2009年2月1日~5日 

2009年2月5日(木)

2/1/09 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock 晴 28℃

今週は見知った顔がチラチラチラ。10人のゲストがローヤルリピーター。2人はデラックスのリピーター。うれしく、楽しく気分良く旅の始まり。今日も天気は晴れ。風は少しあるけど、最近雨らしい雨に出会ってない。いつものマーギリロック、いつものクダゴンベ、いつものヨスジフエダイの群。今日のマックコスカーズラスは大きいサイズのが激しくディスプレイしていてとっても見やすかった。


位置 POINT 天候 水温
南マーレ Kuda Giri 晴 28℃

去年と比べると今年の乾期は透明度も上がっていて水温は下がっている。最近、内側がモコモコ起毛のポラテックスのベストにラッシュで潜っている。ラッシュだけだと少し寒い。特に北風が強いからか、特に雲が多くなるとドーニに上がると思わず「さむっ」と声が出る事もある。ヨゴレダルマハゼを見た後いつもよりも沈船をゆっくり観察してみる。ブリッジの中はスポンジやソフトコーラルがビッシリ生えている。後部デッキの物干し台のような梁にもビッシリと赤いソフトコーラルが生えている。以前はカエルアンコウが住んでいたって話が有るから改めてじっくり見回す。いないね。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 GuraidhooCorner 晴 28℃

強めのインカレント。海はスコーンとブルー。外洋に飛び込むと大量のクマザサハナムロがキラキラ光りを反射しながら視界を塞ぐ。群を抜けると青い広々とした視界が開けた。眼下にギンガメの群とカスミアジの群が泳いで行くのを眺めながらコーナーへ辿り着く。右から左、左から右とイソマグロとロウニンアジが泳ぎ回る。ホワイトチップやグレーリーフが段々根待ちしている僕らの方に近づいて来る。一瞬、マダラトビエイが見えたけどこっちには近づいて来ずどこかへ消えて行った。カウント3でみんな一斉にリーフから離れる。流されながらチャネルを渡って行く。ロウニンアジの大きな群が見えた。けど、残念、足が少し足りなかった。

今日は追い風の力を借りて一気に南アリまで足を伸ばす。日暮れを少し過ぎたけど、環礁渡りは無事に終る。明日はメインディッシュのジンベエザメの日。

2/3/09 第2日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarah Thila くもり 28℃

せっかくのジンベエサーチの日なのに雲が結構はっている。少し心が重くなりながらダイビングスタート。根を覆うヨスジフエダイの群。相変わらずの黄色い世界。根の回りをグルリと廻っていくと根のすぐ上をキラキラ光る雲がフワッフワッと形を変える。キビナゴの大きな群だ。カスミアジが群に突っ込むと銀色の雲はバッバッと逃げ惑い。その動きに刺激されたのか小型のイソマグロ達も集まって来てスーパーダッシュで攻撃開始。でも、早過ぎて間近を泳いで行くイソマグロを目で追うのは無理。少し離れると入れ墨のような柄が浮き上がっているのが見える。

ジンベエサーチその1

朝食を終えてジンベエサーチが始まる。海は穏やかだけど、朝から出ている雲は晴れてくれない。遠くでモブラが3連続ジャンプ。全く影は浮かんで来ない。ちょっと早めに2本目の準備に入る。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Holiday Out くもり 27℃

リーフ斜面の下、砂地にホワイトチップが寝ている。透明度は12mくらい。濁っている。暫く4チームが編隊組んで移動していると沖側のマコト君がベルを鳴らしている。連打では無いからジンベエでは無いようだけど、何度も鳴るな。一応行ってみよう。海底に寝そべる大きな影が見えて来た。サカタザメ、近寄って行くとなんか変。見下ろすとトンガって無い丸い頭。シノノメサカタザメって言うらしい。初めて見た。びっくり。

