2008年9月21日~25日

2008年9月25日(木)

2008年9月21日から25日
ああ、醤油が無い。町で探しても日本のブランドの醤油は無い。売っているのは中華醤油。今までこんな国は無かったなぁー。刺身をほしがる人もいるが醤油が無ければ始まらない。自分には必要と思う方は持って来よう、マイ醤油。




9/21/08 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock 晴 28℃

すっきり気持ち良く晴れた朝、新しいクルーズの始まり。海面は湖のように静かに凪いで穏やかな顔。やや濁っているけど始めの1本にふさわしくノンビリしたコンディション。クジャクベラに似たマッコスカーズラスがヒレ全開に開いて朝日に輝く。群で登場したカスミアジも青く体を輝かせる。大きなナポレオンも登場、ゆったりした動きで遠ざかって行く。オニハゼの仲間のファンシュリンプゴビーも地味ですが固有の魚です。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Lankan Reef 晴 28℃

潜行して間もなく、棚の上の浅い方をシッポの無いマンタが急ぎ気味に通り過ぎて行く。一番南の岬型に張り出したリーフで4枚の大きなマンタがクルクル廻っている。ここでずっと眺めていられるかと思ったら3週程廻った所で輪を開き1列になって泳ぎさって行く。誰も飛び出した訳ではない。みんな静かにキチンと距離を置いて眺めていただけなのに、今日のマンタはあまり落ち着きが無い。他のクリーニングポイントもチェックしながら泳いで行く。途中で1、2、3枚と通り過ぎて行くマンタ。延べ20枚を数えてカウントあきらめる。たくさん見られたし、まぁいいか。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 28℃

今日は壁側から攻めてみる。外洋に面した壁、見下ろしても海底は見えない。マダラトビエイが1枚正面からやって来る。マンタポイントで見せた行儀の良さを発揮して壁沿いに寄るゲストのすぐ側をノンビリと泳ぎさって行く。暫く壁沿いに行くと今度は4枚のマダラトビエイがこっちに向かって来る。ヤッパリ壁際に寄って観察。するとマダラトビエイは編隊組んだままジリジリと壁側に近づいて来る。いい感じ、もっと来いと思っていたら別の船のカメラ持ったダイバーがトビエイに突っ込んで行く。ソリャー逃げるよ。寄り方が分からんならデカイカメラ止めたらいいのに。

9/22/08 第2日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru 晴 28℃

昨夕、久しぶりに見事に着水する夕日を見た。普段低い雲に遮られて海に落ちる太陽はなかなかお目にかかれない。雲はあったけど、全体にうっすらと広がった雲の向こうに沈む夕日がはっきり見えた。今朝はヤッパリ雲が薄く、大きな太陽が昇って行くのが見えた。キレイだったけど、ハンマーヘッドを探す日は薄暗い方がいい。それじゃなくても先週のイルカ100匹で運を使い切った勘が有るし、ラッキーアイテムのデジカメが壊れてしまい今週はツキがなさそうなのに、明るい海。遥か下に大きなシルエット、もしやハンマーかと期待しても上がって来なきゃ何とも言えない。1度マウルーフの前に1匹上がって来た様だけど結局、誰も見られず。敗退。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁北部 Fish Head 晴 28℃

気を取り直していつでも楽しいフィッシュヘッドでダイビング。何故か流れの上手では魚影がやや根から離れていて見づらい感じ。でも、すぐにナポレオンが慰めに来てくれる。大きなナポレオンはゲストの間に割って入って見て、遊んでって感じでチームの真ん中に居座る。水がモヤっと黄色く染まっている、イエローバックフュージュラーの大群がいた。その下には大きなホシカイワリとカスミアジがグチャグチャに群れている。根の上ではクマザサハナムロやササムロが日の光りを青く反射させながらキラキラ輝いていた。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 LhamiyarugaaThila 晴 28℃

