乾期シーズン、スタート!
2013年12月20日(金)
明日、12月21日から、モルディブサファリは乾期シーズンスタートです!!
高い透明度と心地よい流れの中、どんな大物との出会いが待っているのでしょうか!
お楽しみに!!
by 的場
ツアー詳細はこちらよりご確認下さい。
モルディブ視察☆キャセイパシフィック航空編
2013年12月12日(木)
こんばんは🌙先週モルディブ研修へ行ってまいりましたので、
その様子を順次ご報告致します!
先日のアイランドサファリロイヤル号編に引き続き、
本日のテーマは「キャセイパシフィック航空」です!!
詳細はこちら⬇
(さらに…)
お風呂場にある凄いモノ!
2013年12月11日(水)
海綿というと、スポンジなどの清掃用のアイテム等を思い浮かべますが、実は最も原始的な多細胞生物であると考えられていると同時に、サンゴ礁を形成する元になっているという説もあります。それでは、今回はただのスポンジではない海綿に迫ってみましょう!
1. これまで私達は海綿と言うと食器類を洗ったり、車をきれいにしたり、お風呂で使うスポンジと考えていませんでしたか?
今日では合成樹脂のスポンジが大半を占めますが、ずっと昔は直接海から取っていました。しかし文明が進むにつれ、船上にコンプレッサーを積みホースの付いたヘルメットで水中にいられる時間が増えると、世界中で海綿が取られるようになったのです。
現在でも、エーゲ海や黒海で育った海綿を使ったナチュラルスポンジなどが人気を集めています。
人間が大規模な収穫を行ったため、自然に生息するカイメンが激減しまいましたが、幸いなことに長い間に渡り海の保護を行ってきたワカトビのエリアでは、巨大で様々な種類のカイメンを見ることができるんですよ!
写真提供:ワカトビゲスト Steve Rosenberg
2. 海綿動物が、動物界で最も原始的でシンプルな多細胞生物ということはご存知でしたか? 言い換えると、海綿動物は5億以上も前から海に生息しているということです。
ワカトビは世界でも海綿動物の種類が多いエリアのため、広角レンズで水中写真を楽しむフォトグラファーにも人気があります。種により好む生息環境が異なるため、様々な生息地があるのも種類の多様性に関係していると考えられています。
写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns
3. 海綿動物は、表面に小孔と呼ばれるたくさんの小さな穴があり、ここから水を取り込んでいます。海綿動物は、神経や消化器、循環器を持たない代わりに、水の流れを維持し酸素や微生物、有機物を取り入れたり、廃棄物を除去したりする作業を自分の体内を通じて行っています。
写真提供:ワカトビゲスト Warren Baverstock
4. 海綿動物には骨格がないと思っている方も多いと思いますが、実際には骨格を持っているのです。
その骨格は、骨片と呼ばれる小さなガラスを組み合わせた様な針状や棒状の固形物で形成されています。サンゴとは異なり、海綿動物が死んでしまうとその骨片は水に溶けてしまいます。サンゴは死んだ後も、そこに他の生物が成長していけるよう強固な骨格を残していきますが、海綿の骨格はすぐに分解しはじめ海底の一部となるのです。
写真提供:ワカトビゲスト MacWilliams
5. 一般的に“単純な”とか“原始の”と呼ばれる一方で、事実より高度な動物であるとされることもあるようで、様々な形や色、サイズそして質感をもつ海綿は、非常に興味深い進化を続けてきました。
様々な種類があるのも、効率的に水中で生きていくために長年の月日を経て変化したもと考えられています。 100年以上生きることができ、象の耳のように巨大な海綿は見る者を驚かせてくれます。
写真提供:ワカトビゲスト Mark Snyder
6. およそ5,000から10,000種の海綿が確認されていますが、淡水に生息しているのはわずか150種ほどで、残りは世界各地の海水で発見されています。
ワカトビのような熱帯の海域では、カラフルで水深100m以内に生息している種がほとんどのようです。
写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith
7. 海綿はタイマイの好物でもありますが、骨片で組み合わされた海綿を食べるなんて少し奇妙ですよね?
