2008年7月27日~31日
2008年7月31日(木)
/27/08 第1日目位置
POINT
天候
水温
北マーレ
Lankan Reef
晴れ
28℃
先週の嵐はすっかり去って気持ちのいい日差し。水中に降りて行けばいつものクリーニングステーションには大きなマンタが1枚ノンビリと気持ち良さそうに掃除してもらっているところ。行儀の良い今週のゲストはきれいにクリーニングポイント周りにどっしり陣取りマンタを脅かさないように撮影開始。しばらくすると2枚マンタ追加。更に3枚追加と景気よく大型のマンタが登場。みんながマンタに夢中の中、イエローバックフュージュラーの大群がいきなりリーフ沿いに勢いよく逃げて行く。すぐ後から登場したのは大きなロウニンアジ。リーフに激突するような勢いで何かに食いついているようだ。激しく旅の幕は開けた。
位置
POINT
天候
水温
北マーレ
Kinkey Reef
晴れ
28℃
北マーレと南マーレの間に横たわるバドゥーチャネル沿いの壁が抉れたように広がる斜面のポイント。斜面は明るく広々としていて点在するケーブは繁るイソバナに飾られている。大きなナポレオンとすれ違い、ふと小さな穴を覗くとシモフリタナバタウオが逃げ場を失い立ち往生。普通は穴の奥にすぐに隠れてしまうのにヒレをフワッフワッと広げたり閉じたりしながら穴の中で威嚇を繰り返す。40匹程のカスミアジの群がすぐ側を行ったり来たり。棚上を流してパウダー玉探しに入ってすぐに見覚えのある濁ったピンクのつぶつぶを窪みに発見。ヤバい、慌てて後ずさる。すぐ側にゴマモンの親が他の魚を攻撃している。危ないところだったけどこっちには気が付かなかったようだ。
位置
POINT
天候
水温
ラスドゥー環礁
Madivaru Corner
晴れ
28℃
今週の環礁移動は少しだけ揺れたけど至って快適。ドーニーも大して遅れずに到着。浅めの斜面から砂地を目指して降りて行くと大量のエバンスアンティアスが白いガレ場の斜面を彩る。砂地に寝ていたお腹の大きなホワイトチップがダイバーの接近に面倒くさそうに泳ぎだす。マックコスカーズラスは今週も派手なディスプレイを披露してくれてヒラヒラ泳いでカメラマンを泣かせる。棚上に帰ると群れていた小振りなレインボーランナーが崖下を目指して走り出して行った。
7/28/08 第2日目
位置
POINT
天候
水温
ラスドゥー環礁
Rasdhoo Madivaru
快晴
28℃
天気も良く安定しているので今週の早朝ハンマー狙いは更に早めにスタート。
太陽が昇ってみれば今日は快晴。光がいっぱい。ゲストに合わせてゆっくりめに潜降。すでに他の2チームからはやや遅れぎみ。途中でベテランチームとは別れてこっちのペースで泳ぐ。ちょっと早めに上がろうとしている時にマウルーフのベルの音。1匹だけどなんとかハンマーゲットできたみたい。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁北部
Maaya Thila
快晴
28℃
去年より少しは減っているように思えるけど魚影の濃い根の周りは黒いアカモンガラのカーテンが広がっている。大きな老成したホシカイワリを先頭にロウニンアジがやって来て、アカモンガラに襲いかかる。運良くホシカイワリが何かをくわえるとロウニンアジは一斉に廻りに集まってミスって口から落ちる弱った魚を期待してホシカイワリの口の周りに鼻ズラを集める。キビナゴの群を見ているとカスミアジが群れ成してぐんぐん接近。ペットボトルをベコベコならすとやや興奮気味に周りをウロウロ泳ぎ回る。
以前は棲みついていた巨大バラクーダは今日も姿を見せない。本当に引っ越してしまったんだろう。いつか帰って来てほしいものだ。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁中部
Fish Head
快晴
28℃
流れに押され気味に根に辿り着く。頑張って流れの上手に行ってみたけどクマザサの群はイマイチ盛り上がりに欠ける。改めて流れに乗って根を廻って行くと大きなグレーリーフが大接近。大きいから度胸が有るからかダイバーを無視するようにゆっくりと目の前を泳ぎ回り。ゆっくりと泳ぎ去って行く。浅めのコースを取ろうかと思って根を少し登ってみるといきなり目の前にでかいゴマモン。慌てて体を反らせながら後退。ゴマモンに気が付かないのかゲストはのんびりしている。こっちは大慌てで戻れ戻れと腕を振る。無事に脱出成功。ホッとしていると平和そうな顔したナポレオンが大接近。ナポレオンと戯れているといきなりイエローバックの大群が逃げて来た。周り中鮮やかな黄色に染められる。何に怯えているのか分からないがその後も黄色い川が、渦が周りを流れ続けた。上がるのがもったいない程にキレイな景色でした。
7/29/08 第3日目
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南部
