政変後のエジプト~レッドシーカイロ観光編つづき~
2012年12月21日(金)
さて2日目です。2日目はギザの南部に広がるピラミッドを中心とする古代の墓地遺跡地域です。
今回はサッカーラとメンフィスとダフシュールを見に行きました。💨
サッカーラには多くの遺跡が有り、代表する遺跡は、古王国第3王朝の2代目の王である
ジョセル王の「階段ピラミッド」を中心とするピラミッド・コンプレックスだそうです。
ピラミッドとういうとギザの3大ピラミッドが思い浮かび、それが全てだと思い込んでしまっていた
私の浅はかな考え・・・
そういえば世界不思議発見でエジプトにはたくさんのピラミッドがあることを、へぇーーすごいなぁーと
思いながら見ていたことをおもいだしました😌
まずはダフシュールの屈折ピラミッド。
傾斜角度が多くのピラミッドと変わっていることから「屈折ピラミッド」と名づけられたそうです。😑
そしてまたまたあることをやってみたくなってしまった私・・・・💦
それは・・・・・・
ピラミッドをつまむ!!!!💨💨
神聖なるピラミッドを・・・
大変失礼致しました。
でも、どーしてもやってみたかったんです。🐼
許してください💦
そして、ダフシュールの赤いピラミッド。
このピラミッドは大ピラミッドを 造ったクフ王のお父さんのスネフル王が造ったものだそうです。
現存する真正ピラミッドとしてはエジプトで一番古いのもので使用されている砂岩の色が少し赤いのでこの名前がついたそうです😑
そしてサッカーラの階段ピラミッド
ピラミッドは6段の階段ピラミッドになっております。
わたし個人的にはこのピラミッドが一番好きでした💕
何でかと申しますと・・・・
まず周りは見渡す限り砂漠・・・
なんだ。当たりまえじゃんと思うかもしれませんが、ギザのピラミッドはご存知の方も多いように、見渡すとスグ向こうには近代的なビルディングが!!!
ギザから離れたこの場所は近代的な建物はなくのどかな小さな街。
砂漠の景色の向こうにはビル!!
ではなく、私の思い描いていた理想の砂漠の中のピラミッドって感じなのです。😎
そして・そしてこのピラミッドにはピラミッドの周囲を囲むように葬祭神殿や礼拝堂が建ち並んでいる葬祭複合体
になっているのです😑
城壁の様な複合体の入り口は敵の侵入を防ぐのためなのか入り口が極端に狭く造ってあり、周辺の13の入り口はすべて偽扉だそうです。
狭い入り口から入ると40本の列柱廊が続いていました
そしてここでも私の遊び心が・・・・・・
柱の影からこんにちわぁ~✌
本当は40人いれば・・・・・・
かなりの大満足な絵になったのにと私の心の声・・・💬
柱のみで天井を支えていたのではなく、柱と側壁の間は壁でつながっていたらしです。
そしていたるところにイミテーションがありました。
例えば偽物のドアなどがあったり、ちょうつがいまで作られていました。
さらに天井に丸太のイミテーションをした彫刻まで。
何ででしょうか・・・・・うむぅ~😑
列柱廊を抜けると、階段ピラミッドが。
南墓の側の壁にはコブラの装飾があり一緒にとると素敵な絵になりますよーとガイドさんのアドバイス。
某有名観光ガイド本カメラマンにも同じアドバイスをし、同じよううな写真があるそうですよーー
そして、階段ピラミッドの玄室につながる階段を覗くことができます。
階段ピラミッドには、入口がないのだそうです。
昔は行き来できたそうですが、劣化がひどく、進入禁止。ザンネン・・・。
階段を上りきると、階段ピラミッドコンプレックス周辺の景色を一望できます。
発掘途中?修復中?の遺跡が・・・・。
そしてここからはギザのピラミッドも砂漠のはるかかなたに見えます。
これぞ私のイメージ・・・エジプトの砂漠の中のピラミッドです。
そしてこのアタリには既に崩れてしまった・崩れかけているピラミッドも沢山。
そして次に見にいったのは横たわるラムセス2世の像。
巨大なラムセス2世像が建物の中にどーーーん!!と横たわっていました。
中に入ると、足の部分が無いにも関わらず、他の部分はほぼ完璧な状態のラムセス像。
1階部分では簡単な仕切りがあるだけなので結構側まで寄れます。
余りにも大きくて全体の感じが掴めないので、2階部分に上がり、そこから眺めた。
うん!!!ここからの方が、全体も見れるし、顔の表情も見ることが出来る。💕
ガイドさんはココのラムセス像が一番男前といってました。
なんとなく納得。
建物の中を1周し、全ての角度から眺めた後、外に。
外には有名なアラバスター製のスフィンクスがあった。ギザのスフィンクスに比べると遙かに小さいけれども、私はこちらのスフィンクスのほうが
綺麗なままで残っていて好きかも。
そしてここでも私のお茶目心が。
同じ格好をして写真を撮るといいことが!!!??(嘘です)
ギザのピラミッドもやはりエジプトに行ったら見ておかないと!!!