いくつかの海綿は毒性が強いため、それを食べているウミガメの肉が有毒な場合もあり、その肉を食べた場合致死に至る事もあるそうです。
写真提供:ワカトビゲスト Rodger Klein
8. タイマイが海綿を好んで食べること以外、ほとんどの魚は海綿の味が好きではないだけではなく、他にも理由があるようです。
この写真のように、カエルアンコウの仲間は質感や色を海綿に似せて、何も知らない魚や甲殻類を狙います!またカエルアンコウは、ゆっくりですが皮膚の色と質感を周囲とマッチできるよう変化させることもできるのです!見つけにくいのも不思議ではありませんね!!
写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick
9. 熱帯の海域に生息する海綿は、毎年ほんの少しずつ成長し、200年以上生きられるそうです。ワカトビのように保護されている海では、ウミシダや甲殻類などのサンゴ礁でも小さい生物のホストとしての役割も果たしています。
写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns
10. ミズガメカイメンをホストとするピンクスクワットロブスターは、マクロ生物を狙うフォトグラファーにも人気の高い生物です。
赤い目に紫がかったピンク色の体、そして体にはふさふさした毛が生えていて見た目はなかなか奇抜な生物です。名前にはロブスターとありますが、エビよりもカニに近いちょっと風変わりなピンクスクワットロブスターは、海綿の割れ目に隠れているので海綿全体をよく見てみると何匹か見つけることができますよ!
写真提供:ワカトビゲスト Steven Kraus
11. 海綿の生殖は、オスとメスが同体のものと別々の種があります。いずれにしても、海綿の放卵と精子の放出は月の満ち欠けと関係しているようで、受精した後は親の体内で育つ胎生のものと卵生の種があります。
写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns
12. ワカトビのように様々なサンゴがひしめき合う海域では、海底に生息する生物も多いため、着底できる場所の争い合いとなります。
写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns
13. そんななか底生生物として成功しているのは、海綿がサンゴやその他の生物に“科学的な兵器”を使い場所を確保しているからなのです!
その化学物質とは海綿の代謝の副産物のことで、科学者たちはこれらの化学物質のいくつかは特定の癌性腫瘍を治療するための医薬品に用いられている成分と同じ成分を含んでいる事が分かったのです。また、関節炎や心臓病、AIDSのような疾患に有効な化合物である可能性もあるそうです!!
写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns
14. 海綿は、大きさを問わず多くの生物に住み家を提供しています。きっと、そのいくつかを既に見たことのあるダイバーの方は、どこをどう探せばどのような生物を見つけることができるのか、もうご存知のはずです!
写真提供:ワカトビゲスト Wayne MacWilliam
15. 小さなハゼやギンポをはじめ、幼魚がシェルターとして海綿の割れ目を利用しています。
写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben
16. 時には、カラフルなウミウシが海綿を這いずり回り、好物のヒドロ虫を探している姿を目にする事もありますよね?
写真提供:ワカトビゲスト Pasqualle Pascullo
17. この2匹の大きなドクウツボは、“ドゥニア・バル”というダイブサイトにあるミズガメカイメンの中で抱き合うように隠れていました。
このように、大きな生物も日中は海綿の中や陰に隠れ、夜になるとハンティングに出かけて行きます。
写真提供:ワカトビゲスト Luc Eckhaut
18. お風呂でスポンジを見かけたら、ワカトビの海に住む海綿の親戚だということを思い出してください。
ワカトビでは、大小さまざまな海綿がたくさん生息しているので、どんな生物がこのような生息地を好むのか一緒にチェックしてみませんか?
写真提供: Wakatobi Dive Resort
モルディブ視察★ダイブサファリ編
2013年12月9日(月)
こんにちは☀本日、モルディブページのバナーでもピックアップさせていただきましたが…
キャセイパシフィック航空利用・香港経由にてモルディブへ行くことが出来るようになりました👌💕
そして、そんなパシフィック航空をさっそく使って、モルディブ視察に行ってまいりました~✌
ということで、順次リゾート&キャセイの様子はブログにてご紹介いたしますが、
最初にご覧いただきますのはこちら!
.+*洋上のリゾート*アイランドサファリロイヤル号*+.
詳細はこちら⬇
(さらに…)
2013.12.3 第5回ハレルヤ号クルーズ報告!
2013年12月4日(水)
ロケーション/カオラック天候/晴れや曇り
水温/28℃
風/あり
流れ/時間によりややあり
透明度/15-25m
1日目
ウェストオブエデン
アニータズリーフ
エレファントヘッドロック
ウェストオブエデン
目が覚めて外へと続くドアを開けると、そこはインド洋のアンダマン海!
