2008年12月28日~2009年1月1日
2009年1月1日(木)
12/28/08 第1日目位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock 晴 28℃
08年最後のトリップは天気もよく気持ちのいい朝で始まった。流石に年またぎのトリップだけに船は一杯のお客さん。もう1隻のサファリ1もいっぱい。少しはずれたタイミングで出動だけどポイントのメインになる砂に囲まれたロックはいつの間にか人だらけ。魚よりも人が目立つ。やっと人が減って来たなって思った所でこっちも浅場に移動しなきゃってタイミング。斜面を辿って上がって行くとマックコスカーズラスが競うようにヒレを広げてディスプレイしあっている。ここってみんな呼んだら、何、何って寄り過ぎちゃってマッコス達は驚いてディスプレイ中止。あらら。
位置 POINT 天候 水温
南マーレ Kuda Giri 晴 28℃
根を降りて行くとエヴァンスアンティアスの固まりを見つけた。ヒラヒラと黄色と青が揺れ動く感じが癒し系な景色。ライトの光りで右に左にもっとユラユラ追い回してみた。ライトは結構魚を動かしたりする遊びにも使える。他にもキビナゴの群はライトの光りを警戒してもっと固まったり雲が強風にあおられるように形を変えたり。たまにライトを目に受けたカスミアジやロウニンアジがまっすぐに突っ込んで来たりする。根を廻って行くとササムロの群の回りにロウニンアジがゆっくりと泳いでいる。全体がマッタリな感じ。マッタリなまま安全停止に入るとうっかり指し棒を落としちゃった。根にスレスレの位置を落ちて行く指し棒。小さな岩の出っ張りに引っかかった指し棒を拾うと目の前にかわいらしい柄のグレーニーズクロモドリス(ウミウシ)発見。指し棒が見つけたウミウシ。
事件です。
先週もなんか壊れてってあったよな。お祓いでもした方がいいかな。今週はコンプレッサー。まだ、マーレが近いからドーニーだけ送って、こちらはグリ島のラグーンに足止め。太陽はまだまだ元気に島を照らしている時間。せっかくだから島に遊びに行ってみる。熱い時間だからか小さい島だからか外をうろつく人の姿はまばら。お土産屋さんの数も少ない。民家の子供の誘いでガヤガヤ入って行くとタンク、コンプレッサー?ここは何している人の家かなと思っていると更に呼ばれて建物の中にそこには水槽がたくさん。中には小さめのハタタテハゼ、アケボノハゼ!インディアンバタフライ!!どうやら出荷用らしい袋詰めされた魚。50mくらい降りると又違った海が下には有るらしい。
12/29/08 第2日目
位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Miyaru Faru 晴 28℃
時間はかかったけどコンプレッサーの修理は前日の夜には無事終了。ドーニーをマーレに送ったせいで足は進まず、まだここは南マーレ。外壁沿いに深めを泳ぐとアケボノハゼのカップルがいた。昨日の水槽を思い出す。潮が変わり目だったからかサメって意味のミヤルってポイント名を裏切り、見えたサメはホワイトチップ1匹。しかもアケボノハゼ見ている最中にみんなの後ろを通過して行く。ここで騒ぐわけにはいかないな。棚上には岩の上で群れるコラーレバタフライやオオメカマスの群が見られた。
一気にアリ環礁南部に長距離移動。ジンベエエリアを目指す。
ジンベエサーチその1
天気は絶好調。暑い日差しに焼かれながらディグラ、アリビーチ、ディドゥーとゆっくり南下して行く。アリヤドゥーを通過するとき騒ぎだすメカニック。見つけたのかと緊張。でも、クジラの潮吹きだったそうです。他には誰も見ていません。サーチが始まってから随分時間が経つ。ボートの集団はまだずっと先に見える。今度は沖側にカジキが出ました。更に進んで行く。サーチしている船が随分近づいたなと思っていると、すぐ脇の水中を通り過ぎていくジンベエの影発見。すれ違い様に沖にジンベエは向かってしまった。辺りをボートで一回りしてみたけど見つからず。次を探し始めると今度は間を置かずにジンベエ発見。しかもノンビリと泳いでくれるジンベエで30分近く泳いでくれた。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 SunIsland Out 晴 28℃
当然ここで潜る目的はジンベエザメ。見つけたら飛び込むよって言っていたけどドーニーに乗り移って支度している間にいきなりジンベエ登場。大慌てで器材装着しても間に合わず。エントリーした時にはもう何もいなかった。気を取り直して根沿いに各チーム並んで泳ぎだす。30分も過ぎた頃、カラカラと始めは控えめにベルの音。すぐに激しいベルの乱打に変わる。後ろ側の2チームは見られたけど前にいた2チームは戻りが間に合わなかった。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Dhigurah Arch 晴 28℃
