コモド諸島クルーズレポート・2006年3月2日~9日
2006年3月9日(木)
コモドクルーズに視察兼取材に行ってまいりました。今回は天候に翻弄されて、思うようにスケジュールが組めずにコモドの有名ポイントに潜ることが出来ずに消化不良で帰国いたしました。
しかしながら、一つ一つとってみれば一級のダイブサイトであると言えます。地形、コーラル、生物(マクロ、ワイド)もなかなか楽しむことができました。
例えば、マンタバレイはカレントを考えて入ればかなりの確率で安全にマンタを楽しむことが可能ですし、最後に珊瑚の綺麗なポイントでフィッシュウオッチングをしながらエキジットすることもできます。
ピンクビーチでは、根やドロップに付いた珊瑚、クマザサ、ウメイロの群れにカスミアジ、ロウニンアジが捕食モード全快で泳ぎ回っていたり、バッファローフィッシュがやってきたり、とてもにぎやかで楽しめます。マクロも良く、ゼブラバットフィッシュ、ピグミー、クダゴンベもみることが出来ます。
また、ピンクビーチというポイントの由来となっているビーチは遠くから見ると本当にピンクに輝いていてとても綺麗。実際には砂が白と赤から出来ており目にはピンクに写ります。珊瑚の掛けらといわれてますが、おそらく花崗岩が何かではないでしょうか。一度、訪れる価値有です。もちろん天気のいい日に。
今度は天気のいい日に行ってみたいですし、雨の中のピンクビーチは、ちょっと悲しい。
ダイビングスタイルは、ボートダイビングが基本となります。ノンビリとしたポイントからカレントがキツイポイントまで、いろいろあるようです。世界遺産であるだけに、珊瑚は守られとても綺麗ですが、少し離れた場所ではダイナマイト漁もしているようです。
流れがあるポイントでは、潮をみながら安全を優先して潜ります。(マブホロン、クリスタルロック、カーニバルロック、マンタバレイなど)水温は北に行くほど低くなります。今回は冷たいところで、22℃でした、、、7.8.9月でも28℃までということですので、5mのフルスーツをお持ちになった方がいいと思います。
コモド島言えば、世界最大のオオトカゲ「コモドドラゴン」ですが、コモド島とリンチャ島で見ることが可能です。今回はリンチャ島の国定公園に上陸しレンジャーと共に島をハイキングしました。
ボートでリンチャ島の桟橋に着き、島へ到着すると出迎えてくれたのが昼寝中の2匹のコモドドラゴン!驚いていると、なんとノシノシともう一匹が歩いてきてノサーと居座りました。こんなに簡単にいていいの?と思いながら、デジカメで撮影。最初は遠慮がちに撮影していましたが、なんか恐怖心も徐々になくなり、かなり接近してパシャパシャシャッターを切ってました。(皆さん)
ひと段落し、300M先のレンジャーのいる施設へ。施設への道は岩盤を抜けてマングローブの汽水域を抜けて向かいます。小さな川を渡りましたが、乾季は干上がるようです。淡水の小さな魚も跳ねいて、カニやムツゴロウのような魚の穴がたくさんありました。
施設付近ではかなりの大型のドラゴンが2匹と中型1匹、チビドラゴン1匹いて、ここでも緊張感がなくなり接近して撮影。(思ったより、ドラゴンは臭いがない!)
ハイキングでは、丘の上の木陰に1匹、遠くの丘に一匹ドラゴンを見つけることができました。他の動物は水牛とサル、かわせみのような鳥を発見しました。何より、丘の上からの眺めと吹き抜ける風が最高でした。(天気も多少良かったので)
コモド諸島の玄関口になるのが、フローレス島のラブハンバジョーとなります。町は小さく本当に田舎です。何にもありません。ローカル向けのストアが並んでいるだけでです。
ラブハンバジョーの港から車で15分程度行ったところ、鍾乳洞の洞窟があります。探検好き、好奇心旺盛の方にはなかなかお勧めです。虫が多いので虫除け必須です。
次に利用したボートですが、瀬戸内海でイルカウオッチングで利用していたボートを改造しています。リビング、ダイニング、部屋はエアコンが効いてますが、セントラル形式なので、部屋のエアコンを切ることは出来ませんが風量の調節は可能です。リビング、ダイニングの共有スペースはドライエリアとなり、絨毯が貼ってありますのでノンビリできます。TV、DVDがありますので楽しめます。今回は宇宙大戦争を見たのですが、、、、コメントは差し控えます、、
電源ですが、220Vと100Vがありますので充電は問題ありません。
部屋は広くはないので、大きなバッグ(スーツケースなど)は部屋内に持ち込まずに必要ものを小さなバックや袋に分けておくと便利です。
トイレとシャワーは各3つ有り、共有となります。温水マシーンが付いているシャワーとなりますが、シャワールームは狭いです。また、トイレ&シャワーの出入り口要注意です170cm以上の方は頭をぶつけます。
ボート後部のダイビングデッキは使い勝手良く改装されてます。シャワーも3つ用意してますし、カメラ用のタンクなども準備してあります。機材もバスケットに入れて、ベンチの下に収容可能です。ウエットスーツなども干すスペースがあります。
サンデッキにはウッドデッキが貼ってあり、ビーチチェアとマットが用意させているので、ダイビングの合間にノンビリできます。日よけも付いてますので、日焼け厳禁の方もごろごろできます。
ジャグジーもほぼ完成しておりますので、滞在中に利用可能とのことです。(今回はそれどころではなかった、、、)
最後に食事ですが、文句なしに美味しかったです。バリ島のレストランと契約し、レストランのシェフが乗船しますので、インドネシア料理をメインに日本人にあった食事を提供してくれました。今後も同レストランのシェフが乗船しますので食事は楽しめます。夜は日本人の味覚にマッチしたインドネシア料理、朝はホットサンドにサラダとスープ、昼はおにぎりとそうめんなど飽きさせないメニューでした。
シーズン前のコモド諸島クルーズでしたので、水温、透明度とどれをとっても最高とはいいがたいですが、乾季に入れば天候も安定し、水温もあがり、透明度もぐんぐん良くなり、コンデイションは格段によくなるとのことです。また、コモド諸島がグリーンから茶色へカラーチェンジするそうです。雨がふらないので、草がかれて島のグリーンがなくなるそうです。是非、もう一度乾季のコモド諸島へ行ってみたいものです。いや、行きます。
今度は、航空会社もキャセイパシフィックで香港経由、大韓航空でソウル経由で食文化も楽しむなんてこともたくらんでます。中華エアラインで台北経由もいいかなぁ、、
レポート:Weスタッフ/遠藤光衛