第5回ハレルヤ号クルーズの始まりはじまりー!!
ウェストオブエデンの大きなウミウチワからスタート!
別名シーファンシティーという名前の通り、ウミウチワが立ち並びます。
その周りにはスカシテンジクダイやキンメモドキが群れ、
真っ赤なトサカのインディアンフレームフェアリーバスレットや、
ポスターカラーの様なブルーが特徴パウダーブルーサージョンフィッシュ、
最後はちーっこい人気者、シシマイギンポに癒され安全停止へ入りました。
2本目は癒し系NO1・アニータズリーフ。
これぞシミラン!!雑誌でよく見る華やか景色がそこにあります。
ピンクや紫のソフトコーラル、オレンジのウミウチワの周りには、
スカシテンジクダイが群れ、そこに真っ赤なユカタハタが通るという贅沢な光景。
浅瀬でブラックピラミッドバタフライフィッシュが群れ、
砂地には真っ白のスパゲティガーデンイールがにょきにょきと砂からカラダを出しています。
人気のあるクダゴンベや、ピンク色のイソギンチャクに住むクマノミにもご挨拶。
3本目はダイナミックな地形と群れで大人気のエレファントヘッドロック!
美しいベラ・マッコスカーズフラッシャーラスは今日もヒレ全開、、
アケボノハゼの近似種も気持ち良さそうにホバリングしています。
細く長いケーブを抜けるとそこはお魚天国でした。
イエローバックフュージュラーやカスミアジの群れが目の前でビュンビュン飛び回り、
その背景はダイナミックな巨石という、フォト派ダイバーには絶好の場所!
「カンカンカンカンカンカン!!」 その音に反応して中層をじっと見つめましたが、
欧米人ダイバーがバディーに「こっちだよ」と伝えている音でした・・・(ん~
Fさん200本記念おめでとうございまーす!!
4本目はウェストオブエデンにてナイトダイブ。
大きなロブスターが岩場を歩きまわり、虹色のブダイは面白い顔で寝ています(昼間もそうですが)
サンゴの隙間にはオオアカホシサンゴガニやクロハコフグ赤ちゃん。
浮上すると満天の星空!! 夕食後に屋上で歯磨きをしていると流れ星も発見!
大物をゲストに紹介できますように!とお願いをしました。
2日目
ノースポイント
スリーツリーズ
コボン・ウェストリッジ
コタチャイ・ピナクル
ノースポイントでは離れ根まで足を伸ばしました。
そこは潮どおりが良く大きなウミウチワが並ぶ通り道となっています。
イソマグロやイケカツオが小さなタカサゴの群れに突入して、
迫力ある捕食シーンを目の当たりにしました。
2本目は真っ白な砂地スリーツリー。
穴からちょこんと可愛い顔を覗かせているのはハナダイギンポ。
いっぱいいるオーロラパートナゴビーはかなり近くまでカメラを近づけさせてくれます。
逆にアンダマンジョーフィッシュはカメラが近づくと、すーっと穴へと姿を隠してしまいます。
やや強めの流れにのってビヨーンとドリフトしての安全停止も気持ち良いのです!
3本目はコボンのウェストリッジにてマンタ狙い!
そろそろマンタも出始める時期とあって、ボクは中層をきょろきょろと挙動不審ダイバー。
水色のお鼻のブルーノーズラスやハタタテハゼを観察して「今日はカスミアジが多いな」
なんて思っていると、あれよあれよと増え60匹ほどでしょうか。ど迫力そのもの!!
その先にはナポレオンというなんとも贅沢な光景!
最後はリュウキュウキッカサンゴ地帯で癒されながら安全停止をしました。
4本目はコタチャイ・ピナクルにてサンセット~ナイトダイブ。
暗くなるにつれ濃くなる魚影は、そして圧倒的なものとなるのです!
竜宮城と呼んでいるサンゴの美しい場所があります。
周りにはスカシテンジクダイが雪のようにまわりに散りムードを盛り上げます。
イヤースポットブレニーやブダイ達の産卵シーンも観察することができました!
3日目
コタチャイ・ピナクル
リチェリューロック
リチェリューロック
リチェリューロック
真っ赤な太陽が昇り3日のスタート!