ですが、
私は2日目の観光の方がとても気に入りました。
もちろんギザはギザでよかったのですが、のんびり田舎雰囲気とわたしのイメージをしていた
サハラ砂漠のピラミッドがこの場所でした。
もちろん大きさなんかは圧倒的にギザのほうが大きく圧巻なんですけどね。
是非見比べして好きなピラミッドを見つける!!というのも旅の面白さかもしれませんね。
次にエジプトに行く機会があったら、更に砂漠の秘境の地を攻めてみることができたらなぁーと
思いました。
政変後のエジプト。
まだまだ行くのを懸念している方も多いと思いますが、実際に行ってみての感想。
報道されているより全く安全でした。
集会が行われている広場や集会所に行かない限りカイロの町は安全でしたし、
カイロ外の都市にいたっては、全く関係無しの雰囲気満載です。
今年は2年ぶりにレッドシーのツアー再開を予定しております。
是非是非皆さんも遊びに行ってみてください。
政変後のエジプト~レッドシーカイロ観光編~
2012年12月19日(水)
すっかり間が空いてしまいました・・・・💦💦💦ごめんなさい😭
さぁ最後の締めくくりはカイロ観光です。
今回は2日間あったので、1日目は定番コースのモハメッドアリモスク、考古学博物館、ギザのピラミッドへ
2日目はメンフィス・サッカラ・ダハシュールへ入ってまいりました。✌
まずは1日目の定番観光💨
定番といっても初めてのカイロ。
やはりカイロに行ったからにはココを訪れないと話しにならないでしょう・・・ととても楽しみ。
まずはモハメッドアリモスクへ。
エジプトといえばイスラム教徒の国。
イスラムといえばやはり最初に思いつくのはモスクでしょうか。😊
エジプトで代表的なモスクといえばモハメドアリモスク
どーん💨💨
大迫力です。
アラバスターを多用しているためアラバスター・モスクとも呼ばれているそうです。
神聖な場所とされているので、中に入るには土足は厳禁。
そして女性の方は肌出し禁止なので、中に入るのにサリーのような上着を貸してくれます。
中に入るとまず手足などを清める場所があり、
その場所にはルクソール神殿のオベリスクの変わりにフランスからもらった時計があるのですが、未だに一度もまっとうに動いたことがないとか言われるい時計の役割を全く果たしていない時計が・・・・
そしてそして聖堂の中にはいると・・・・・・
シャンデリアに圧巻!!!!
中央のシャンデリアは1トンの重さがあるそうです!!
今は電気を使っているそうですが、昔は油を輸入して使っていたそうです。
油代だけでかなりの費用が・・・と貧乏性の私はついおもってしまいました・・笑
モスクの象徴であるミナレット(塔)は世界で3番目の高さだそうです。
昔はスピーカーがなかったため、お祈りの時間になるとミナレットにのぼり、大声で呼びかけたそうです。
高所恐怖症の人はこの仕事につけませんね・・・笑
モスクの天井がドームになっているのはマイクがなかった昔、声が響きわたり皆に聞こえるようにドームになっているそうです。
そして2階席と後ろの席は女性、前が男性の座る位置になっているのは、女性が前で男性が後ろだと、綺麗な女性が前にいると、男性がお祈りに集中できないから?
だとガイドさんが話してくれました・・・・笑
広場からはビザのピラミッドも見えます・・・
さぁーピラミッドへ!!!
の前に考古学博物館でした。💦
考古学博物館は残念ながら撮影禁止⚠
まだまだ観光客が少なく、ゆっくりと展示物を見ることができました。
ツタンカーメンの部屋も2度も入ってみることができちゃいました✌
そしてミイラ室では保存状態のよいミイラの数々にびっくり。
はるか昔の祖先の人々が本当に眠っているような状態で保存されている高度な技術にびっくりでした。
さぁ!!そしてギザのピラミッドへ。
第一印象!!!
大きい~
そして臭~い・・・・
なんでかといいますとですね・・・・
ラクダさんやお馬さんの落し物がたくさん・・・・🐾
皆さん足元には気をつけてくださいね。💦💦
でにやはり来たからにはラクダに乗らないと!!!
あ!!!
でも皆さんピラミッドの前にたくさんラクダ乗りがありますが、そこでは乗らないでくださいね。
高い料金をぼったくられます。
ガイドさんが、正規の料金で乗せてくれる場所に案内してもらえますので、そこでラクダさんに
乗ってくださいね。
ちなみにわたしは乗って写真が撮りたかっただけなので、その場合は$1ですみました。
砂漠を散歩するともう少々かかりますが・・・・
皆さんも思い出にいかがでしょう??
ただラクダは思ったよりもでかく、立ち上がると少々恐いですが💦
ピラミッドをバックにパシャリ・・・。
思わず大はしゃぎしてしまいました・・・・
そしてここからは3つピラミッドが並んで見れる絶景写真ポイント。
一度流行ってみたかった手のひらピラミッド・・・・
お決まりですがツイツイやってしまいました。
上手くのっているでしょうか・・・🐷
観光のあとはハンハリーリへ
日本語で市場という意味だそうです。
お土産屋さんが所狭しとびっしり並び、活気にあふれています。
お土産を買う際には、交渉をして・・・
すんなり購入してはいけません!!!