激しく泳いだ後、あんな大きい獲物を追いかけた後にノンビリ、じっくりハゼを見に行く。何しろ今回は満員の旅。壁沿いの下の砂地を同じ方向に動いていたらハゼの数も場所も足りなくなるので根沿いを2手に別れてハゼ探し。ちょっと強い北風に押されてエントリーしたら浅いトップリーフの上。下に降りてしまえばとても弱い流れだったけど、トップリーフ上の流れはちょっと強めで崖っぷちに来るまでに結構エントリーと潜降の遅い人は大変だったみたい。下まで降りてみるといきなりちょうどいい距離にトールフィンのカップルがその向こうに更にもう1匹。よく見れば手前にも1匹。3カ所一度に見つかるなんてラッキー。しかもみんなゆっくり回りに並んで無理な接近をする人がいなかったからカップルの小さい方が巣穴から離れて背鰭を振りながら泳いだりするところをじっくり見る事ができました。
12/30/09 第3日目
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarh Thila 晴 28℃
ここのところ水温が安定して28度。北からの風のせいか少し寒い時が有る。
相変わらず潜るのはラッシュ1枚でウェットなどは着ないけど厚めのラッシュがそろそろいるかもしれない。今日の海中はノンビリです。ちょっとだけロウニンアジがダッシュで突っ込むところが見られた。イソマグロは何度も目の前を通過して行きフュージュラーの群の回りを泳ぎ回っている。ヨスジフエダイはいつもよりも黄色く見えて少しは透明度も上がって来たなって感じがする。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Rangali Madivaru 晴 28℃
先週は見事にマンタを外したマンタポイント。昨日の午前中はインカレントながらも4枚出たって情報も有り期待の1本。情報と同じでインカレント。でも、僕の中ではマンタ無しでもインディアンバタフライが見せられればいいなと思って潜るから気が楽。いつものヨスジフエダイとノコギリダイが群る斜面を通り過ぎて壁にオーバーハングが見えて来る。あっさりとインディアンバタフライクリアー。チョロチョロ動き回るので撮るのも大変だろうな。これで一つ希望をクリアしたと思ったら後ろでベルがチリリリ。他が見ていてうちが見ないのは辛いからちょっと戻ると外洋側から壁沿いを1枚のマンタがみんなの
間をすり抜けつつまっすぐこちらに向かって来る。結局マンタはこの1枚だけしかも通り過ぎるだけ。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Reethi Thila 晴 28℃
流れが緩い。濁りがキツい。濁りの中から時折グレーリーフシャークがにゅっと現れては消えて行く。グレーリーフに引っ張られるように流れに乗りつつ移動して行く。濁りの向こうにキラリと光りブラックフィンバラクーダの群が現れた。沖側に回り込んで退路を塞ぐと群は回り始めゲストとゲストの間の隙間を見つけて逃げ始めた。外側から牽制しつつ着いて行くとちょうど良く他のチームが登場。新たな壁でバラクーダは又、回り始める。ちょっと流れに乗り過ぎて端っこまで行き過ぎたから流れの当らない浅めのオーバーハングを辿って根を逆走して行く。最後はテーブル珊瑚をゆっくりノンビリ見ながらドリフト。
12/31/08 第4日目
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 LhamiyarugaaThila 晴 28℃
今日の目標は4本潜ること。1本初日のコンプレッサー修理で飛ばしているからその分をここでメークアップ。ちょっと透明度上がって良さげな感じ。根沿いに斜面を下って行くとギンガメの群が見えた。こっちに寄ってくれるか、こっちから寄るべきか。ちょっと寄って待っているとやや流れの下手に回り込んで上がり始める。こっちはギンガメの退路を塞ぎ外側に行かないように回り込む。もうちょっと大きい群だと思ったんだけど、個体のサイズはデカイけど、群のサイズはショボかった。流れに乗って来てしまって損した感じ。根をぐるっと回って流れの上手に出るとハンティングもショボかった。根の上にはキビナゴの大群がキラキラ輝いている。ツムブリの大群がばーっと来て、ばーっと去って行く。雨期には6匹は一緒に暮らしていた小さなホワイトチップも今日は3匹しかいなかった。巣立ったのならいいけど。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Fish Head 晴 28℃