捕食や産卵、お魚達のザワザワした感じを見ながらコタチャイへ潜降です。
シェベロンバラクーダが渦を巻き、その下ではタカサゴが壁のように群れ、
隣では大きなブラックフィンバラクーダの群れ!さすがコタチャイ。
サンゴの美しい場所でじーっくりと写真を撮って浅場へ戻り、
なにか気配を感じ、ふと見上げると・・・
ジンベエザメ!!!
体長2m強の個体がゆっくりと近づいてきて大興奮!!
一瞬でしたが大物との遭遇を楽しむことが出来ました!!
2・3・4本目はタイを代表するリチェリューロック。
やや波はありますが、水中のコンディションはばっちり。
今日はいつもに増してキンセンフエダイが「ぎゅっ!」と大きな群れを成し、
ロウニンアジが群れでタカサゴなどの小魚を狙っています。
トマトアネモネフィッシュは親子でダイバーをお出迎え、
大人がイソギンチャクに居座って、赤ちゃんが入れないのでは?なんて心配もしました。
やや流れもあったので、紫のソフトコーラルは全開!
壁一面にが紫のお花畑に見えてきます。
トラフコウイカや大きなアカマダラハタ、
安全停止では目の前にブラックフィンバラクーダの群れも楽しむことができました!
4日目
コボン・ウェストリッジ
ボンスーンレック
最終日1本目は大物狙いでコボン!
昨日、マンタがいたという情報があるだけに期待が高まります。
大きなナポレオンがダイバーをお出迎えしてくれ、
水面付近にはテンジクイサキが大きな群れをなしています。
一面に咲き乱れるソフトコーラルを見ているとクロハコフグの赤ちゃんがちょこんと。
2匹、オスのタコが雌の奪い合いをしていたり、
クラゲを突っついているソウシハギを観察したりとネイチャーシーンもばっちり。
最終ダイブは魚影たっぷり沈船のボンスーンレック。
フエダイやアジ、バラクーダにツバメウオ。
それらが混ざり合って大きな群れを形成しています。
メタリックシュリンプゴビーやキイロウミウシ、
マクロもたっぷり楽しめるのがこのポイントの凄いところ。
今回のトリップはお天気最高、ジンベエ最高、透明度最高、
世界各国の素敵なゲストと共に素敵なクルーズとなりました。
さあ世間は師走。年末年始へ向けて海を暖めておきますのでw
スタッフ一同みなさんのお越しをお待ちしております!!
ハレルヤ号クルーズはこちらから
2013年11月23日~ モルディブ雨期シーズン最終トリップ
2013年12月3日(火)
モルディブ雨期シーズンも最終週。
〆はやはり王道コースです。
とにかく天気に恵まれた11月。
今週も快晴!
海況最高!
さらに水温も高く、もう乾期モードです。
北マーレ環礁のマンタから始まり、2日目はラスドゥ環礁でハンマーを狙います。
そしてその夜は、最近定番化した、ナイトマンタです!!
3日目は、無人島に上陸しロマンティックディナー!
そしていよいよ、ジンベエサーチです。
最近絶好調のジンベエザメ。
今週も、大当たりのジンベエ祭りでした!!
5日目は、クダラティラを潜り、南マーレ鑑賞へ移動です。
南マーレ環礁では、魚影の濃いカンドゥーマティラで潜ります。
最後まで天気に恵まれ、雨期シーズン最終トリップも無事に終了です!!
12月21日から始まる乾期シーズンは、どんな出会いが待っているのでしょう!!
来年も、来シーズンも絶好調モルディブの海でお待ちしております。
アイランドサファリ 的場
おまけ
集合写真のセンター争い
2013.11.26 スピードボート再開!
2013年11月29日(金)
ロケーション/カオラック天候/晴れ
水温/28℃
風/少し
流れ/ほどよく
透明度/20m
お天気が優れなかった2日間でしたが、今日は快晴!
2日ほどスピードボートもお休みしていましたが再開!
そして海もやや波は残っていますが、リチェリューロックへひとっ飛び!
今日もキンセンフエダイが気持ちよくダイバーをお出迎えしてくれます。
程よい潮が当たり、美しさも100%、紫色のソフトコーラルが根を覆っています。
砂地でホバリングしているのはトラフコウイカ、
サイコロ・サイズのミナミハコフブの赤ん坊、泳ぎがコミカルなのです。
潮当たりではタカサゴたちがアジから逃げ惑い、
ふと見上げると、ブラックフィンバラクーダの群れ!!
