2009年3月29日~4月2日
2009年4月2日(木)
3/29/09 第1日目位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Maagiri Rock 晴 29℃
今週も天気良し。風も波も穏やかでドーニは揺れずに進む。ウエイトが足りない人がいたり、一足先に深く降り過ぎちゃう人がいたりで全員集合までに一苦労。取りあえず砂の斜面でオーロラシュリンプゴビー見て落ち着こう。少し前進、沖側からマダラトビエイが1匹登場。頭上を通過して行く。いつも白いソフトコローラルに隠れるクダゴンベを見ていると再び頭上をマダラトビエイが通過して行く。流れに乗りつつ安全停止を終って水面に出るとドーニのクルーがギャーギャー叫んでる。指差す方を見てみるとバショウカジキの背鰭が水面から飛び出している。同じ所をグルリグルリと勢いよく回っているのが見えた。うーん、もう少し流されていれば水中で見られたのに残念。
位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Guri Corner 晴 29℃
流されながら潜降。又ちょっと潜降に時間が掛かったけどチャネルの崖下のロックに辿り着く事ができたが、しかし、ハナダイの舞う岩の向うには期待したギンガメの群はいなかった。小型のホワイトチップが1匹チョロリと登場してくれたのは残念賞だろうか。外洋側の壁まではちょっと距離が有るので浅めの壁沿いを流れに乗って泳いで行く。密度よく群れたコラーレバタフライがいた。初日なら指差しやすいモルディブアネモネフィッシュ。巨大なアラレフグがお腹をボヨンボヨン揺らしながら泳いでいる。なんとか外壁まで着いてみると透明度がグンと上がって視界が開ける。大きなナポレオンがあちらに1匹、こちらに1匹。
位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 GuraidhooCorner 晴 29℃
外洋側の水は透明どもよくブルーの世界。みんな揃って壁沿いに到達。ムレハタタテダイの群を眺めつつコーナーに向かう。斜面の岩陰に大きなナポレオンがじっとしている。そーっと近づくとクリーナーラスの掃除に気持ち良さそうにうっとりとしている。コーナーで外洋を向いて根待ち。ちょっと遠いけどホワイトチップが泳ぎ回る。もっと遠くでグレーリーフがちらりと姿を見せる。大きなイソマグロが右から1匹、左から2匹登場。更に右から中型のイソマグロが8本群れて登場。上がったら今度はイルカと水面でニアミス。ぶー。
3/30/09 第2日目
位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Lhosfushi Corner 晴 29℃
朝1本目は穏やかな外洋壁沿いのドリフトダイビング。グラドゥー島の南東にある幅の狭いロスフシチャネルの入り口にはヒメフエダイが玉になる。遊び心なのか大きなナポレオンがわざわざヒメフエダイの玉の真ん中を突っ切り玉をドーナツ状に変えて行く。チャネルに近づきすぎるとインカレントで吸い込まれてしまうので外へ外へと逃げながら外壁沿いに進んで行く。ナポレオンが2匹並んで泳いで来る。壁から少し離れて泳いでいるとクマザサの群とそれを狙っているロウニンアジが見える。その下におこぼれ待ちなのか大きなナポレオンが中層を漂っている。更に下の沖側にメジロザメの姿が見えるがこれは遠過ぎ。それでも見失わないように粘っているといつの間にかさっきのナポレオンがすぐ隣に漂っていた。近過ぎてびっくり。ナポレオンが動いたらその向こうを大きなグレートバラクーダが前方を横切るように泳いで行く。
ジンベエサーチその1
環礁を渡ってアリアトールへ移動。ランチを食べてジンベエエリアのマーミギリに着いたのは13:00ちょっと前。でも、もっと西のサンアイランド側に船が集まっているのが見える。サーチにはちょっと速いスピードで更に西を目指して行く。3隻にドーニが固まっている。きっとジンベエがいてみんな泳いでいるんだろう。こっちもみんなに準備してもらったけどヤッパリ少し遠過ぎた。後一息という所でジンベエは沈んでしまったようだ。がっかりする間もなくダイバーを落とした後のどこかのドーニからクルーが手を振っている。ドーニがゆっくり動くとその陰にジンベエが隠れていた。それ行けと急いで飛び込んで急いで泳いでジンベエのそばに行く。4m強の小型のジンベエが大口開けてバクバク、エラも大きく動いてバフバフ。一心不乱の捕食モード。同じ所を行ったり来たり。ぐるりぐるりと向きを変えたり、立ち泳ぎで水面に渦巻きを起こしながら水ごとプランクトンを吸い込んでいる。行なると回りを泳ぐ人の事なんかまるで気にしないジンベエ君はそのまま25分程もバクバクしながら泳ぎ続けてくれた。急に一直線に泳ぎ始めたジンベエを追いかけ続けて行くとすれ違うようにもう1匹のジンベエ登場。追いかけるのを諦めたゲストの群に向かって泳いで行く。この子は全然ご飯モードじゃないから追跡して行くとゆっくりと深場に消えてしまった。ディンギーに拾われて戻って行くと的場君と
