ。そのままディンギーに拾ってもらうと、もう1カ所のジンベエはまだ浅瀬にいるらしく、たくさんのスノーケラーが泳いでいる。そのままディンギーで急行。ジンベエの前に静かに降りて行く。今度は楽勝。高砂さんも頑張って潜って撮りまくっている。やや大きめのジンベエザメは浅い水深を50人のスノーケラーに囲まれながらゆっくり泳いで行く。これだけ囲まれても目の前を横切っても平気でノンビリ泳ぐジンベエは今まで無かったかもしれないな。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 SunIsland out 晴 29℃

ボートに戻って休む間もなく、ドーニーへ乗り移り急いでダイビングの支度。今、ジンベエがよく出ている。この時を逃さずジンベエダイブを狙う。準備、準備と言っている間にスノーケラーが飛び込んで行くのが見える。本当に急いでいるんですが、、、、。なんとか準備完了。ドンドン飛び込め。さっきのジンベエかな。何事にも動じない、ゆったりとした泳ぎ。器材を付けると泳ぐ速度は落ちる。馬力も必要だから疲れる。ゆっくりなジンベエの動きについて行けない人もいる。今日のチームは4人中2人イントラだし、思いっきり追跡。周りにドンドン落ちて来る他のドーニーからのダイバー達。流石に嫌がったのか沖にズーっとジンベエは泳いで行く。泳ぐのも疲れたので根の上に行く。又この辺に戻って来ないかなと思いながらノンビリウロウロしてみる。大きなコーラルブロックの穴の中にナースシャークが潜んでいた。

ジンベエサーチその2

午後のサーチは同じ海なのって言うくらい他の船がいなくなっていた。うちの他には1隻のドーニーが有るだけ。すぐ前を行くドーニーの岸よりに黒い影が見える。みんな飛び込んだけど、目の前を塞ぐように移動するドーニー。沈んで行くジンベエ。ちょっと見えた人が2人。迎えのディンギーがやって来て乗り込もうとしていると小さめのジンベエがすぐ側を泳いで行く。一番乗りでディンギーに上がっていた高砂さんも慌てて再エントリー。もうひと頑張りと頑張ってフィンキック。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Maamigili out 晴 28℃

ラストジンベエチャレンジ。周りにはすっかりボートの影は無い。海底に砂を被って隠れているマダラエイをみんなが囲む。ナポレオンが根の上の方を通り過ぎて行く。沖側、浅瀬側と大きく横に広がりジンベエを探して行くが姿は無し。

11/5/08 第4日目

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁南部
Kudarah Thila

28℃


流れに逆らいつつなんとか根の隅にたどり着いたけどそこは流れの一番下手。流れに逆らいながらウミウチワの林を見ながら上手に向かう。一番上手に辿り着くとイエローバックフュージュラーの大群がロウニンアジに追い立てられて右にバァー、左にバァーと逃げ惑っている。モルディブアネモネフィッシュの群生を見て流れに乗りつつヨスジの群とすれ違う。勝手に細い根の反対に泳いで行く人が1人。なんか手を振ってみんなを呼ぶけど、きっとウツボ。ヤッパリウツボ。これだと最後に又流れに逆らわなきゃならないよ。別にいい加減に泳いでいる訳じゃないんですが。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南東部 Digurah Arch 晴 29℃

最近ここで潜ると、トールフィン探すのに苦労するんだよね、とぼやきつつ潜降。取りあえずオーロラシュリンプゴビーで時間を稼ぐ。小さいドラキュラ、少し赤線が入ったドラキュラ、ペアーのドラキュラとドラキュラばかりが見つかる。黒いのがいたと思ったら、ブラックシュリンプゴビーだった。しかも3連続で見つかった。なんとか最後に1匹トールフィン発見。壁を上がると岩の窪みでミヤケテグリいた。結構好き。マダラエイもいた。トップリーフの大きなコーラルブロックの頂上、明るい日差しの中でハナダイギンポの黄色い顔が可愛かった。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Vaagali Corner 晴 29℃

長い環礁移動を終えて、いつの間にか風向きは変わったけど天気は相変わらず安定度抜群。残念ながら透明度が結構悪く。潜降してすぐに大きなナポレオンが下を通過して行く。濁った水の中をあっと言う間に見えなくなる。ちょっと沖側にもう1匹ナポレオンが来た。これもすぐ見えなくなってしまう。逃げないものを探そう。ムチカラマツエビ見っけ。小さいけど逃げない。ゴシキエビの仲間のペインテッドロブスターがいた。これもあまり逃げない。最後に棚上で泳いでいるとマダラトビエイが通過。

11/6/08 第5日目

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 GuraidhooCorner 晴 29℃

今日もきれいな朝日が拝めた。日が昇ってすぐボートの後ろをイルカが通過して内海側に消えて行く。やや強い流れが外海から内海に流れ込んでいる。外側の壁沿いを泳いでコーナーに進む。上の方ではイソマグロやロウニンアジがクマザサ達を狙っている。ナポレオンが下の方を通過して行く。コーナーに辿り着くとグレーリーフがフラフラ泳ぎ回り。マダラトビエイがすぐ側をホバーリングしている。上がってボートに帰る途中、潜ったのとは反対側のコーナー付近にイルカの大群がいた。コーナーの外側を行ったり来たりする、イルカの群。水中で出て来てほしかった。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Lankan Reef 晴 29℃

今週は初日のマンタがしょぼかったし、ジンベエもあっさりクリアーできたので頑張って北マーレのマンタポイントに戻って来てみた。早速、クリーニングポイントに急ぐ。もう、たくさんのダイバーに囲まれた岩場には8枚のマンタが乱舞していた。グルグル廻るマンタメリーゴーランド。2枚の大きなマンタが重なってグルグル縦に廻ったり。後半少し数は減ったけど最後までマンタの姿が拝めました。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Nassimo Thila 晴 29℃

クマザサ達がグッチャリ固まり、周りには大きなイソマグロやたくさんのロウニンアジが周りを囲んでいる。根の方を向けばハナダイがヒラヒラで、ソフトコーラルがびっしり生えている。ムレハタタテダイもぎっちり群れて、大きなナポレオンも登場。にぎやかな水中のごった煮状態。ゲストはカメラのレンズをあっちに向けたり、こっちに向けたりで忙しい。



石渡 隆之
Island Safari1


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