目まぐるしく次から次へと人気のお魚が登場するこのサイト。
もうすぐ12月!年末に向かって皆様のお越しをお待ちしていまーす!!
https://www.wtp.co.jp/area/khaolak/index.html カオラックツアーはこちらから
2013.11.19.-11.23 ハレルヤ号クルーズ
2013年11月25日(月)
ロケーション/カオラック天候/晴れ時々雨
水温/29℃
風/日によりあり
流れ/ほどよく
透明度/15-25m
1本目リチェリューロック
2本目リチェリューロック
3本目リチェリューロック
4本目コタチャイ・ピナクル
目覚めると世界の有名ダイブサイト・リチェリューロック。
第3回ハレルヤ号クルーズの始まり始まりー!
1〜3本目リチェリューロック。
ダイバーをまず迎えてくれるのはキンセンフエダイの群れ。
流れも無く穏やかな場所に群れているので写真もとっても撮り易いのです。
壁には一面、紫色のソフトコーラルが群生して、
そこからちょこんとトマトアネモネフィッシュが顔を出しています。
ブルーに輝くワヌケヤッコの赤ちゃん。
とっても恥ずかしがりやで、たまに顔をだしてはこちらを伺っています。
小さいタカサゴたちを捕食しようと集まっているのはマテアジ。
素早く群れに突進したと思うと、お口をパクパク。
大きなピックハンドルバラクーダやブラックフィンバラクーダ。
いつも「あっ!」という間に時間が過ぎてしまうのがリチェリューなのです。
4本目はコタチャイのピナクルにてサンセット・ナイトダイブ。
日が落ちるにしたがって増えるその魚影は圧巻です!
タカサゴでしょうか、小さい魚が玉のように集まっては、
捕食者から逃げるように大きくその姿を変えていきます。
サンゴが美しい場所でじっくりと写真撮影大会。
大きなイソバナの前を真っ赤なユカタハタが横切れば、美しい写真の完成です。
2日目
1本目コタチャイ・ピナクル
2本目コボン・ピナクル
3本目コボン・ウェストリッジ
4本目タートルロック
1本目コタチャイピナクル
今日も暑い!真っ青な海へエントリーして2日目のスタートです。
程よい流れを感じつつ深場へと進んでいきます。
コラーレバタフライフィッシュの群れがまずはお出迎えしてくれ、
さらに進みサメがいそうな場所を回って見ますが、今日はお留守。
中層で群れるイエローバックフュージュラーを呼んでみるとあれよあれよと、
目の前は黄色一色に染まります。すぐ前のダイバーが見えなくなりそうなほどです。
イヤースポットブレニーの可愛い姿に癒されてから安全停止をしました。
2本目コボン・ピナクル。
最近ちらほらと「大物がいるらしい」と噂に聞くコボン。
さーてポイントに到着したなと思うと水面に何やら水玉模様の動く影・・・
ジンベエ!!!!
さっ!とブリーフィングをしてエントリーしてしばらくすると水中でも会うことが出来ました。
2・5m程の可愛いジンベエザメは何度かダイバーの周りをグルグルとして去っていきました。
マンタ狙いのコボンで素晴らしいサプライズが待っていました!
しかもM御夫妻は結婚記念日でした!