何人かのゲストが下を向きながら泳いでいる。まさかと思いながら聞いてみるとここにもジンベエ出現中。飛び込め。暫く泳ぐとドーニの下に潜ってしまった。これで終わりと思ったらもう1匹今度はデカイジンベエがまっすぐ上がって来る。一気に4匹、満腹です。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Sunisland out 晴 29℃
丁度ドーニも追いついて来て、いっぱい出ている今のうちにダイビングスタート。しかし、水中ジンベエはそんなに甘くは無い。張切った分だけ思いっきりの空振りでちょっと心痛い。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Maamigili Out 晴 29℃
じっくり休んでタンクチャージが終るのを待つと3本目はもう5時。急がないと日が沈む。エントリーするとトップリーフの浅場でバック転しながら捕食に励むマンタに遭遇。流れに逆らいながら少しづつ進んで行くマンタ。マンタを追ってドンドン進むマウルーフと香港ゲスト。逆流もやだし、マンタでここで頑張るのも嫌なので日本人チームは全員ターン流れに乗って壁沿いにジンベエサーチダイブに入る。3チーム横並び一直線でドリフトして行く。夕方で日差しが入りにくく透明度も悪い。隣の的場君チームしか見えないから3チームが揃って並んでいるのかも分からない。15分目、カンカンカンカンとタンクの音が鳴り響く。浅場から沖に向かう所のジンベエ君大8mに遭遇。必死に追いすがる。でも、水中を泳ぐ人間の、タンクを背負った人間の何とも遅い事。あっさりとジンベエにおいて行かれる。最後の浅瀬で今度は2枚のマンタが捕食中。クルリクルリと暗がりにマンタが舞う。
3/31/09 第3日目
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Maamigili Corner 晴 29℃
予定外にカレントは緩いイン。コーナーから外壁に出てドリフトして行く。下のコーラルブロックの回りにヨスジフエダイやムスジコショウダイが群れる。外側中層にはクマザサハナムロやハナタカサゴの群がいる。普通の魚ばかりのダイビング。海底の砂地にトールフィンなんかいないかなと思いつつ見下ろしていると黒くて小さいハナヒゲウツボが穴から顔を覗かせていた。深度を上げつつ壁沿いを進んで行くとナポレオンが登場。最後の最後に棚上で捕食するマンタが1枚。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 BoduFinoluThila 晴 29℃
西も東もチャネルまで距離のあるアクセスの悪いポイント。外洋の斜面を降りて行くと砂地、砂地を越えると深めの根が有る。斜面を降りて行くとハナタカサゴなどのフュージュラー達が壁沿いに集まっている。大きめのイソマグロが回りをグルグル泳いでいる。これに追い込まれたのかな。砂地を越えて行くと根の沖側、更に深場へと続く斜面の上をマダラトビエイとモブラのが一緒くたになって群れている。数えるのが嫌になる位たくさんの群。人の接近に気付いたのか群は割れながら根から離れて行く。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南西部 Rangali Madivaru 晴 29℃
壁沿いをドーンと潜降して大きく広いケーブに入るといきなり目当てのインディアンバタフライを発見。入ったとたんに見つかってこっちが驚く程のタイミングだった。早々に穴外に出ていたゲストが通過マンタを発見。余り追いつめずに近くを通って行くマンタをそのままスルー。斜面の落ちきる当たりを見下ろしながらマンタのクリーニングポイントを目指す。この辺でいつもトールフィンが見つかるけど今日は不調。斜面にノコギリダイの群が見えて来た。いつもと逆の順序だけどその後にヨスジフエダイの大群がいた。今度は斜面からずっと外れて泳いでいたゲストがマンタを見つけたみたい。遠いいから間に合わないだろうなって目を凝らしても見えないマンタはスルー。下を見下ろしたら黒いハナヒゲウツボが岩の間の砂地にはえている。斜面をドンドン上がって上側を泳いで行くとこの辺でクリーニングって場所になってもマンタは出ない。予定外だなと思いつつもドンドン前進。いつもならここらで浮上って所で大きなマンタがクリーニング中。特徴のある白い背中のガラは潜り初めでスルーした移動マンタ。こんな所でクリーニングしていたんですか。マンタをバックに100本記念のゲストの記念写真パチリ。
4/1/09 第4日目
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中西部 Reethi Thila 晴 29℃