Reethi Thila
快晴
28℃
天気は今日も引き続き絶好調。朝っぱらから日差しが痛い。久しぶりに根の東側からスタートできてトールフィン探しで開始。調子がいいのかすぐに1匹見つかる。大きい個体で比較的見やすかった。次の個体は半分からだが地形に隠れて見づらかったけど実はカップルでサイズの小さい方が盛んに背鰭を動かしていた。頭上をイソマグロがウロウロするのを無視して進んで行くとしばらくぶりに30本程のブラックフィンバラクーダの群に遭遇。少し進んでみると今度はグレーリーフシャークが大小合わせて10匹も群れて根から少し離れた深場をグルグル泳ぎ回っている。トップリーフのテーブル珊瑚エリアはイソマグロに追い込まれたクマザサハナムロやノコギリダイが群れていて珊瑚プラスの景色を作っていた。
ジンベエサーチその1
天気がよくて風も穏やか船の運航もスムーズに進み、1時間近く早くアリ環礁南部のジンベイエリアに突入。ここんところ毎週他の船に出会う事無くサーチしていたけど今週は何隻か周りでサーチしている。随分遠くで泳いでいるのが見える急行するけど当然間に合わない。又ゆっくり船を進ませ探して行くと今度は後ろで発見したみたい。こんな状況が一番精神的に来る。焦らないように神経集中。やっと1匹発見。6mくらいの苔が生えた釣り糸が引っかかったジンベイザメ。5分程泳いだところで深場に泳ぎさって行った。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南部
Ari Beach out
快晴
28℃
棚上をゆっくりジンベイとパウダー玉を探しながら進んで行く。タイマイがいる。巨大な、おでこに傷のあるイソマグロが通り過ぎて行く。残念、不発かと水面に上がる。ところがマウルーフチームがドーニーにピックアップされている時に下から上がって来るジンベイザメに遭遇。もう上がっている人もいて全員ではなかったけどここでもジンベイに遭遇できたラッキーな人が何人かいた。
ジンベエサーチその2
急ぎめでランチを食べてもらって、午後のサーチ開始。30分程が過ぎた頃、浅瀬の水面に突き出すヒレの先端を発見。普段は断然目のいいマウルーフに先を越されるから自分で見つけるとテンション上がる。午前中のサーチで見つけた糸付きのジンベイだ。今度もしばらく泳ぐとゆっくりと棚から降りて行く。15分後、もう1匹発見。今日はついている。でも、サングラスを外してしまうと傾いた日差しを反射する海面にジンベイの影が隠されて見失う。見えないまま飛び込んでクルーの指す方へ泳いでみるけど、どっちに進んでいたのか見極められなかったのが敗因か。今度のジンベイは取り逃がしてしまった。残念がってもしようがない気分を変えて次を探す。意外に早く10分後、今度はマウルーフが発見。ジャンプ、7mくらいのジンベイが飛び込む人の音にビビったのかジンベイはすぐに潜り始める。アッと言う間に泳いで行くジンベイを追跡開始。潜っているけどジンベイの背中のドットプリントはよく見える。深場を泳ぐジンベイをダッシュのまま水面から追跡。少し上がって来たと思ったら前から浅い水深をダイバーチームが登場。その下を通過して行くジンベイ。僕を見たガイドがベルならしたみたいなので仕方ないから下だよってサイン。エって感じで慌ててみんな泳いでいたな。そのまましつこく追跡。体が熱くなってマスクが曇りだす。もっと早く来いよとドーニーに手を振る。もう少し待つと浅瀬に上がって来そうなジンベイ。やっと来たドーニーにちょっと待てって言いたかったんだけどずっとダッシュだったから声が出せない。あーゲスト入れちゃった。仕方ない、下を勢いよく泳いで行くジンベイを見送ってジエンド。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南部
Ari Beach out
快晴
28℃
ジンベイダイブラストチャンス。今消えて行ったジンベイを狙って2本目のダイブよりも南側からダイビングスタート。今度も棚の上を担当でジンベイとパウダー玉を探して行く。ゲストを崖の落ち際を泳いでもらい。自分は濁っている棚の更に奥側のうねる浅瀬を進んで行く。大きなバラクーダが目の前を横切って行く。オジロクロハギの群のシルエットがパウダー玉みたいに見えてぬか喜び。
7/30/08 第4日目
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南部
Kudarh Thila
晴れ
28℃
ポイントに向かう途中、先週と同じ場所で小振りなマンタがエサを食べている。今日は7枚程確認できた。