クマザサが一心不乱にエサを食べまくっている中を降りて行く。イソマグロがその周りをグルグル廻り食いつくチャンスを伺っている。砂の溜まった斜面で小さなどらキュラシュリンプゴビーが穴から飛び上がって流れて来るプランクトンに食いついている。オオメカマスの大群が見えた。止って見ていると段々近づいて来る。よく見ると真ん中にはブラックフィンバラクーダの群も入っている。トップリーフからの落ち際にグレーリーフが行ったり来たりしているのが見える。根にくっ付いて少しずつ距離をつめる。よく見ていると3匹の大きなグレーリーフと大きめのホワイトチップが2匹一緒に廻っている。数を頼みにしているからか、みんなが飛び出さなかったからか、すぐ目の前2mの距離まで何度も接近。ダイコンは無情に上がれと言っている。

9/23/08 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Reethi Thila くもり 28℃

根の上にキラキラと朝日を銀色に反射するオオメカマスの群がいる。ガレ場を辿って降りて行くとトールフィンのカップルがいた。度胸がいいのか小さい方も外に出っぱなし。じっと見ていると背鰭を立てて振り回しながら穴から離れたり戻ったり。観衆の期待に答えてくれる。ツバメウオの群は何故かすぐにばらけてしまい小型のマダラトビエイはどんどん遠ざかる。根の上のフュージュラー達と活き活きテーブル珊瑚の景色はいつでも美しい(=Reethi)。

ジンベエサーチその1

空は晴れ、波は無し、今週もいいコンディション。周りではたくさんカジキのジャンプが見える。ジンベイの影は無いまま船は進んで行く。舳先にいたスエーデン人のゲストが突然叫ぶ。間近でカジキが水面を割って飛び出した。又、同じゲストが叫ぶ。すぐ沖側でハンマーヘッドがいたって。そんな事も有るのねと思いつつも狙いはジンベイ。何も無いまま船は進む。スッと黒い影が浮き上がって来る。ジンベイ発見。合図の笛をならして速攻ジャンプ。ノンビリ進むジンベイを視界に捉えて、来い来いと船に手を振る。何故か、みんな出遅れている。1人目のゲストが到着する頃にはすでに沈み始めているジンベイ。急げーと叫んでも時すでに遅し。ジンベイは深場でシルエットになっている。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Dhidhdhoo out 晴 28℃

緩いカレントに乗って浅い棚上を泳いで行く。外側の深い方はマウルーフチーム。ジンベイは出ない。

ジンベエサーチその2

今週のゲストはみんながゆっくりリラックスムード。でも、ノンビリじゃ困る時もある。海や野生の生き物は人のタイミングなんか全くおかまい無し。早飯、早着替えも必要スキル。みんながやっと食べ始める頃、食事を終えて屋根の上。ジンベイ発見の笛吹けどもみんなの対応は又遅れる。今度のジンベイはゆっくりノンビリ浅瀬を泳ぎ続ける。周りの水面には3隻分のゲスト、多分40人くらいがバシャバシャ泳いでいる。あまり周りを気にしない子なのかマイペースに泳ぎ続けるジンベイと約20分の遠泳。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Holiday out くもり 28℃

緩やかに落ちて行くリーフに沿って降りて行く。頭の中はエントリーの直前にドーニーの後ろで跳ねたカジキでいっぱい。今日はリーフ際でたくさんのカジキを見ている。ジンベイもいいけどカジキも見たい。取りあえず各チーム離れず泳いでいたがなかなか獲物が出ない。後ろからレオパードシャークに追い抜かれる。1人のゲストが追いすがってシャッターを切る。ちょっと追っかけると沖側の早い流れに捕まりドリフト。こっちのが楽だとそのまま沖の根の上を流していたのが運の尽き。背後で鳴り響くベルの音。ダッシュで戻ってみたけど到達できず。水中ジンベイのがしちゃった。がーん。さっき出て来たときレオパードシャークが天使に見えたけど、今思うと悪魔の使いだったのか。

9/24/08 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Ariyadhoo Caves 晴 28℃