数回の値段のやり取りでかなぁーーり安くなります。
お土産を買うのにも根気が必要な国のベスト3に入るだろうな・・・・と思いました・・笑
長くなってしまったので2日目の観光は次のブログでご紹介いたします・・
11月24日~ 王道コース
2012年12月4日(火)
今シーズン最後のトリップとなりました。お越しいただいたたくさんの皆様、ありがとうございました。
今週は14名様のお客様とトリップスタートです。
「ダイビングサービスむらい」様がショップツアーでご乗船くださいました。
風も波もなく、穏やかな海の一週間でした。
今週の気になるログはこちら↓
(さらに…)
海洋生物学者がパラダイスにやって来た!
2012年12月3日(月)
海洋生物学者であり、水中写真に情熱を注ぐリチャード・スミス氏は、あまり知られていないピグミーシーホースの生態と保護についての研究を重ね、最近博士課程を修了しました。ほとんどのリサーチは、ここワカトビで行われたんですよ!
今回はそのリチャードさんが、今年の9月に訪れたワカトビのダイブクルーズ船 ”ペラジアン号” で撮影した、お気に入りの写真にコメントを添えて届けてくれました!
世界で最もサンゴが密集しているとされるコーラルトライアングルのほぼ中心に位置するワカトビダイブリゾートは、私の好きな場所の一つです。
素晴らしい事にこのリゾートは、地域住民とともにサンゴ礁を守るためにとても精力的です。そのため、ここでの生物の多様性は他の場所に負けないくらい本当に豊富です! コーラルトライアングル内の他のエリアでは、残念な事に今でもサンゴにダメージを与えてしまう漁法を続けていたり、安易に船の錨を落としてしまったり、生活排水などによる汚染などにより深刻な被害を受けている所も少なくありません。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
Wakatobiのダイビング面で素晴らしいところは、サンゴ礁に住む生物をゲストに見せる時にそれぞれのダイブガイドが、ダメージを与えないようとても気をつけているところです。悲しい事に他の多くのエリアでは、ダイバーのお手本になるべきガイドが生物に触れたり動かしたり、数センチに満たない小さな生物を突っついたりと、とても見ていられません。
私のピグミーシーホースの研究からも証明することができるように、私達が水中で見る生物の多くは非常にデリケートで、ダイバーによりネガティブな影響を受ける場合もあります。幸いにも、ワカトビでは最高のダイビングホリデーになるようスタッフ一同尽くすとともに、訪れるダイバーに生物のことをより理解してもらえるよう頻繁にプレゼンテーションなどを行い、こういった生物への影響を最小限に抑えるようにしているのです!
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
太陽が昇り始める1本目のダイビングで、ツバメウオの群れに逢う事が出来ました。
アカククリが幼魚の時は、毒を持つヒラムシに姿を見せていたり、ナンヨウツバメウオの幼魚は、姿を枯れ葉に似せていたりしますが、この写真の種は、幼魚と成魚がとてもよく似ています。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
ピグミーシーホースの生態と保護について焦点を当てた博士課程の研究が、今年に入って全て終了しました。この研究を始める一つのきっかけとして、このような小さな魚の世界を、皆様にも見ていただけたらという思いがありました。
全てのタツノオトシゴはオスが妊娠するように、ピグミーシーホースもオスが妊娠します。そして11日から12日すると、小さいながらも既にしっかりとした形を持つ6匹から12匹の赤ちゃんを産みます。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
さまざまな種類のカイメンが生息するワカトビのエリアでは、絵になるカイメンがたくさんあります。
胃腔と呼ばれるカイメンの内側の空洞部には、鞭毛をそなえた襟細胞が多数あり、この鞭毛によって小孔から大孔への水の循環を引き起こしています。中に運ばれた水はフィルターを通じ、栄養のある粒子と酵素とに分けられた後、大孔と呼ばれる開口部から水を排出しています。最近では様々な有機化合物がカイメンから多数発見されていて、 抗 HIV 薬として用いられている薬と類似した構造を持っていたり、心臓病や関節炎などに有効である構造を持っていたりするため、医薬品の候補として期待されています。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
ワカトビに広がるソフトコーラルやカイメン、ハードコーラルなどのカラフルなサンゴ礁は、私達ダイバーを虜にします。
1本のダイビングが70分と長めにとってあるだけではなく、浅瀬にも本当に様々な生物が生息しているので、フォトグラファーもゆっくり写真を撮ることができます。この写真は、栄養豊かな水が流れる水深6メートルのところで撮影した一枚です。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.co
今回訪れたペラジアンクルーズで見つけた、ウミウチワではなくムチヤギに生息するデニースピグミーシーホースです! この例は大変珍しく、私もまだ2回しか見たことがありません!(ちなみに初めて見たのもワカトビでした!!)
ムリチェラというヤギ科のウミウチワにしか生息しないバーギバンティピグミーシーホースとは異なり、私はこれまでに9種類の違うタイプのウミウチワとムチヤギに生息するデニースピグミーシーホースを記録しています。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
7種類のピグミーシーホースが存在することをご存知でしたか? そのうち、4種類がワカトビのリーフで見ることが出来るんですよ!