ジンベエサーチその2

昼食後のサーチが始まる。相変わらず雲が多い。相変わらず何も出ない。うーん、ヤバいと思っているとトップデッキでなんか騒いだ。やった、合図の笛を吹く的場君。ん、イルカじゃん。空騒ぎでした。今日は光りが弱いので黄色い偏光グラスに交換。サーチが続く。2時過ぎ、遠くに黒い影が浮き上がって来た。瞬間、立ち上がって指差していた。今度こそジンベエだ。でも、他のスタッフには全く分からないようだ。間違ったかな。ボートを寄せて行くとやはりジンベエだ。笛、準備、ジンベエの声や音で船上は大騒ぎ。僕も飛び込む準備してグラサン外したら、まるで影が見えない。黄色グラサンはすごい。いつも見つけるマウルーフやキャプテンを出し抜けた訳だ。飛び込んで追跡開始。ゲストのみんなもドンドン追いついて来る。すーっと沖に向かい始めるジンベエ。ボートにドンドン近づいて行く。まだ、飛び込んでない人がいる。まずい、このままだとジンベエは潜って行きそうだ。早く飛べーーー!遅れた人達の真下を通過して行くジンベエ。取りあえずみんな見られて良かった。ホッ。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Maamigili Out くもり 28℃

ドーニに乗ってダイビングの準備をしていると、離れたボートがジンベエを見つけたようだ。急いで支度。セーのでドンドン飛び込む。でも、流石にサメは泳ぎが速い。アッと言う間に沖に向かって泳ぎだし消えて行ってしまった。

ダイビングを終って水面でドーニを待っているとすぐ側でイルカが泳いでいる。もっとこっち来いって願いは虚しく水中に消えて行く。アー水中で見たかった。

2/3/09 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Rangali Madivaru 晴 27℃

インディアンバタフライをケーブの中で見た後はひたすら斜面沿いに前進。大きなマンタが微かに見え隠れしている。幅で4mは軽く越えているだろう。追跡しつつ接近を試みるがゲストからはまるで見えてないんだろう。まるで速度が上がらない。タンクの音も聞こえているのかな。で、大マンタには逃げられた。こうなるとちょっと焦る。ヨスジの群を通り過ぎて、そろそろ出るだろう。なかなか出ない。もう少し前進、やっと来た。斜面の少し下を泳いで来る。泳ぎ去る。止まってくれなかったけど、まぁ1匹は取りあえず押さえられたしいいか。気が楽になり前進。次のマンタは同じ高さをまっしぐらにこっちに向かって来る。慌ててみんなでリーフに伏せる。ゆったりと何事も無かったように真上スレスレを通過して行くマンタ。戻って来そうになったけどヤッパリ通過してしまった。最後のマンタも又同じパターン。全部通過した後、後ろから来たチームの回りで廻ってクリーニングしていたって。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中西部 Panettone 晴 27℃

壁が大きく抉れた淵に飛び込み全員集合を待つ。揃った所でセーノで流れの中に飛び込んで行く。オレンジのソフトコーラルが綺麗なオーバーハングを抜けて行く。リーフエッジや離れ根のオレンジのハナダイ達が吹き飛ばされないように流れに逆らっている。その上を吹き飛ばされて流れて行く。大きなイソマグロだ、ぴゅー。もう1匹イソマグロだ、ピュー。オニハタタテダイの群れる根に取り付き、休憩。今度は浅瀬に向かいつつ流されて行く。シープヘッドパロットフィッシュが群れている。大きなテーブル珊瑚を見下ろしながらスーと流れされておしまい。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中西部 Reethi Thila くもり 27℃

イエローバーックの群を抜けて海底へ降りる。群の固まり具合は今一つぱっとしない。下の砂地まで降りるとトーフィンシュリンプゴビーが1匹。3人目が見た所でピュッと穴の中に入ってしまった。もう1匹すぐ見つかるけど、今度もあっさり穴の中に逃げ込まれる。ゆっくりの流れに乗りながら進んで行くとグレーリーフシャークがスーッと出て来てスーッと去って行く。ツバメウオはダイバーを怖がる事無く、人に囲まれてもノンビリしている。エアーが早い人もいたので早めにトップリーフに上がりびっしりと生えたテーブル珊瑚を眺めながらゆっくり流されて行く。もうすぐ根が終るってところで大きなイエローコーラルゴビーの住む珊瑚を発見。

2/4/09 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中西部 Dega Thila くもり 28℃