またしても、流され気味になり根辿り着くにはしばらく流れに逆らいキックしながらの潜降。ヨスジフエダイの群の中を泳いで流れの上手に向かう。根の左右がオーバーハングになり抉れているところに左右を繋ぐ狭いトンネルが有る。いつも大きなアカマダラハタが3匹棲みついているが穴の向こうとこっちを行ったり来たりして逃げるのでよく見る事はできなかった。今日は偶然に両側からライトが当たり動き回る姿をじっくり見る事ができた。流れの上手に出てみるとフュージュラー達がブンっと音を立てながら逃げ惑うハンティングシーンに出会う。ロウニンアジやカスミアジが盛んに襲いかかっていた。
位置
POINT
天候
水温
アリ環礁南東部
VilamendhooThila
晴れ
28℃
濁った水が環礁の外に向けてながれでているところに潜降して行くとクマザサハナムロが日差しを隠す程に密度たっぷりに群れている。スマガツオもカスミアジもバラフエダイもイソマグロもギンガメアジもみんなで寄ってたかってクマザサを食い荒らしている。1匹のバラフエダイなど腹が膨れ過ぎて泳ぐのもつらそうに見える。根のコーナーには大きなマダラトビエイが流れなど気にしないように優雅に羽ばたいている。
位置
POINT
天候
水温
南マーレ環礁
Vaagili Corner
くもり
28℃
アリ環礁から追っかけて来る黒い雲。雨を降らせながらこっちに向かって来ている。ドーニーを待つ間に流れはいつの間にかすっかり弱まってしまい。のんびりしたダイビング。ムチカラマツエビ見たり、スモークドエンジェル見たり。壁沿いにドンドン進んで行くとトップリーフからマダラトビエイが泳いで来て頭上を通過。切り立った崖の上に早めに上がりパウダー玉を探すぞと思ったら、トップリーフに出たとたん目の前にパウダー玉。あっさりし過ぎて肩すかしでしたが、見れりゃ何でもいいや。
潜っている間に通り過ぎた雨でボートの周りはびしょぬれだった。
7/31/08 第5日目
位置
POINT
天候
水温
南マーレ環礁
Medhu Faru
晴れ
28℃
ポイントに向かう途中イルカの群とすれ違う。もう少し後に来てくれたら水中でもしかしたらなんて考えつつポイント到着。
潜降を終り流れに乗ってドリフト開始するAチームBチーム。我がCチームは慎重に浅めの棚よりに降りて流される前に一度集合。では、流されようかと思ったらチャネルの内側から銀色の固まりがやって来た。目当てのロウニンアジの群だ。ロウニン達は流れを遡って行く。こっちも壁から飛び出している庇の中に隠れて流れの弱いところを使って上手に移動。壁が大きく湾曲した窪みの中に入りしばらくロウニンアジの群が近づいたり離れたりする姿を眺めている。周りを見てみると崖の上側にコラーレバタフライが30枚程群れているのが見える。ここまで固まるのも珍しいのでこれもしばらく眺めとく。ロウニンの群が行ってしまったのでいよいよドリフト開始。流されて行くと斜面の穴の中にキレイな青いハナヒゲウツボを発見。コーナーにつく前にここで浮上。
Aチームはコーナーを曲がった後に40枚程のモブラの群に度肝を抜かれていたそうで、見逃してしまって残念。
位置
POINT
天候
水温
南マーレ環礁
Losfushi Corner
晴れ
28℃
初日は斜面を降りて行く途中でストレスでか突然パニクり気味になったCチーム。その後メキメキと力を付けてくれてこっちも安心して獲物探しに集中できる。そのお陰でアケボノハゼ発見。狭いロスフシカンドゥを通り過ぎたところではマンタにも遭遇できた。ラッキー。
位置
POINT
天候
水温
南マーレ環礁
Miyaru Faru
晴れ
28℃
南マーレの東側、真ん中よりやや北より、環礁の外側の壁沿いを泳いで行く。壁沿いにはゴイシウツボによく似たハニーコンボモーレイがたくさん棲みついている。タテジマキンチャクダイの幼魚を見ているとすぐ側の小さな穴の中に細長い生き物発見。ちょっとライトで照らして確認してみると、オイランヨウジウオの縞が細かくなったメニーバンドパイプフィッシュがペアで棲みついている。これも、ライトを当て続けると穴の奥に消えて行ってしまうのでゲストに並んでもらってパチっとライト•オン。光に怯えたヨウジウオはフラフラしながら穴の奥に消えて行く。コーナーの側まで行くと大きめのホワイトチップが周りを何度もクルクル泳ぐ。一度沖側に消えたと思ったらイワシの群に囲まれながら又泳いで来た。体にイワシのまとわりついたサメ。イワシより弱そう。
位置
POINT
天候
水温
南マーレ環礁
Kuda Giri
くもり
28℃
最後にのんびり小物で遊んでみました。普段あまり相手にされてない、レッドスポットピグミーゴビー、チゴベニハゼなんかを観察したり、ベンテンコモンエビを手乗りにして写真撮ったり。ミヤケテグリもでてきて小物でみんなが楽しんでいたすぐ脇にはシビレエイの仲間だと思われるマーブルトーピードレイが薄めに砂かぶって隠れていた。キビナゴを指し棒振ってビュンビュン泳がせていたらビデオカメラのライトに反応しているのに気が付きました。自分でもライト出して明かりを付けてピュピュッと振ってみると驚く程敏感にライトの明かりに反応して逃げ回るキビナゴ。おもろい遊び見っけ。
石渡 隆之
Island Safari1