バーギバンティとデニースピグミーシーホースの2種類がヤギ類に生息し、ホワイトピグミーシーホースとブラウンピグミーシーホースはハリメーダという海藻の周辺に生息しています。写真のホワイトピグミーシーホースは、ワカトビのエリアで頻繁に目にすることができ、最大で1.6センチほどです。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
ウミウシとひと言でいっても、ツノザヤウミウシのようなのもいて様々な形と色のものに別れます。ワカトビのエリアでもいろいろなウミウシが見られますが、ワカトビのガイドですら初めて見たという種が発見される事も珍しくはありません。
フジタウミウシ科の種は、先端部分が黄色い突起状のものがいくつか半透明の体から出ているのが特徴です
写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
イソコンペイトウガニは、暗くなるとトゲトサカの枝の間を動き回るので意外と簡単に撮影することができます。
このカニの擬態は素晴らしいもので、時にはポリプを切り取って自分の殻に植え付けたりしている個体もいるほどです!このような生物を見つけるには、ガイドの鋭い目が必要ですね。
写真提供コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
ナイトダイビング中に、とても運が良いことに小さなカニ(トサカガザミの仲間)が、ちょうど殻を脱いでいる瞬間をおさえることが出来ました!
甲殻類は成長していく過程で、何度か古い殻を捨て、新しい殻がまだ柔らかい時に少しずつ大きく成長していくのです。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
ゼニアソフトコーラルに隠れた生物を見つけるには、ナイトダイブに行った時が最適です。そこには、エビやカニ類、ウミウシ、カワハギなど様々な小さな生物が、外敵に見つからないようにカムフラージュしながら身を潜めています。
このサンゴを、視界の狭いナイトダイブ中に探すことは簡単ではありませんが、探してみる価値はあるはずです。また、このサンゴは細胞内に微細藻類が含まれているため、太陽の光を必要とします。そのため、多くは浅瀬で見られる傾向にあります。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
マックダイビングをするパサルワジョという所では、このような小さなカワハギもたくさん見ることができます。
多くの生物にするように、落ち着いてゆっくりとアプローチすると十分に近づいて写真を撮ることができます。カワハギの仲間は、色や質感を変えることができる魚のひとつでもあります。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
ペラジアンクルーズで訪れた、ブトン島のパサルワジョという湾内でやったマックダイビングは本当に楽しかったです!
私達はタツノオトシゴやカエルアンコウ、カミソリウオ、ニシキフウライウオなど本当にたくさんの生物を見ましたが、このキレイな緑色のサンゴに乗るハゼが私の目に留まりました。
マックダイビングとは、砂地やガレ場に隠れている一風変わった生物を探す少し変わったタイプのダイビングですが、そんな生物たちを自分で見つけ始めると、どんどん夢中になってしまうダイビングでもあります!私にとってマックダイビングとは、宝探しのようで非常に潜りがいのあるダイビングです!
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
野に咲く美しい花のように、自然界には素晴らしい色や模様を持った生物がたくさん存在し、私達の心を優しい気持ちにしてくれます。この写真のような環形動物のカンザシゴガイの仲間は、美しいだけではなく実用的な機能を持っているというから、さらに驚きです!
羽根のような形をしている所が、鰓冠と呼ばれるエラで水中を漂うプランクトンや有機物を捕っては口へと運んでいきます。このエラには水の動きを感知し、身を守るための二次的な機能も持っています。イバラカンザシなどと同じで、近づきすぎると穴の中に隠れてしまうので、ゆっくりアプローチするようにしましょう。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
ウミウシは水中の化学物質を検出し、食料源に辿り着くために2本の触覚を使っています。
このウミウシ(Chromodoris reticulata)は、体を左右に動かしたり頭を上下に揺らしたりして、美味しい匂いの発生源を突き止めようとしているんだと思います。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
Chromodoris leopardus は、パサルワジョの湾内では比較的珍しいウミウシのようです。
ウミウシは体の外にある鰓を通して酸素を吸収し、触覚の周りに新鮮な水の流れを作るようにしているようです。
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
私は、これまでにたくさんの場所でニシキテグリの交尾シーンを観察してきましたが、ペラジアン号のダイブサイト ”マジック・ピア” が今まで見てきた中で最高です!!
それぞれのダイバーが独自の場所を確保できるくらい、本当にたくさんのニシキテグリがいました。私は、一匹の大きなオスと3匹のメスの求愛行動をしばらくの間、観察していました。いつものように、オスとメスのペアが一緒に浮上していき、精子と卵を放っていきます。
この写真には、待ちきれなかったのか2匹のメスが同時に浮上し、3匹でフィニッシュをむかえることとなった稀なケースをとらえることができました!
コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com
リチャード・スミス氏は海洋生物学者、そしてフリーの水中フォトグラファー兼ライターです。彼は、ピグミーシーホースの生態と保護についての研究を重ね、最近博士課程を修了したばかりです。
海洋環境に関する知識と素晴らしい写真を撮るためのユニークな目、そして確かなスキルを持つリチャードさんは、スキューバダイビングとマリンライフに主な焦点をあて、世界各地の出版物に定期的に記事を載せています。
’ Dr リッチ ’ は、東南アジアのコーラルトライアングル内で多くの時間を費やし、海洋生物についてのプレゼンテーションを各地で行ったり、環境に配慮したフォトテクニックを教えたりするツアーを実施しています。
詳しい情報は、こちらからご覧ください: OceanRealmImages.com
リチャード・スミス氏とペラジアンクルーズを一緒に過ごした、ゲストからのコメントをいくつか紹介しましょう。
「ペラジアン号は、ファーストクラスのクルーズとダイビングを提供してくれました。美味しい食事に、フレンドリーなクルーと知識豊富なダイブガイド、そして最高のサービスとダイビングでした。私は、これまでにリゾートを2度訪れたことがありますが、その時の滞在も素晴らしかったです。今回は、クルーズ船ペラジアン号の方に来てみましたが、全ての面において、私の期待を裏切りませんでした!」
Greg Clinton
写真提供: © Didi Lotze
「ペラジアン号を体験した後では、どこのダイブクルーズに乗ったとしても、私の期待が高すぎてしまうと思うので、きっと他の船で最高の時間を過ごそうと思っても不可能だと思います。ワカトビダイブリゾートではヴィラに滞在し、その後はペラジアン号のマスターキャビンだったので、これ以上のものはないですよね!」Fusako Hara
写真提供: © Didi Lotze
「ゲスト数が10名までなので、すぐにフレンドリーになれ、のんびりとしたタイムスケジュールで過ごせました。ほとんど壊れていないソフト&ハードコーラルの中で、マクロ系が好みの方におすすめします!」 Toshitaka Tani
「ペラジアンクルーズは、さまざまな日程とルートを用意しているので、リゾート周辺のエリアを完全にカバーできますよ。」Richard Smith
ペラジアンクルーズについての日本語のホームページへは、こちらからご覧いただけます:http://pelagian.wakatobi.com/home_jp.php
エアカランが生まれ変わりました☆
2012年11月29日(木)
私達をニューカレドニアへ導いてくれる航空会社、エアカランが、この度パワーUPするということで、説明会が開かれました!
どんな風に変わるのかというと…??
🌼ハイビスカスクラス(ビジネスクラス)
カラーリングは、ニューカレドニアの海を示すブルー&グレー
布地は、ニューカレの伝統的な織物をイメージしているそうです😊
そして座席は180°まで倒れちゃいます!
しかも、後ろに倒れこむのではなく、前にスライドするかたちのLie-flat seatなので、
後ろの人への気兼ねは必要ありません★
他にも、15インチの大画面、ノイズキャンセリングのヘッドフォンなどなど、
流石ビジネスクラス♥な造りになっています。
🌷エコノミークラス
カラーリングは、同じくニューカレの海を示すブルーと、ニッケルを含んだ赤土をイメージしたレッド
布地は、珊瑚をイメージした模様になっています。
(個人的には、前のお魚模様も好きだったので、ちょっと淋しかったり…😣)
(さらに…)
日が昇り、そして沈む頃・・・
2012年11月27日(火)
ワカトビのゲスト、Allan Saben氏とErik Schlögl氏が小さなパラダイス“ワカトビ”で過ごした素晴らしい日々をシェアしてくれました。目の前には美しい海が広がり、新しい一日が始まります! 太陽がゆっくり昇っていきます・・・サンゴ礁では、夜行性の生物たちは寝床につき、他の生物がゆっくりと目を覚まし始める、穏やかな時間が流れる素敵な時です。
日が上がるとともにワカトビのゲスト、エリックは流れにのって緩やかに揺れる鮮やかなソフトコーラルを写真におさめるべく、出かけて行くのでした。
写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl
ブダイの仲間は、夜になると隠れ場所を探して全身を保護粘膜で覆い眠りにつきます。そして日が昇ると、大好物の藻類を食べにサンゴ礁に出かけて行くのです。
写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl
エスカと呼ばれる疑似餌を振りながら、朝食を狙うクマドリカエルアンコウ。周囲に溶け込み上手に隠れていましたが、エリックは上手に撮っていますね!パッと見は、ただのカイメンのようにも見えるので完璧なカムフラージュ術ですね。
カエルアンコウはカラーバリエーションがとても豊富な魚で、種ごとに異なるだけではなく、同じ種でも様々な色に分かれます。表皮の質感は、滑らかなものからでこぼこのもの、カイメンのようなシミをもつものもいます。
写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl
太陽が空高く上がる頃、エサを探し求めサンゴ礁を泳ぎ回るハナミノカサゴをエリックは見つけました。よく見かける魚ですが、フォトグラファーにはいつも人気の被写体です。
同じフサカサゴ科の仲間ですが、派手なハナミノカサゴと地味でカムフラージュが上手なオニカサゴは、外見こそ大分違いますが多かれ少なかれ毒を持っているという、共通点が一つだけあります。
写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl
日差しが強くなってくると、光が苦手なサビウツボは暗い穴に帰り、夜になるのを待ちます。そしてまた暗くなると、狩りをし始めるのです。
暗いオーバーハングにいたウツボでしたが、エリックは上手に撮影しています。
写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl
その頃、アランさんはオトヒメウミウシ (Chromodoris Kunei) がゆっくり卵を生んでいる姿を捕らえていました!