スーッと抜けた青めの水の中を気持ち良く降りて行く。みんなが潜降完了したところで、流された分を戻ろうと流れの上手に移動しようとしたら目の前のリーフにグレインズクロモドリス発見。今週2匹目、普段よく見るって訳ではない。季節なのかな?さぁ、前進してと思ったら今度は斜面で食事中のタイマイ発見。なかなか進まない。じゃ、前へと思ったら前からナポレオンがやって来た。潜り始めて早々にこんなに出てしまったら後で困るよ。でも困らないのがフィッシュヘッドのいい所。固有のベラなんか見ていたらクダゴンベが目の前に飛び出して来るし、クマザサやイエローバックフュージュラーは群群でイソマグロもロウニンアジもバーバー泳いでいる。魚が居過ぎて困る。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁北部 Kalhu Thila 晴 28℃
又も魚影の濃い根のポイント。いきなりマダラトビエイが目の前に出て来る。本当に目の前、手を伸ばせば確実につかめる距離なのになんでこの子はこんなに落ち着いて泳いでくれるんだろう。夏より少し育ったかな。根を廻って行くとグレーリーフが目の間に出て来た。向こうも驚いたんだろうピュッと向きを変えて去って行く。ヨスジの群にホウセキキントキの群。ツムブリも大群で登場。ワーワーと大騒ぎな感じ。
位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 28℃
もう日暮れ間近。17時過ぎのエントリー。なんとか日の有るうちに潜る事ができた。ちょっと暗めの水中は根沿いに行ったり来たりするグレーリーフシャーク、巨大なイソマグロ。視界を塞ぐアカモンガラ。根の上部ではハナダイ達がヒラヒラと舞い。濃いの季節なのか体を変色させたフレームバスレットが激しく動き回る。これでもかと魚影を楽しんだ4本が終わり、水面に上がると丁度太陽がラスドゥー島の木々に沈んで行く所。さようなら2008年。
1/1/09 第5日目
位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru 晴 28℃
昨夜はちょっと飲み過ぎたか。最近成績の悪いハンマー狙いだからか一寸気持ち悪い。きっとストレス。早朝の深場に降りて行くと今週も白濁した水が来ている。この水が来始めた頃から成績が悪くなったような気がする。とにかく暗い水中を睨みながらハンマーのシルエットを探し続ける。もう上がる寸前にどこかでタンクが鳴る。どうやらマコト君の音らしい。ちょっと遠かったけど見えた。ハンマーズの面目躍如。
位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 KudaBoduHithi 晴 28℃
本当はボドゥヒティティラにマンタ見に行く予定だったけど、ドーニーの遥か右前方にマンタの群が見える。水面からヒレを出したりしながら泳ぎ回っている。昨年乾期はマンタ出ないマンタポイントに泣かされたし、先週もポイントの近くでダイビング後にマンタスノーケリングしたし。先週のスノーケリング後にたくさん水面にマンタが居るなら取りあえず潜っちゃった方が良いよって話しておいたからその通りに成った。マンタが居るので飛び込みます。ずるいかな。器材付けて。潜り始めて大正解。見上げていればあっちからこっちからマンタがやって来る。根の上に取り付いて見ているだけでいい。でも、流れの上手のリーフが落ちて行く所が一番マンタが濃そうだから(多分です)前進。時に早く、時に遊ぶように、絡み合うように10枚、20枚と固まって泳ぎ回るマンタ。巨大な翼を広げて黒い影が頭上で旋回し続ける。密度の濃いクマザサの群をマンタが裂きつつ降りて来る。マンタショウは潜り初めから終わりまで続き、最後に20枚の群が来た所で浮上開始。流れに乗りつつ群から離れて行く。回りからはまだまだマンタがやって来る。上がり際にも10枚の群。全部で40枚は下らない。マンタが安くなった。
位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Boduhithi Thila 晴 28℃
こう成ると気になるのが本当のマンタポイントの状況。2連続でマンタは申し訳ないかなと思いつつジャンプ。斜面沿いの深場で、外海側から上からランダムに1枚づつやって来るマンタ。今度は見下ろす事も多く違うマンタが見られた。根の上でもマンタはよく通過する。今度は泳ぎながら見て回ったし1匹出る度にアクションを起こすゲストはエアーを大量消費。最後にはでかいのを中心に小振りなのが9匹群れたナポレオンが登場。前のダイブが強烈だったけどここも楽しいダイビングだった。
石渡 隆之
Island Safari1