棘皮動物(ヒトデ・ウニ・ナマコなど)を宿主とする動物達!

2010年10月22日(金)

ヒトデ、クモヒトデ、オキノテズルモズル、ウニ、カシパンウニ、ナマコ、ウミユリなどの棘皮動物を宿主とする動物は意外にもたくさんいるが、よ〜く目を凝らして見ない限りこのおかしな動物は見逃してしまいます!



Pic1:
ウミユリは海の中で最も古く原始的で無害な無脊椎動物である。彼らは流れの中で腕を伸ばしプランクトンや廃棄物を食べている。
Photo Mark Snyder, Wakatobi



Pic2:
ウミユリは通常美しい明るい色を持っているが、少数のダイバーだけが立ち止まりよく見て小さなエビやロブスター、ウバウオなどの共生動物を見つけている。これらの生き物は宿主であるウミシダと全く同じ色をしており、素晴らしい変装の技を持っています。 Photo Wakatobi



Pic3:
ウミユリの典型的な隠れ場所に潜むバサラカクレエビ。

【ウミユリとウミシダは同じウミユリ網であり、なぜか科学者ではないダイバー達の間ではウミシダとよく呼ばれている】

Photo Richard Smith, Wakatobi



Pic4:
ウバウオはウミユリ内側のカップ状の上で見つけることができます。先が次第に細くなる体型を持ち、ほとんどの魚に見られる比較的大きなヒレを欠いているのも一つの特徴です。一度彼らの宿主であるウミユリに落ち着くと、ほとんど動く必要がないため独特な体型をウミシダの枝状の中に隠し生存率を高めています。



Pic5:
コマチコシオリエビ

Photo Tom Reynolds, Wakatobi



Pic6:
オキノテズルモズル宿主とするエビ

ヒトデ、クモヒトデ、オキノテズルモズル、ウニ、カシパンウニそしてウミユリなどの全ての棘皮動物には炭酸カルシウム板状の内部骨格があり、たくさんの棘皮動物には脊柱も存在する。

いい写真を撮るには安定した浮力と鋭い目が必要かもしれませんが、ほとんどのダイバーがこの動物を見ることができるのでご安心を。ただ何を見ているのか何なのか分かっていればいいのです。

Photo Richard Smith, Wakatobi



Pic7:
種類や環境条件によりますが、2〜3年すると成熟したウミシダが産卵します。ウミシダは個々でオスとメスを持ち、いくつかの腕の側面にある生殖管の中に生殖細胞があります。年に一度、受精できる場所でこれらの細胞が破裂し水の中に精子と卵子を放出し、放出された精子と卵子はいくつかの生物や他の場所で一時的に落ち着きます。約500種を超えるウミシダが浅瀬から数千メートルの深海で生息しているそうです。

Photo Richard Smith, Wakatobi



Pic8:
オキノテズルモズルを宿主とするエビ

オキノテズルモズルはクモヒトデの一群です。日中は全ての腕を折りたたみ穴に隠れているのでダイバーに見つかることはほとんどありませんが、日が沈むと流れの中で大きなかご状の腕を広げます。このことから目を持たない彼らは光りを察することができることが分かります。  

ヒトデ、クモヒトデ、オキノテズルモズル、ウニ、カシパンウニ、ナマコ、ウミシダなどの棘皮動物と共生する動物は意外にもたくさんいるが、よ〜く目を凝らして見ない限りこのおかしな動物は見逃してしまいます!

Photo Richard Smith, Wakatobi



Pic9:
サンゴを食べるとして悪名の高いオニヒトデですが、それでも魅力的な動物の一つです。理由のひとつとして、棘に強い毒を持っているにもかかわらずエビが宿主として共生していることです。

Photo Mark Snyder, Wakatobi



Pic10:
イイジマフクロウニに乗るコールマンシュリンプのペア

このエビのペアは通常大きい方がメスで毒のあるウニの上で見られます。ご覧の通り美しいエビなのでフォトグラファーにはもってこいの被写体ですが、彼らは毒のある棘の間で安全な場所を見つけて行動しているので、むやみに移動させたりしないでくださいね。

Photo Richard Smith, Wakatobi



Pic11:
ナマコはつまらない?ナマコも立派な宿主なのです!エビやカニ、寄生中は必死に彼らにしがみつき今も便乗中です。

クリイロナマコに便乗するスイマークラブ!

Photo Richard Smith, Wakatobi


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