一言でウミウシと言っても、いろんな色や形をした3,000種以上のウミウシが識別されており、現在でも新しいウミウシが毎日識別されているそうです!リボンの様な卵も、種に応じてさまざまなサイズ、形状、色に別れますが、通常食料源の近くに並べてあります。
大きさはわずか数ミリから5センチほどのものがほとんどで、多くは熱帯海域でよく見られますが、世界のどこの海にも生息が確認されています。
写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben
アランさんが撮影したとても鮮やな写真の一枚です。
よくハゼ科とカエルウオなどのイソギンポ科を混同してしまいがちですが、ハゼ科は魚類の中で一番大きいグループで、世界で2,000種類以上のハゼが識別されています。
カメやサメなどの大型生物に吸着しているコバンザメが持つ吸盤状で、小判型に変形した背ビレと同じように、多くのハゼ科も吸盤状になっている腹ビレを持ち、石や岩にくっついている事が最も特徴的な点です。
このように半透明な体を持つハゼは、内臓や目のちょうど上にある脳などが透けて見えます!
写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben
アランさんがナイトダイブに出かけ撮影した、美しいイソギンチャク (Pseudocorynactis anemones) のショットがこちらです!
写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben
真昼の太陽の下、サンゴ礁は強い日差しに照らされカラフルに輝いて見えます。こんな時は、活気に満ちた生物を撮るのに最も相応しい時間と思いがちですが、実はほとんどの生物は強い光が苦手なため隠れてしまっているのです。
写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl
私達の目には、とてもカラフルに見えるモンガラカワハギですが、迷彩模様の軍服を着た兵士やジャングルに住むヘビのように、水中では敵も見逃してしまうような、とても区別がつきにくい模様なのです!
写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl
このように大きくてカラフルなウミウチワが生息する海は、残念ながら少なくなってきてしまいましたが、ワカトビの海域には今でも、多種多様で巨大なウミウチワがたくさんあります。
小さな生物の住み家でもあるウミウチワは、非常にデリケートなため、誤ってフィンで蹴ってしまったり、ゲージを引っ掛けてしまったり、大きいカメラやストロボを押し付ける事により簡単に壊れてしまいます。しかし、中性浮力をきちんととり、慎重にアプローチをするなど、私たちダイバー一人ひとりが気をつける事により、この美しい海をいつまでも守っていけるのです!
写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben
ウミシダやウミウチワ、カイメン、海藻、海草など宿主に擬態する生物を見つけるには鋭い目が必要です。(例えば、このカミソリウオのように海草に見事に擬態している生物など。)
擬態上手な魚は、環境にうまくブレンドできる場所を見つけると、そこから動かないことがほとんどです。例え、大きなカメラを持つダイバーが近づいてきても、じっと動かず気付かれていない振りをしているのか、そこから動かない事がほとんどです!
写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben
イイジマフクロウニは、棘の先に毒を持っているだけではなく、実は噛むこともできるのです!
ウニは、ヒトデやナマコ、ウミシダ、クモヒトデなどが属する棘皮動物のメンバーです。他の棘皮動物のように、五放射相称性(放射状に5方向に伸びた体)をしていて、透明で粘着性のある”管足”と呼ばれる何百もの小さな足で移動しています。
ウニは、光と化学物質、触感にとても敏感です。目こそありませんが、最近の研究では、体全体が目のような機能をしているかもしれない事を示唆しています。
ウニの棘をかじって壊し、棘が少なくなってくると裏返して内側の肉質部分を食べるゴマモンガラやモンガラカワハギなどのモンガラカワハギ科と大型のベラ科の魚がウニの天敵です。
写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl
同じ頃、アランさんもまたヒトデの写真を撮っていました!
ヒトデの5本の腕には、呼吸、消化、生殖など生きていく上で必要な器官が揃っているのです!
