2009年2月8日~12日 

2009年2月15日(日)

2/8/09 第1日目

なんと今週はいきなりつまずいた。半数以上のお客さんが乗って来るはずのシンガポールエアーが来ない。成田の出発が遅れて経由が間に合わずゲストはシンガ ポールで1泊。初日は半分のゲストでダイビングして空港の側に停泊して夜、再び空港へお出迎えに。行程的にはまる一日ロス。いたい。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock 晴 28℃

天気はよく、水は青く、朝日の 射す中を白い砂地に降りて行く。上にいるとシンガポールエアーの遅れで一日足止めってハンディの事ばかり考えてしまうけど光りの溢れる景色に癒されて気持 ちを切り替える。砂地を越えてメインロックに着くと沖側からなんかの群がやって来る。ホシカイワリの群に囲まれたイソマグロが1匹。何で一緒に泳いでいる んだろう。不思議な行動を見られて更に少し気分が上がる。根の上ではチークドパイプフィッシュが2匹並んでいる。恋の季節だろうか、このあと浅めのコーラ ルブロックでも同じ景色が見られた。


位置 POINT 天候 水温
北マーレ Okobe Thila 晴 28℃

流れの当 る根の先端、期待していた魚の群がいない。でも、いないんだから仕方がない。根をグルリ周遊して行く。小さなオーバーハングの下にムスジコショウダイが群 れている。深場へ続く斜面でヨスジフエダイの群を眺めていたら、その向こうから小さめのシルバーチップがやって来る。その後に続くようにイソマグロが3~ 4匹やって来る。更に進んで再びカレントサイドに近づくと2つのピナクルの間にクマザサハナムロがビッシリと群れている。その回りをロウニンアジとカスミ アジがグルグル忙しげに泳ぎ回る。ブンと音を立てて走るクマザサ。ビュンビュン泳ぎ回るロウニンアジ。追う方も追われる方もギラギラ光りを跳ね返す。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Kinky Reef 晴 28℃

環礁の外壁沿いに降りて行く。流れが早く、青い海。ブワーっと流れに流されて、ドンドン流されて。上にナポレオンのシルエットが見えたけど流されて。吐いた 泡も一緒に流されて行く。勢い良く流されながら深場の棚にアケボノハゼが見えた。壁につかまって見下ろした。ちょっと接近するには深過ぎだな。

2/9/09 第2日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Potato Reef 晴 28℃

1日到着が遅れた便の為に チェックダイブからやり直し。流れの弱いコーラルの根に降りる。今日は透明度がいい。ハナダイ達がヒラヒラ泳ぐ斜面を横切り砂地に出て行く。大きめのトー ルフィンシュリンプゴビーが小石の脇でじっと身を潜めている。ドラキュラシュリンプゴビーはペアでホバーリングしながら流れて来るプランクトンをパクつい ている。大きなモンガラカワハギがいきなり襲いかかって来た。ゴマモンアタックに比べれば、可愛いけど迫力のある攻撃。ぶつかられたら痛そうだな。見回す と近くに卵を産みつけた穴が有る。ちょっと大きく迂回してモンガラカワハギから逃げ出す。1人も被害者が出なくて良かった。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ BoduHithiThila 晴 28℃

やっと首都マーレ近郊から離れ られた。1日遅れは回復できないけど、前進してるのってなんか安心できる。ドーニに乗り移ってポイントへ向かう途中のリーフの上の水面に1枚のマンタの影 を発見。見回すとそっちに5枚、こっちには3枚って感じで、全部で10枚位いる。これだけいるなら飛んじゃうしか無いでしょう。準備のできたチームから飛 び込んで行く。初めに入ったチームは頭上で旋回する群マンタを見る事ができたようだけど最後に入った僕のチームは待っても探しても全然マンタに出会えな い。流れの当っている側の根のエッジを辿って先端まで行ってもマンタが無い。こりゃダメだ。もう逃げ散った後なんだろう。そのままドリフトしつつ回りを チェックし続ける。横から1枚のマンタがピラッと出て来てひらりと旋回。1枚でもちょっと安心。又、流れに乗り始めると前方にブルーの美しいナンヨウハギ が10匹程。マンタより個人的にはうれしかった。いよいよリーフの反対のエッジが見えて来た。丁度上がり時。浮上を開始すると斜面沿いに大きなマンタが ゆったりと登場。ノンビリ泳ぐマンタを見ながら安全停止。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 28℃