エントリーするとイエローバックフュージュラーがビッシリ群れて水中に黄色い壁を作っている。朝日を跳ね返す黄色いと青い鱗。深場のピナクルに行くとヤギの中でピンクのカエルアンコウがシッポをこっちに向けて踏ん張っている。根の脇でかたまるツバメウオは隠れている気になっているのか人が近づいてもジッとしている。浅めのピナクルに帰って来ると穴の中でアカシマシラヒゲエビがテンジクダイのクリーニングに急がしそう。外側ではカスミアジが結構頑張ってハンティング。浅場に行くとエヴェアンスアンティアスの群が朝日に映えてキレイだった。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中東部 Fish Head 晴 27℃

今日のフィッシュヘッドは結構いい流れが当っていた。最後のチームでエントリーしてみたらもう根が見えなかった。ドーニが流されたみたいだ。根に近づいてみるといよいよ流れは早くなる。なんとか流れの当らない根の裏に辿り着くとラッキーな事にナポレオンがやって来てくれた。暫くナポレオンで遊んだらゲストは飽きた様子。ナポレオンのサービスが良過ぎるから飽きるのも早いのかな。じゃ仕方ない。頑張って流れを遡ってカレントサイドに行こうじゃ無いの。トップリーフが弓形に広く曲がった壁に沿って流れの弱そうな所を探しながら少しづつ前進。先週のニシキフウライウオはヤギの奥に隠れて見にくかった。更に進むと大きなグレーリーフが3匹ぴったり並んで根に沿って右に左にゆったりと泳ぐ。その回りに少し小さいグレーリーフとホワイトチップが5匹程、同じようにウロウロウロウロ。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 28℃

外洋側は南から流れが来ていて外壁沿いを泳ぐのはちょっと疲れるから壁を越えて内側の砂地を進む。ラッキーな事に20mちょっとでドラキュラシュリンプゴビーがたくさん見つかる。もう少し南下してからリーフを越えて再び外洋側に移動。ギンガメアジの群れが登場。どっしりした大きなイソマグロが編隊組んで目の前を泳いで行く。流れに乗りつつ北上しつつ壁沿いに移動して行くとグレーリーフが下を泳いで行く。

2/5/09 第5日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru 晴 28℃

ここひと月ほど好調にハンマーゲットしているのでなんか今日も出るんじゃない的な感じでエントリー。なんか濁った水。隣には的場チーム、後ろにマウルーフチームと思いながらハンマー探しに没頭していたらいつの間にか的場チームしかいない。チンチンと音がして初めて他がいない事に気が付いた。うーん合流できない。気を取り直してなんとかハンマーを探そうと頑張ってみたけど時間切れ。残念。

また大ピンチ。又、壊れた。環礁移動を初めてすぐにコンプレッサーのベルトが切れた。合うパーツが無く移動中は治せなかった。今日は追加ダイブも予定していたけど無理無理。とにかく急いでマーレに向かって直さないとタンクができない。アー間に合うのか?まだ2本ダイビングが有るのに。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Kinky Reef 晴 28℃

 ドーンと深くまで落ちて行く壁。ドリフトしながら降りて行くと下の方の岩棚からシッポがチョロリと見えていた。大きなスティングレイが棚でじっと固まっていた。みんなも流されないようにして降りて来た。ちょっと下を見ると2匹のアケボノハゼがツンツンツンツンって感じでホバーリング。アケボノをじっと見ているみんなの後ろを大きなイソマグロがスーッと泳いで行く。崖の上には大きなナポレオンのシルエットが見える。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Potato Reef 晴 28℃

大急ぎで準備してなんとか潜ってみたけど、ドンドン水中は暗くなって行く。急ぎ目でトールフィンを取りあえず見つける。あ、みんながくる前に穴に引っ込んだ。もうダメかと思ったけどすぐ近くにもう1匹発見。この子は心臓に毛が生えているのかライトの明かりにも驚かずヒレを前後にフリフリ。流れて来る何かにパクッと飛びついたり、穴の回りをあっちに行ったりこっちに来たり。トールフィンをこれだけじっと観察できたのは初めてだった。





石渡 隆之
Island Safari1


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