写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben
ムチカラマツやネジレカラマツは、ウミカラマツ科に属しており、まっすぐなものと、らせん状のものとありますが、今になっても多くの種が識別されていないままで、特定するのが難しいそうです。
短く尖ったポリプを持つウミウチワとは違い、ムチカラマツのポリプは簡単に目にすることが出来ます。いくつかのハゼは、吸盤状の腹ビレを持つためムチカラマツにぴったりとくっつき、触手の間に住んでいます。
写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl
ウミシダは、腕に囲まれた内側の中心部上面に口を持っています。そして、U字型の腸と肛門は口の隣に位置しています。羽根のようで粘着性の粘液で覆われた腕を広げ、 水中を流れるプランクトンをすくい取っては、口へと運んでいきます。
エリックさんは、ウミシダが腕を広げ、緩やかな流れによって運ばれてくるプランクトンを捕らえている所を見事に撮影しています。もし、マクロレンズを使用している場合は、ウミシダカクレエビなどウミシダに住む小さな生物を探してみましょう。
写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl
コチの仲間もまた、周囲にマッチしたカモフラージュ模様をしています。コチは、他の魚を食べる肉食で獲物を待ち伏せて狙う魚でもあります。
獲物が標的範囲以内に入るまでじっと動かず待ち、十分近づいた時に口を大きく開け一気に襲いかかり飲み込みます。口に収まるサイズの魚なら、問題なく飲み込めるようです! 私達ダイバーが近づいても、見つかっていないという確信があるのか、じっとしているので写真を撮りやすい魚です。
写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben
日が沈み始めると、日中活動的だった生物たちは、長い夜を安心して過ごせる穴やサンゴの隙間を探し始めます。穏やかなこの時間帯ですが、ハンティングや求愛、交配、産卵など、魚たちにとって夕暮れ時は意外と忙しい時間帯なのです。
写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben
夜のなると、ブダイの仲間も寝所に帰っていきます。蚊が多い所では、蚊を避けるための蚊帳を使うように、ブダイたちも外敵や寄生虫から身を避けるために特殊な粘液で全身を包み込むのです!この秘密兵器でもある粘液は口から出す事ができ、外敵に悟られないような特別な匂いがあるようです。
またこの粘液の膜は、万が一ウツボなどに見つかってしまった場合に、素早く逃亡できるよう、早期警戒システムとしても機能しているそうです!
写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben
アランさんは、オーストラリアのシドニーで特殊な自動車の付属品を扱う会社の取締役を勤めています。
彼は、一年間一生懸命働いた自分へのご褒美に、ワカトビのようにサンゴと海洋生物が豊富な場所へ行くことが何よりの楽しみだと話していました。言うまでもありませんが、ダイビングと水中写真が彼の情熱です!
彼の写真をもっとご覧になりたい方は、こちらから:
http://www.redbubble.com/people/allans http://www.flickr.com/photos/allansaben
Fishy facts
2012年11月17日(土)
魚類は、450万年以上前から地球にいるという事をご存知でしたか?恐竜たちが地球を歩き回る前から、魚類は存在していたことも確認されています。現在では、25,000種以上の魚が識別されていますが、未だに15,000種以上の魚が、同定されていないと推定されています!
写真提供:ワカトビゲスト Warren Baverstock, verstodigital.com
エビは、ハサミを使って水中で多くの音を作り出し、コミュニケーションを取り合っているそうです!
写真提供:ワカトビゲスト Cor Bosman
フグは泳ぐのがあまり上手ではありませんが、大量の水を素早く飲み込み自分自身を倍以上の大きさに見せることが出来ます。たとえ、膨らむ目に飲み込んだとしても、ほとんどのフグが持つテトロドキシンという毒性の物質により、食べた事により死に至ってしまうこともあるのです!
写真提供:ワカトビゲスト Larry Abbot
ナマコはとても無防備に見えますが、 肛門から内臓を放出することにより外敵の注意をそらすことが出来るのです!
彼らは、肛門を使って呼吸をしているだけではなく、食物の消化や排泄、そして放出した臓器を再生する能力も持っているのです。
写真提供:ワカトビゲスト Enrico Witte
ヒトデは、それぞれの腕の先に光を感知できる’アイ・スポット’を持っていますが、私達人間の目のように画像を見れるほどにまでは発達していません。
魚がヒレを使って泳いでいるように、ヒトデは腕の下面にある管足と呼ばれる小さな’足’を使ってゆっくり移動しています。
写真提供:ワカトビゲスト Steve Miller
ブダイ科の中には、夜になると頭の上にある器官から分泌される粘液で作られた透明な繭の中で寝る種がいます。海洋学者たちによると、この繭には匂いがあり、ウツボなどの夜行性の捕食者から見つけられるのを防ぐためだと考えられています。
写真提供:ワカトビゲスト Peter Gray
カレイの成魚は平たい楕円形をしていますが、幼生期はいたって普通の魚の形をしているということをご存知でしたか?
成長していく過程で、一つの目が頭の反対側に移動し、体が平らに変形していきます。その間は、ぎこちなさそうに片寄った泳ぎをしているなんて、想像しただけでも面白いですよね?!
写真提供:ワカトビゲスト Paul Sutherland
タコが怒ると黒のインクを出します。このインクには、捕食者の嗅覚を鈍らせる物質が含まれているため、タコを追跡するのが困難になるんですって!
写真提供:ワカトビゲスト Wayne MacWilliams
陸に住むカタツムリと同様、海に住むウミウシたちもまた背後にスライムの跡を残しているのです!
襲われたウミウシは、他の仲間に警告するための化学物質を放出することもできれば、匂いを辿り仲間を見つけるのにも役立つため、たくさんの情報がスライムには含まれているのです!
写真提供:ワカトビゲスト Tom Reynolds
魚は優れた視覚、触覚、味覚を持っており、多くは嗅覚と聴覚も持っているのです! 自身の胃と同じ大きさの目を持っている魚もいるそうです。
写真提供:ワカトビゲスト Mark Vanderlinden
昼間の活動時、ウミガメは数分おきに海面まで上がってきて呼吸する必要がありますが、寝ている時や休んでいる時などは何と2時間半程水中にいることができるそうです!
