2008年5月22日(木)

2008年5月26日 午前 ファル・ベル( Faru Beru)
天候:晴 気温:30度 水温:30度 透明度:20m 潮流:東→西 やや弱

あ~ぁ、月曜日の夕方から何やら雲行きが怪しくなったと思ったら・・・雨が降り出しました。 
翌日からは雨続きではないですけれど、晴れたり曇ったり雨になったり・・・と正しいモルディブの雨期らしくなって来ました。 お天気がぐずり始めたら、私も風邪を引き始めました。 私の身体もモルディブの雨期に順応しているみたいです。

今週でとても心に残るダイビングは26日朝に潜ったファル・ベルです。 お天気も良く、気になっていた流れもごく穏やかで水中ものんびりリラックスダイブです。
常連のナポレオンやイソマグロ・アオウミガメ・ニセゴイシウツボ達と戯れながら先を進めて行くと・・・2匹のヒトズラハリセンボンが一緒に何やらサンゴをかじっている所に出くわします。 なんだかかわいい風景・・・と思っていたら、1匹の小さめヒトズラハリセンボンの目の際に釣り針が掛かり、反対側の釣り糸がサンゴに引っかかり、もがいているのです。 
すぐにサンゴに引っかかっている釣り糸をほどいてあげると、2匹は寄り添うようにしてすぐ下の小さな窪みへと入り込みます。 
釣り針も出来れば外してあげたい、とその小さな窪みを覗くと・・・大きな方のヒトズラハリセンボンは、傷ついたヒトズラハリセンボンをかばうように静かに寄り添っているのです。針をとろうにもまるで誰にも触らせない気迫いっぱいです。小さな傷ついたハリセンボンはみるみる間にその体の色が白く変わり始め、どんどん弱ってきているのが目に見えて分かる程です。 それでも大きな方のハリセンボンは離れようとはしません。 



もう・・・かわいそうで見ていられないほどです。 たかが「サカナ」・・・と言えどもやはり心はヒトと同じようにあるようです。実は今までにサカナがお互いに思いやる・・・ような、こんな光景を一度も見た事がなかったのです。 
私としてはとってもショックで、水中でのサカナ達との接し方が変わる大きな出来事でした。

モルディブの水中はサカナ達の人生(魚生?)の場です。
ダイビングはそんなサカナ達の生活を覗ける貴重な経験です。
本当に敬意を持って水中世界へお邪魔なければ・・・と思い直すこの頃です。

津金でした


2008年5月21日 午後 アクアリウム( Aquarium )
天候:晴 気温:30度 水温:30度 透明度:20m 潮流:西→東 弱

この頃のモルディブはあっついです。 雨期に入っていることもあり湿度も高いし、外にいるだけで暑さの圧力を感じるほどです。
日差しも強く、あまり日焼けしない私の足に日焼けマークがつきました。 皆さんにとってはとっても良い南国日和です。

さて気になる水中もベビーラッシュで沢山の小魚達であふれています。ミジンコのような小さな子供達なんかはレギュレーターを外して口を開けると入って来そうです。 ちょっとしたジンベイ気分?です。

パラダイスアイランドの港の中でもアオリイカが子供達を連れているのを見かけたりします。 子供達でにぎわっている水中を覗くのはほのぼのとしますよね。 今週の水曜日午後のアクアリウムでのダイビングでは特にベビー達が目につきました。 流れはあるような、ないような・・・インゴーイングの流れです。 
でも今回は流れを逆走するルートで島の西側でエントリーして行きます。 
実はその方がダイビング後半で、オオテンジクザメがよく横たわっているサンゴのブロックに到達しやすいのです。でもいるかどうかは運なのですが・・・ちょっとだけ期待して・・・。 リーフの周りで元気に泳ぎ回るキンギョハナダイやチョウチョウウオ達もいっちょまえに大人と同じ色合いで同じ姿形です。 
ただ身体の大きさに対して目だけがやけに大きく、めちゃくちゃかわいいです。 

私個人としてはその中でもオオギチョウチョウウオが一番かわいく感じます。もちろん大人と姿形が全く異なるタテジマキンチャクダイの幼魚は今回2匹も顔を覗かせてくれました。それにツユベラやイロブダイの幼魚もふらふらサンゴの隙間から出入りしています。 9mの浅瀬ではキンメモドキが小さなオーバーハングの陰からあふれんばかりに群れています。その群れに囲まれるようにしてクロハタやユカタハタが小魚を狙っていたりするのを見ると・・・おお~食物連鎖のまっただ中かぁ、と思わず感動してしまいます。
今日はキビナゴの群れも近ず離れずダイバーを取り巻いてくれます。

ここ最近のダイビングでは、モルディブの素敵な雨期の海の始まりを感じさせてくれます。
今年の雨期は何か期待できる予感が・・・とあまり期待してはダメですね。
さり気なくうきうきしながらダイビングに精を出す毎日です。

