エジプト視察②~ルクソール編~

2024年12月30日(月)

シャルムエルシェイク滞在の後はカイロを経由して、ファラオたちの眠る地ルクソールへ。

個人的に一番楽しみにしていた都市です。

エジプトにはいくつか有名な土地があり、国内線ではだいたいどこもカイロから1時間ほどです。

ほぼカイロ発しか飛んでいないため、毎回カイロに寄らなければなりません。

ルクソールで最初に訪れたのは the Valley of Kings 「王家の谷」です。

ルクソールは古代の王朝時代に「テーベ」という名で、エジプトの首都として長く繫栄しました。

ここで王たちはピラミッドではなく、谷の地下に各々の煌びやかな墓を展開しました。


多くの眠れるファラオ(偉大なる王)のミイラたちが見つかった谷です。

それぞれのファラオの墓の入り口にはゲートがつけられ、ファラオの名前のついたプレートが張り付けてあります。

入り口から墓へ、深く会談が続きます。

なかには200m以上の距離を歩く墓もあります。

ファラオが眠る神秘的な空間。

以前は金などの煌びやかな装飾に囲まれていたのでしょう。

我々日本人には最大の見どころかもしれません、

「ツタンカーメン」(トゥト・アンク・アメン = 偉大なる神はアメンなり)の墓です。

他のファラオの墓と同じように、地中へ進みます。

しかし、他よりもかなり狭い空間です。 ここにツタンカーメンが眠っていました。

振り返ると、暗いスペースに本物のツタンカーメンのミイラが横たえてありました。

言われているほど小柄ではありませんが、本物のミイラ(死体)に息を飲んでしまいます。

年代や墓により、壁画も様々です。 

状態良く残っているものも多く、全部見るには1日では足りません。

それぞれの意味が分かるともっと楽しめます。

つづいて、「ハトシェプスト女王葬祭殿」です。

古代エジプトにおいて唯一の女性のファラオ(偉大なる王)・ハトシェプストの祭殿で、ここも谷を削ってつくられました。

この祭殿が位置するのはナイルの西側です。

古代では、ナイルを挟んで西側は死後の世界と呼ばれ、墓や祭殿が建てられました。

太陽の昇るナイルの東側は、生きる人の生活するエリアで、ルクソールの街も東側にあります。

そういえば、私は日本から来たと伝えると、「日の出ずる国から来たんだね」と言われました。

日本では古代エジプト末期に登場した女王クレオパトラが有名ですが、この王朝の大きな繫栄に貢献したのはファラオとなったハトシェプストでした。

ハトシェプストはファラオとして力をつけるに従い、男装をして他国を欺いたそうです。

4,000年以上も前に、このような荘厳な建造物を作った文明に思いを馳せてしまい、うっかり日焼けします。

ナイルを挟んだ先にある首都テーベ(いまのルクソール)に向かって建てられました。

この先にルクソールが見えます。

祭殿の広場です。 さらに祭殿の内部へ進むことができます。

エジプトの観光では、この場所でどんなことが行われていたのかを事前に調べたりガイドに聞いたりすると感情移入して楽しめます。

ハトシェプストからほど近い、「メノムの巨像」です。 かつてこの後ろにあった王の祭殿は破壊され、入り口を守る18mの巨像だけが残りました。

ローカルレストランに寄ってお昼ご飯です。

ナイルの白身魚のフライ。

エジプトは様々な国の影響を受けてきた国なので、食事が美味しい

ナイルの東側, 生きる人たちの住むエリアに戻ってきました。

「カルナック神殿」 4,000年以上前に建てられた巨大な神殿です。

とにかく広大で全てが巨大です。

当時の人たちが、いったいどのように造ったのだろう、、、

内部はアメン(太陽神ラー)の大神殿など、いくつかの神域に分かれていて、複合神殿とも呼ばれます。 中から、徐々に外に広げるように建設されました。

巨大さに感動します。

いったんホテルにチェックインしました。

まずは砂ほこりを落とすべくシャワーへ。

眼前には「母なるナイル」。 こういう部屋を「ナイルビュー」と呼ぶそうです。

ナイルの陽が沈みます。

暗くなってきたので、ライトアップの「ルクソール神殿」へやってきました。

ルクソール神殿は、ルクソールの街の真ん中にあり、ホテルから歩いてくる観光客も多いようです。

ルクソール神殿から先ほどのカルナック神殿にあるアメン大神殿まで2㎞以上つづく「スフィンクス参道」。 首の落ちているものも多く見られます。

巨大で荘厳なルクソール神殿。

長く暑かったルクソール観光の夜に、感慨深くなってしまいます。

朝早くから1日中感動し続けて、アドレナリンが出続けた体と頭のクールダウンに、バーに来ました。

リゾート地シャルムエルシェイクと違い、お酒を出す店を探すのに苦労しました。

そして運よくホテルの近くにバーを発見。

エジプトはイスラムの国ですが、酒の値段は高くありません。

シーシャの国でもあります。

このルクソール観光にご興味のある皆様には、少しだけでも事前の歴史勉強をおすすめします。 一日中楽しめるようになります。

そして、黒い靴はおすすめしません。 靴の中が灼熱のようになり、砂ほこりで白い靴になっていきます。

カイロ編に続きます。

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