釣り師の間では見える魚は釣れないなんて言うけど、ダイビングでも見えてる獲物は捕らえられないのか。実際、見えていたジンベイとダイビングした事も有るし、このポイントではエントリー前に水面でドーニーから見たカジキを16本見た事もある。ポイントに近づきつつ海面を跳ねるイルカやカジキを見ていれば出るかなって期待感は膨らんで来るもの。潜行して壁から離れて上を見ながら根待ち。ベルの連打が聞こえる。より壁に近い位置で根待ちしている他のチームの場所へ急いで戻る。何もいない。結局、誰が鳴らしたベルか分からずじまい。何だったんだと壁沿いにドリフトして行くとモブラが1枚、ひらりと通り過ぎて行った。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Bodu Finolu Thila 晴 28℃

ポイントの少し手前でまたしてもカジキのジャンプを間近に見る。ここでも懲りずに期待しちゃうんだな。リーフの斜面を降りて行くとちょっとヤバげな感じ。深場は逆に流れている。仕方ないそんなに強くないアゲインストに逆らって沖の根に辿り着く。今週はマダラトビエイに良く会うな。4枚仲良く泳いでいる。ここは隠れ場所ないしちょっと沖側に回り込んでみると、あれっ他のチームの方に行っちゃった。流れに逆らい続けて根に留まるのはちょっと疲れる。早めに斜面に戻りリーフ沿いに流れに乗る。ここでもカジキには振られる。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南東部 Digurah Arch 晴 28℃

疲れた後には、ノンビリゆっくりはぜ探し。大きくて赤線が入ったドラキュラシュリンプゴビー。赤線の無いネジリンボウに間違えられそうなドラキュラ。なかなか見つからないトールフィン。黒い姿がいたっ、と思ったらブラックシュリンプゴビーだった。砂地に突き出た岩の上に大きく育ったナンヨウキサンゴ。そっと向こうを覗き込むとデカ過ぎるマダラエイが薄く砂を被って休んでいる。うーん、そろそろあきらめかなと思ったらやっと発見。細くて小さめのトールフィン。浅瀬に上がると大きなキツネフエフキが群れて通り過ぎて行った。

9/25/08 第5日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南東部 Kudarh Thila くもり 28℃

ここでもまたしてもポイントに着く直前カジキの連続ジャンプ。うーん、ヤッパリ期待しちゃおうかな。ちょっと流れが強いけどいいタイミングで根の一番上に辿り着けた。カレントサイドに降りて行くと大量にフュージュラーが群れている。暫く留まっていると一斉にフュージュラー達は音を立てながらこっちにダッシュで逃げて来る。ロウニンアジが目にも留まらぬスピードで追いかけ回している。カスミアジも群れて根の上のクマザサを狙っているようだがこっちはなかなか勝負を仕掛けない。根の上を覆い黄色く染めるヨスジフエダイ。ここでもペアのクダゴンベを見る事ができた。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁東部 VilamendhooThila 晴 28℃

イエローバックフュージュラーの玉を真下に見つつ潜降して行く。環礁の内側から出て来るアウトカレントは普段もっと濁っているのに今日は水が澄んでいる。潜行し終わるとマダラトビエイが1枚、上空通過。根沿いに進むとこの間見つけたホホスジタルミの子供が同じヤギの中に隠れていた。一緒にクダゴンベのカップルも住んでいる。今が繁殖期なのか、最近カップルで暮らすクダゴンベがよく見られた。根の角に来ると又、さっきと同じマダラトビエイがやって来た。流れのピークのコーナーではクマザサが渦を巻き、ギンガメが泳ぎ回っていた。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Vaagali Corner くもり→雨 28℃

期待よりも流れが弱く、クマザサとイソマグロ、ロウニンアジの戦いは見られそうにない。深めに深度を落として行くと下だけ極端に濁っている。深い所は無しにして壁だけ伝ってドリフトして行くと、ロウニンアジが1匹、わざわざ人の間に入り込んでジグザグに泳いで去って行く。大きなナポレオンが4匹同時に現れて最後のダイビングを盛り上げてくれた。



石渡 隆之
Island Safari1


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