アンダマンフォックスフェイスやエバンスエバンスアンディアス、
固有種も満載なのがスリーツリーの醍醐味の1つでもあります。
2本目はダイナミックな景色、ノースポイント。
離れ根まで進むと巨石に巨大なウミウチワが並んでいます。
ゴージャスな色合い、アケボノハゼの近似種が今日も気持ち良さそうにホバリングしていました。
インディアンスモークエンジェルフィッシュや、
インディアンバガボンドバタフライフィッシュなどもじっくりと観察することができました。
3本目は地形人気NO1のエレファントヘッドロック。
切り立った巨石を横目に深場へと進むと、
美しいベラ、マッコスカーズフラッシャーラスはヒレを全開にして、
それを閉じることなく、ダイバー達にずーっと美しいヒレを見せびらかせていました。
中層ではクマザサハナムロなどタカサゴたちがマスクの前を行ったり来たり、
その周りには大きいカスミアジが群れで行進中。
最後は浅い場所でひょうきんな表情シシマイギンポ
を観察して、地形・群れ・マクロと充実の1本となりました。
4本目はウェストオブエデンにてサンセット〜ナイトダイブ。
中層にはスカシテンジクダイが星のように広がり、
アンダマンチョウチョウウオやパウダーブルーサージョンフィッシュといった、
色鮮やかなお魚が色彩にアクセントを加えています。
寝ている極彩色のブダイ君にご挨拶をして安全停止に入りました。
4日目
1本目ボンスーンレック
2本目ボンスーンレック
1、2本目ボンスーンレック
波がたかったので透明度が落ちていると思いましたが
まずまずの透明度でほっとしました。
潮当りの良い場所ではフュージュラーやキンセンフエダイなどのフエダイの仲間群れ
ペアーでイトヒキアジが回遊し、ネズミフグが数匹かたまって泳いでいました。
マクロは船の壁などにウミウシがついていたり、砂地にはハゼがいました。
今回はジンベエの登場があり船上が盛り上がりました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
報告/YUTAKA MASARU (マサル・ブログ随時更新中こちら)
写真/トリップで見られた魚達
ベストシーズンのシミランクルーズツアーはこちらから
航海レポート コモドクルーズ シリーズ15(2013年11月3日~11月8日)
2013年11月22日(金)
【11月3日】ダイブサイト:Sebayor Kecil Slope, Wall
最大深度:20m 潜水時間:50分 透明度:20m 水温:30度
コンディション:晴れ・良好
(memo)
今回のクルーズで今年最後のコモドクルーズです。
コモドでは乾季と雨季の境に当たる11月は、風が止まり海が穏やかで最高のコンディションとなります。チェックダイブのSebayorではアカカククリとイロブダイの若魚、ニシキフウライウオなどフィッシュウォッチングを楽しみました。
【11月4日】
ダイブサイト:Pink beach / Golden Passage
最大深度:24m 潜水時間:50分 透明度:10m~15m 水温:25度
コンディション:晴れ・良好
(memo)
コモド島南部のインド洋の海流が入り込むピンクビーチでは魚影が濃く珍しくコガネシマアジの群れが回遊する姿やウメイロの群れが見れました。
【11月5日】
ダイブサイト:Crystal Rock 、Castel Rock、Cauldren、Corel garden(Night)
最大深度:26m 潜水時間:50分 透明度:30m 水温:28度
コンディション:晴れ・良好(潮流 中 )
(memo)
本日からコモド北部でダイビングです。
南部と風景がガラッとかわりハードコーラルが広がる明るい水中で大物、群れが登場します。
今回も強い潮流に逆らって泳ぎさるどでかいロウニンアジや悠々と泳ぐナポレオン、イソマグロの群れなどが見れました。
【11月6日】
ダイブサイト:Castel Rock, ,Tatka makasar(Manta), Siaba kecil, Siaba besar
最大深度:24m 潜水時間:50分 透明度:25m 水温:27-8度
コンディション:晴れ・良好
(memo)
コモド島ダイビングの特徴としましては、色んなスタイルのダイビングが楽しめるところです。プランクトンの豊富な海域に集まる珍種、潮流が当たるピナクルに集まる群れ、そして今日はチャンネルダイビングです。透明度のいい水路でマンタをドリフダイブをしながら探すスタイルはコモドならでは。今回は大当たりで、ブラックマンタ3枚、オーシャンマンタ2枚、リーフマンタ4枚と大満足の1本でした。また、先日のCauldren やSiaba kecilではスーパードリフトを体験していただきゲストも大盛り上がりです。
サンセットダイブでは流れのない湾内でまったりと浅瀬の珊瑚礁でフィッシュウォッチングを楽しみました。
【11月7日】
ダイブサイト:Batu bolong,Tatawa bisar
最大深度:22m 潜水時間:50分 透明度:25m 水温:28度
コンディション:晴れ・良好
(memo)
最終日は 潮流の真ん中に聳えたつ岩Batu bolongへ。早朝だったのでホワイトチップがまだ捕食後で活発に動き回り、ツムブリの群れが岩の周りを回遊していました。
ラストを飾るダイビングは珊瑚礁のスロープがキレイなTatawa bisarで穏やかな流れの中、アカククリやコショウダイの写真を撮って楽しみました。
(午後)
リンチャ島にてコモドドラゴン観察
夕方に飛び立つコウモリの群れを見て、夜は無人島でバーベキューパーティー
ラブハンバジョ停泊
【11月8日】
(午前)
朝日の中、みんなで記念撮影。
★SORA-webコモドはコチラより★
知ってビックリ!!イソギンチャクとクマノミたちの関係
2013年11月13日(水)
ワカトビのエリアには、9種類のクマノミの生息が確認されています。今回はそのクマノミの仲間たちと、そのホストであるイソギンチャクとの関係についてまとめてみました。この関係は、クマノミとイソギンチャクの両方にメリットがあると思いますか?