早朝、久しぶりにたくさん雲が出ていたけど結局雨は降らず。相変わらず穏やかな海。斜面沿いに砂地を降りる、上にはイエローバックやクマザサなどのフュージュラーが群れている。用心深いトールフィンのカップルが穴の淵で背鰭も立てずにじっとしている。こんなに動きが無いとみんなには見つけにくいだろうな。案の定あっさり穴に逃げ込まれてお終い。もう1カップルトールフィンが見つかる。結構度胸が良いのかみんなが集まった時に1匹は穴に入ってしまったのにすぐ又出て来た。背鰭を立てたり、穴の回りで泳いだりしてくれて今度は見やすいトールフィンでした。深度を上げて中層を流れに乗って行くとツバメウオが群れていた。今日は固まっていたけど、バラバラの時もある。ツバメウオは何きっかけで群れるんだろう。根の上のテーブル珊瑚は今日も活き活き。流されながら珊瑚の平原を眺める。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中西部 Dhonkalo Thila 晴 29℃
流れが速い。飛ばされないように流れに逆らいつつ海底に降りる。砂地に降りてもズルズルと外洋に押されて行く。砂が1m程の段差を作り流れから隠れる壁を作っていた。なんとかそこで止まる事ができた。待つ事も無くマンタがやって来てすぐ上でホバーリング。並んで流れから隠れているようだ。大きいものが寄って来ると怖いと言っていたゲストはマンタが手を伸ばせば届く程の近さに降りて来ると顔を伏せて縮こまってしまう。回り中マンタで数えきれない。きっと濁りで見えない向こう側にもマンタはいるだろう。流されながら上がる時も下を泳いで行く何匹ものマンタ。マンタ、マンタでマンタ祭り。マンタの行列。大解放中。
位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中東部 Fish Head 晴 29℃
ドワーフフュージュラーがソウダガツオに追い回されている中をすり抜けて根に辿り着く。カスミアジやイソマグロも激しく泳ぎ回りフュージュラーを狙っている。泳ぐ必要も探す必要も無くナポレオンが登場する。ダイバー達のど真ん中に割って入るナポレオン。またしてもデカイもの怖いゲストは近づくナポレオンに固まる。ナポレオンを後にして根を廻りつつ狭い小さいキャニオンに入って流れから隠れたらナポレオンはついて来ていた。オーバーハングの奥にいるアカマダラハタを見ていてもアラレフグを見ていてもすぐ後ろにナポレオンは待っている。ありがとうナポレオン。
4/2/09 第5日目
位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru 晴 29℃
最終日。ハンマーズのマコト君にも今期最終日となりました。結果はバッチリ出してくれました。チリチリとベルの音。間に合わないかと思いつつ向かってみると深い所にハンマーの影。なんとか見えるハンマーの影。深くに降りて安心しているのか3匹のハンマーを見る事ができたけど、ユラユラと消えかけたり浮かんで来たり下で同じ所を回っていいるのが分かるけど、ハンマーだって分かるけど深過ぎ、もっと上がって来てよ。
位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Boduhithi Thila 晴 29℃
穏やかな過ぎるコンデションで環礁を出て外洋を航海している事を忘れてしまいそう。北マーレに帰って来ても引き続き暑い日差しと弱い風。ポイントへドーニで向かうと水面にもアカモンガラやフュージュラーの群が見える。魚の群の側には結構マンタが泳いでいたりする。いつもよりずっと内側、スノーケラーを連れたドーニの側、クマザサの群とマンタが水面で捕食している所へエントリー。4枚の大きめのマンタが水面近くを行き来する。きっと大口開けているんだろうけどほとんどずっとシルエット。水深10mだからね。ちょっと遠いい。巨大なクマザサの玉を突き抜けるマンタ。絵にはなるけどシルエット。同じシーンの繰り返しなので流れに乗っていつもの斜面沿いに行ってみる。1つ目のクリーニングポイントははずれ。2つ目もはずれ。3つ目もはずれ。ヤッパリ食事中だしクリーニングには来ないか。海底にトールフィンのカップルがいた。斜面でレモンメレンゲラスを見ていると根の上側をマンタが2枚通過して行く。モルディブトリプルフィンにコラーレバタフライのカップル、イエローヘッドバタフライのカップルと固有種を見て回るうちに根の恥じっこに到着。最後に大きなマンタが目の前を通ってくれた。
位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Okobe Thila 晴 29℃
小さな双子根。エリアが小さいから魚の密度は濃いけど今日は流れがやや有り根を廻って行くのが大変。取りあえずムレハタタテダイを見に行く。でも、今日はあっちに一塊、こっちに一塊と群が割れていて密度的に今ひとつ。ヨスジフエダイの群の向うから大きなナポレオンが登場。登場しただけで人慣れしていないナポレオンはダイバーの接近を許さず逃げ足を早める。クマザサの群の回りにはカスミアジが群れて泳いでいる。
石渡 隆之
Island Safari1