ちょっと濁っているけどいい感じで流れが入って来ている。壁沿いにコーナーへ向かって行く。小型のグレーリーフシャークが真っ正面からやって来てこちらの姿に驚 いたのかパッと散り散りに逃げ出して行く。バラフエダイもギンガメも流れの割にはまばらに群れている。ちょっとハズレな感じかなと思いつつ更に前進。壁の 上の方に大きなナポレオンがいる。今度はさっきのサメみたいに追い返さないように用心して回り込む事に成功。これなら後から来るチームも見られるだろう。 再び外洋に目を向けながら前進、大きなイソマグロが編隊組んで一回り、もう一回り旋回を繰り返す。ゲストのエアーが少し早いな、ちょっと早めに根沿いを戻 り始める。いきなり白っぽい巨体が現れる。小型のジンベエ程のサイズ、太い胴体、ピンと立った長い背鰭。グレートハンマーだー!

アッと言う間に泳ぎ去ってしまったけど、ビックサプライズでした。

2/10/09 第3日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru 晴 27℃

昨日、もうハンマーに出会ってしまったけど恒例の早朝ハンマーダイブ。今週も嫌な感じに濁りが出ている。見通しの悪い暗い海の深場に降りて行く。振り向くとみんなも同じ高さにいる。探している間は5mは 上にいてって言っているのに。みんながやや上に戻った所でサーチ開始。真黒い海中に目を凝らして泳いで行く。時折、随分深い所にもやっとそれらしき影が見 えるがユラって感じで消えて行く。ハンマー無しで時間切れ。的場君は1匹見つけて追ったらしいけどちょっとみんなが見るには辛い感じでした。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中東部 Fish Head 晴 27℃

なんとか流れされずに根のカレ ントサイドに取り付く事ができた。透明度はいいけどフュージュラーがあまり固まってない。取りあえず自ら登場してくれたナポレオンと遊ぶ。ちょっと近くに 来過ぎて怖いとも言われるここのナポレオンは本当にダイバーに慣れていて写真を撮ると他のダイバーが入ってしまう。ナポレオンに飽きた頃、ちょうど良くイ ソマグロが6本やって来る。グレーリーフも根沿いに近づいては離れるを暫く繰り返してくれた。グルッと根を廻って来るとクマザサハナムロが玉になってカス ミアジの群から攻撃されていた。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南西部 Reethi Thila 晴 27℃

斜面沿いに降りて行くといきなり魚群にまかれた。60cmほ どのツムブリの群が僕の回りでグリグリ廻る。暫く廻り続けてくれていきなり山場が来てしまったようだ。運良くすぐにトールフィンシュリンプゴビーが見つか る。イエローバックフュージュラーの壁も黄色い背中がとっても奇麗だった。ドンドン流れに乗って行くと少しづつ流れが逆になって来た。深度を上げてオー バーハングの中を戻る。できるだけ戻った所でトップリーフの大きく広がるテーブル珊瑚を見ながらドリフト。ノンビリ、綺麗な珊瑚で和みました。

2/11/09 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Rangali Madivaru 晴 27℃

今週は本当にいい天気の日が多 くて気持ちのいい晴ばかり。2日目のマンタがチョロだったのでここでじっくりマンタを見たいものだ。取りあえずインディアンバタフライを見て壁、斜面沿い を流して行く。ヨスジフエダイの群を過ぎて早くマンタの登場をと願っている所でチョットしたの沖側をマンタがやって来る。待ちくたびれていたのか指差した のを勘違いしたのか勢い良く飛び出して行くダイバー達。去って行くマンタ。突っ込んじゃダメだよ。再び斜面沿いを流す。モンガラカワハギの幼魚が見つかり ちょっと喜ぶ。今度は根の上側でマンタ登場。今度は大人しく身を潜めてマンタが落ち着くのを待つ。1度クリーニングに入ったけど結局落ち着かずに泳ぎ去っ て行く。終わり時間が近づいて来てヤバいなーと思っているとトップリーフでモブラが25枚程群れて登場。ラッキー。モブラが去って行ったと思ったらマンタ が又登場。今度はゆっくりじっくりクリーニングに入った。なんとかじっくりマンタを見られた。