1. たくさんの生物が生息しているサンゴ礁には、様々な生態系が形成されていて、他の動物と一緒に暮らす関係にもいくつか種類があります。きっと一番分かりやすいのが、クマノミの仲間とイソギンチャクの関係でしょう。共生関係とは、2種類の無関係な生物が一緒に生活している事を指しています。
この共生関係は、双方にメリットがある場合と、片方にメリットがありもう片方には無害な場合、そして片方にはメリットがあるのに、もう片方にはデメリットになることがあります。
それでは、クマノミたちとイソギンチャクの関係はどのようになっているのでしょうか?片方にメリットがあるのか、それとも双方にメリットがあるのでしょうか?それでは、詳しく見ていきましょう!
写真提供:ワカトビゲスト Jett Britnell
2. クマノミにメリットがある:
イソギンチャクの触手に小さな刺細胞(刺胞)があることは、ほとんどのダイバーがご存知のはずです。
この特性として、イソギンチャクはクマノミのホストとして、クマノミ以外の動物を排除しようとします。クマノミたちはイソギンチャクの刺細胞に順応する能力を身につけているので、捕食者に脅かされるとホストであるイソギンチャクの中に一時的に逃げ込み、姿をくらまします。そして敵がいなくなると、またイソギンチャクの近くを泳ぎ始めるのです。
写真提供:ワカトビゲスト Mark Strickland
3. ホストなしでは、危険が多すぎ生き延びるのにとても苦労するため、クマノミの仲間たちは、いつもイソギンチャクがある所で生活しています。しかし、ウツボやヘラヤガラ、カサゴ、タイなどのいくつかの魚は捕食できることを知っているのか、度々襲われることがあります。
Dr. Gerald Allen氏の研究によると、それぞれのクマノミたちはイソギンチャクのすぐ近くで捉えられ、食べられてしまったそうです。特にハタ科の魚のようです。
写真提供:ワカトビゲスト Rodger Klein
4. またその研究で、イソギンチャクをホストとするクマノミの仲間たちは、サンゴ礁に生息する他の魚類より死亡率が低いことも明らかになっているのですが、クマノミの種類によって依存関係が異なるようです。
あまり泳ぎが上手ではない、ハナビラクマノミやカクレクマノミ、スカンクアネモネフィッシュ、クラウンアネモネフィッシュはイソギンチャクと密接した関係にあるようです。
あまり敏速でないこの種の魚が泳ぐ時は、胸びれをよく使い他の種より大袈裟に泳いでいるように見えます。また、イソギンチャクの近くからほとんど離れないで過ごし、捕食者がアプローチしてくると、急いでシェルターに隠れるのです!
写真提供:ワカトビゲスト Scott Michael
5. それとは対照的に、オレンジフィンアネモネフィッシュやクマノミのイソギンチャクとの関係は、少し緩いようです。これらの泳ぎの上手な魚は、しっかりとした尾びれを使っているため効率的な泳ぎができます。
この種の魚は、ホストのイソギンチャクから1m以上離れて水中を漂うプランクトンを食べたり、1つのイソギンチャクからもう1つのイソギンチャクに移動したり時など、ある程度の距離を泳ぐことができるようです。そのため、卵を狙う捕食者にも果敢に立ち向かっていく傾向にあります。例えば、私達ダイバーもイソギンチャクに近づき過ぎると、クマノミたちが寄ってきて噛まれる可能性もあります。 それが同じシチュエーションでも、ハナビラクマノミなどはイソギンチャクに隠れ、襲ってくることはないでしょう。
それぞれのクマノミの仲間が、どのくらいホストであるイソギンチャクに依存しているのかは、尾びれの形状を見れば分かります。ほとんどの場合、ホストに依存しているクマノミの仲間は丸みをおびた尾びれを持っているのに対し、ホストであるイソギンチャクにあまり依存していない種は切り込みのある尾びれをしています。尾びれを見ると、泳ぐ能力の高さも知ることができるということです!