津金でした




2008年5月10日 午前 フラナ・ティラ( Furana Thila )
天候:晴 気温:30度 水温:30度 透明度:20m 潮流:東→西 やや弱

今週はお天気が良くって気分がウキウキしてしまいます。 
夜になると雨が降り出したりもしますが、ほんのちょっとの湿り気がちょうどいい感じです。 
水曜日にはお昼過ぎに雨雲が出現したりもしていましたが、青空は継続していたのです。 

しかし・・・木曜日、稲光・雷それに大雨のすごい天気です。 それでも時には青空が顔を出したりしているのがモルディブらしいです。
金曜日、再びモルディブ日和が返り咲きです。 今週はちょっと前ですが、10日のダイビングのレポートをお届けします。 

この日は仲間のZameerと一緒にフラナ・ティラでファンダイビング。 
目的はアケボノハゼ探しです。 外国人ダイバーの多いパラダイスではそんな小さい生物に執着しているとあきれられてしまうので、なかなか見つけに行く機会がないのです。 それにフラナ・ティラでは隠れ根に向かう途中の水路から隠れ根がメインのお楽しみポイントになるのです。

フルムーンビーチリゾートの北側アウトサイドリーフでエントリーし、そのまま30mまで潜降開始です。 緩やかな流れに乗りながら目を皿のようにしながら水底を探して行きます。 沢山いるハタタテハゼをチェックしながら岩陰に1匹いるハゼに目を向けると・・・ややや~アケボノハゼです! ハタタテハゼよりもちょっと華奢に見える体が怪しく紫色に光っているようで、何とも奇麗です。 ただ、私の興奮が伝わるようにあっという間に穴の中に隠れてしまいます。 
あぁ~ああ・・・。 でもその後からは目が慣れて来たのかあと2匹を続けて発見。でもなかなか警戒心が強く、近寄るのはとっても難しいです。と言っても私はあまりの興奮で空気をバクバク吸っていたのですけれどネ。 
なので証拠写真は残念ながら撮ることができませんでした。 次回のお楽しみです。 その後は浅瀬に移動し水路から隠れ根に向けてゆったりと流れながら、フラナ常連のナポレオンにホワイトチップリーフシャーク・イソマグロ・ロウニンアジ・でっかいアオウミガメに囲まれ、とってもハッピーな時間を過ごすことができました。

日本人の皆さんの中でアケボノハゼに興味がある方は是非リクエストしてみてください。
私は喜んでお供しますよ。

津金でした




2008年5月1日 午前 ハウスリーフ( House Reef )
天候:晴 気温:30度 水温:29度 透明度:20m 潮流:北→南 弱

長らくお待たせいたしました~!
今回は1ヶ月半もモルディブを留守にしていました。
このお休みの間にモルディブはすっかり乾期から雨期に移り変わったようです。さて気になるお天気は先週は曇り時々雨が続くなんとも雨期らしいお天気でしたが、水曜日からはすっきりモルディブ日和が続いています。
今週は流れがちょうど落ち着いたこともあり、HPリーフやブルーケーブ・オコベティラなどパラダイス周辺でも人気のあるダイビングポイントに行くことができました。 それに29日午前のランカンベルでのダイビングではマンタもやって来てくれましたよ。 ん~でもランカンベルのマンタ達はまだ定着はしていないようです。  
さてそんな素敵なダイビングの中でも今回はハウスリーフでのご紹介します。 と言うのも、ここ最近ハウスリーフではカメが旬なのです。 

リーフエッジに設置してあるブイから北に移動して行くと、緩やかに落ち込んでいるリーフがだんだんと切り立ってきます。 そこからがカメ達の棲み家のようです。 壁に空いた小さな窪みに頭を奥に“一休み”しているアオウミガメに出会えるのです。
5月1日、最近は朝の方が透明度も良く今日もとても明るい海が広がっています。 いつものようにブイを北に向かうと・・・いましたいました! まずは12mの深度に小さな身体を窮屈そうに小さな窪みに押し込んでいるアオウミガメ発見。 とても快適には見えない姿勢ですがきっとリラックスしているのしょうね。 目を半眼に開き「ホーッ」とした顔つきをしています。 次ぎのカメはちょっと深場の15mのブロックの隙間に身体をはめ込んで、何やら身体を左右に動かしています。 はは~甲羅のクリーニングのようです。 そうなんです、アオウミガメは自分で甲羅とお腹側のお手入れをするので、タイマイよりも断然奇麗好きなんです。 でもカメが1匹でもだえるように体をぐりぐり動かしている姿を目にすると、思わずほのぼのしてしまいます。 次の1匹は小さなオーバーハングにせり出している小さな棚に休んでいるようです。 後ろの足ひれをひらひらさせています。
今日はとてもラッキーで、合計6匹のカメ達に出会うことができました。 いつもこんなに出会えるとは限らないけれど、それでもチャンスはとても大きいのです。 もちろんカメだけでなくナポレオンやマダラトビエイに出会うこともあります。 1日の午後にはマンタも紛れ込んできました。

んん~何が出て来るか分からないハウスリーフ。 是非皆さんも楽しんでください。

津金でした



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