ジンベエサーチその1

ついにジンベエサーチに漕ぎ着けた。天気良し少しウネリは有るけど波もあまり無くいい感じ。でも、何も無い。ジンベエが出ない。モブラか小さいマンタの影が1度見られただけ。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Ari Beach Out 晴 27℃

他 のボートもジンベエ探しに苦戦しているようだ。サーチでちょっと足を伸ばして東によってみた。流れも早く水が青い。青いのはまずいな。ジンベエいる感じ じゃないよね。沖に陣取ると3チーム並んで泳ぐのがちょっと無理。どうしても流されて壁に近いチームとは離れてしまう。もうだめ。そのまま流れよう。マダ ラトビエイが通り過ぎたり、海底にマダラエイやツカエイがいたり。バラけているけどギンガメの群に会えたり、イソマグロの群が通過したり楽しめたけど、 ノージンベエ。

ジンベエサーチその2

苦しい展開ながら昼食後もジン ベエサーチ。遠くでモブラがジャンプ。でもジンベエは出ない。遥か沖に黒い岩のような物が海からニョキッと突き出て来たり引っ込んだりしている。ゴンドウ クジラのようだ。ボートが1隻、又1隻と向かって行く。こっちも負けずにゴンドウに向かう。脅かさないようにゆっくりと接近。デカイ。太い。いかつい力強 そうな体。ゆったりと船の回りで浮かんだり沈んだり。でも、ジンベエは出ない。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Maamigiri Out 晴 27℃

濁った海に降りて行く。突然後 ろからたくさんのモブラの群が突っ込んで来た。1、2、3、4、5、慌てて数えたその数40枚。こっちも近くて驚いたけど向こうも驚いたんだろう。ドンド ン群はバラバラになって逃げ散ってしまった。今回は壁の上側担当。回りを見回してふと視線を落とすとモンガラカワハギの幼魚。ふと視線を落とすとモンガラ カワハギの幼魚。その連続で、僕は20匹は見たと思うけど、40も数えた人がいた。ジンベエ出なくて暇だったのね。

ジンベエサーチその3

ダイビング後の夕方にもうひと頑張りドーニのままジンベエサーチ。夕日が眩しい。濡れた体に風が冷たい。1時間粘ってみたけど、影も無し。

2/12/09 第5日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Holiday Out 晴 27℃

非常にまずい展開。空振りが続いているジンベエ探し。午前中でタイムアップ。もう残っている時間が少ない。1本目からジンベエサーチダイブでスタート。深場の砂地にマダラエイが寝ている。最後に鰹の大群が延々と泳ぎ続けてくれたのが救い。

ジンベエサーチ4

このサーチで最後。久しぶりの黒星の予感。朝食もそこそこにゲストが朝ご飯を始める前に上に上がってジンベエを探す。2時間も粘ってみただろうか。もうこれは諦めるしか無い。残念ながら黒星。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarah Thila 晴 28℃

ゆっくりの流れの中、ゆっくり と潜降。ヨスジフエダイが群れるオーバーハング。穴の中に大きなアカマダラハタがいるんだけどみんなにはヨスジに隠されて見えない。穴を抜けて反対に行っ てしまった。ちょっと意地を張ってみる。全員穴の反対側に回り込んで今度はいきなりライトをハタの顔に当ててみる。いきなりが良かったのか、岩に化けてい るつもでかピタッと動きを止めるハタ。

今度は見えたようだ。せっかく緩い流れだからいつもと違うちょっと深い斜面沿いへ行ってみた。大きなヤギの太い枝に見た事も無い程大きいクダゴンベを発見した。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Vaagari Corner 晴 27℃

今日はジンベエで粘ったからエ ントリーが5時20分頃。先ずはムレハタテテダイの大群で遊ぶ。マダラトビエイもやって来てラッキー。壁沿いに流れに乗り始めると次第に薄暗くなる。壁か ら離れた方にギンガメアジが見えた。少し近寄って見るとギンガメの上に巨大なイソマグロが群れてグルグル廻っている。まさかギンガメ狙っているのかな。壁 に戻るとクマザサの群に出会った。するときっと同じイソマグロの群が再登場。ヤッパリ狙いはこっちのようです。オッと下からマダラトビエイがやって来る。 また、さっきのイソマグロが戻って来る。外洋側まで流されて浅場に上がると海面をキラキラ夕日が輝いて見える。安全停止を終えて水面に上がると丁度水平線 に落ちて行く夕日を眺められた。



石渡 隆之
Island Safari1


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