写真提供:ワカトビゲスト Rob Darmanin
6. イソギンチャクにもメリットがある:
クマノミたちのホスト役であるイソギンチャクにもメリットはあるのですが、イソギンチャクはクマノミたち無しでも生きていけるようです。(少なくとも一部の地域に限る。)それでは、イソギンチャクはクマノミとの共生関係からどの様な利点を得ているのでしょうか?
1つのメリットは、クマノミたちが共生することにより、イソギンチャクの成長の速度と無性生殖の率を増大させることにあります。例えば、ある研究ではセンジュイソギンチャクにオレンジフィンアネモネフィッシュを住まわせたところ、クマノミたちがいないイソギンチャクより3倍もの早さで成長したことが報告されています。2種類またはそれ以上のクマノミたちを住まわせているイソギンチャクもまたとても高い核分裂の確率を持ち、魚のいないイソギンチャクはこの比率もとても低かったそうです。
写真提供:ワカトビゲスト Alvin Rosenfeld
7. イソギンチャクをホストにしている生物は、クマノミの仲間たちだけではなく、褐虫藻として知られる単細胞の藻類も共生しています。
イソギンチャクは、この褐虫藻にも生きていくための場所を提供する代わりに、この藻類が光合成によって得た生産物をイソギンチャクは貰っているのです。これにより、イソギンチャクに共生する褐虫藻にもメリットがあることが分かります。そして藻類は、イソギンチャクに住む魚の排泄物を栄養源として活用しています。
研究では、イソギンチャクが魚を住まわせることにより触覚の再生が魚のいないイソギンチャクより早く行われるだけではなく、魚のいるイソギンチャクの方がたくさんの褐虫藻を含んでいることも明らかになっています。
写真提供:ワカトビゲスト Rodger Klein
8. 無機化合物だけが褐虫藻の源なのではなく、魚たちが泳ぎ回ることで触覚が刺激されイソギンチャクが開くことで、触覚や皮膚のひだで酸素が豊富な海水の循環を容易にし、イソギンチャクの口からも残骸を取り除きキレイに保つこともできます。
ある研究では、ツーバンドアネモネフィッシュが住んでいたサンゴイソギンチャクは、魚がいないイソギンチャクより大幅に触手を広げていたことが明らかになっています。触手を大きく広げることで、多くの表面積に日光が当たるようになり、その結果、褐虫藻が光合成しより多くの栄養分がイソギンチャクに渡るようになるのです。
また研究者たちは、魚が小さすぎるまたは全く魚がいない場合は、イソギンチャクが縮んでしまい、時には死んでしまうことも判明したそうです。
写真提供:ワカトビゲスト Warren Baverstock
9. また、大きい魚のいるイソギンチャクは、イソギンチャクを狙う捕食者から身を守れるという重要なメリットもあります。一部のエリアでは、クマノミたちがいないイソギンチャクは、大型のチョウチョウウオなどにすぐに食べられてしまうそうです。
例えば、研究者たちがグレートバリアリーフのイソギンチャクから魚を取り除いてみると、どうやら食べられてしまったようで24時間以内になくなっていたということもあったそうです。
紅海のあるエリアでは、ツーバンドアネモネフィッシュがいなくなってしまうと、チョウチョウウオの一種がイソギンチャクを攻撃し、イソギンチャクはサンゴ礁の穴の中に隠れてしまうようになったということもあったそうです。
日本の様な亜熱帯の地域では、イソギンチャクを狙う捕食者があまりいないため、魚のいないイソギンチャクでも健康なイソギンチャクが確認されています。しかし、インドネシアのようにもっと熱帯の気候のエリアでは、ホストであるイソギンチャクのほとんどがクマノミの仲間の一種または数種を共生させているようです。
写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng
10. かつて、クマノミたちはイソギンチャクを食べて生活していると考えられていました。しかし、そのような行動の報告がダイバーに珍しがられたり、熱帯魚を育てる人が必要以上にエサをあげてしまったりすることに繋がってしまいました。そして、クマノミの仲間たちは、エサを食べやすくするためにイソギンチャクの触覚に当てるようになってしまったのです。野生の世界では、飲み込むことのできない物は捕まえないので、このような行動は絶対にしない訳です。そして、結果として、クマノミたちとイソギンチャクの両方にメリットがある素晴らしい共生関係は成り立たなくなってしまったのです。
もし今度ダイビングをする機会があったら、イソギンチャクの触手の中で泳ぎ回るクマノミたちをちゃんと観察してみてください。そして、この共生関係がいかに重要であることを思い出していただけると、嬉しいです!
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