水中ではかなり良い視力を持つウミガメですが、陸上では視界が狭まるようです。そして彼らは、体から余分な塩分を排出する時に、泣いているように涙を流し、体内の塩分濃度を調節しているのです!
写真提供:ワカトビゲスト John Trone
クマノミのグループは、一匹の支配的なメスと一匹またはそれ以上の小さいオスで形成されています。一番大きい一匹のオスのみが、メスの卵に受精することができ、その他のオスは未成熟なため精子を持っていません。
グループを仕切るメスが死んでしまうと、一番大きかったオスがメスに性転換し、それと同時に2番目に大きかったオスが性的に成熟したオスとなり、メインのオスとして役割を引き継ぐという劇的な事が起きるのです!
写真提供:ワカトビゲスト Doug Richardson
キレイ好きなホンソメワケベラはみんなのクリーニング役として知られていますが、ニセクロスジギンポやテンクロスジギンポはホンソメワケベラの振りをしてクリーニングステーションにやって来ます。そして、魚が気持ち良さそうにしている所を、ガブッと鋭い牙で表皮をかじり取ってしまうのです!
写真提供:ワカトビゲスト Steve Miller
クリーニングステーションでは、体の外に付いた寄生虫の除去だけではなく、内側もクリーナーシュリンプやホンソメワケベラなどの魚(特にベラ科)によりキレイにしてもらえます。
キレイにしてもらいたい事と脅威を与えないということを伝えるため、不自然な方向で泳ぐか口を大きく開けながら、クリーニングステーションへ接近していきます。そうすると、クリーニング係は皮膚やエラに付いた寄生虫を食べ始めてくれるのです!
写真提供:ワカトビゲスト Stephen Frink
海ヘビもウミガメと同じように、呼吸するために水面へ浮上する必要があるのですが、呼吸と呼吸の間に、水中で最大2時間過ごす事ができるのです!
写真提供:ワカトビゲスト Henry Schmit
両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類をすべて合わせたとしても、魚類の方が多くの種が存在します。このことからも、まだまだ新たな発見がある可能性があるという事です!
写真提供:ワカトビゲスト Michael Boyle
‘かくれんぼ’ しましょ!
2012年11月14日(水)
弱肉強食の世界で生きていくのはとても大変なことですが、美しいサンゴ礁が広がる海の中でも同じ事が言えます。しかし、必ずしも弱いものが餌食になる訳ではなく、ここにはいくつかの例外があるのです!体色を変えて他の‘何か’に擬態する能力を持っている生物たちがその一例です。ダイバーにとって、そんなカムフラージュの鉄人たちを見つけることはチャレンジでもあり、そして見つけられた時はとても嬉しいものです。
この黄色のウミシダをよ〜く見てみると、腕部分にホストのウミシダと全く同じ色をしたクリノイドシュリンプがいるのがわかりますか?!
写真提供:ワカトビゲストRob Darmanin
ウミシダ類に共生するこの小さなエビは、腕部分に上手に隠れ外敵から身を守っているのです。
写真提供:ワカトビゲストCor Bosman
ピグミーシーホースは、2cmに満たない小ささと体色と質感を共生するウミウチワに上手に似せているため、見つけるのにとても苦労します。
写真提供:ワカトビゲストRob Darmanin
ヨウジウオ科タツノオトシゴ属にあたるピグミーシーホースは、この仲間の中で一番カムフラージュが上手な種です。共生するウミウチワに色合いを似せるだけではなく、形や質感を似せ、ウミウチワそのものに見せています。
写真提供:ワカトビゲストRichard Smith
カミソリウオ科に属するニシキフウライウオは、インド/太平洋に生息する生物の中でも、エキゾチックな生物のひとつです。
こうしてみると、とげとげが全身にありウミシダの一部のようにも見えます。その他、ヤギ類やウニ類の近くで見られることもあります。
写真提供:ワカトビゲストWerner Thiele
コブシメは、自分の意志で体の模様や色を瞬時に変えられる能力をもっているため、‘海のカメレオン’とも呼ばれています。
イカやタコなどの頭足類の皮膚には、鏡のように周囲に似せることができる細胞を持っているためダイナミックな模様を作り出す事が出来るのです!実は、このようにカラフルで複雑なディスプレーは、仲間とコミュニケーションをとるためにも使われているそうです。
写真提供:ワカトビゲストDennis Davenport
他のフサカサゴ科と同様、ハダカハオコゼもまた生息する周囲の環境に合わせて色を変えることが出来ます。水中で左右にゆらゆらと揺れる姿は、本当に木の葉の様に見えます。個体によっては、藻類の斑点などがあり、カムフラージュをより完璧なものにしています。ハンティング時は、口とエラを大きく開け、近くにいる小さな魚などを水と一緒に一気に飲み込んでしまいます!
写真提供:ワカトビゲストDoug Richardson
この写真のどこにカエルアンコウが隠れているのが分かりますか? (ヒント:中央の黒い物体をよく見てみてください。)
ころっとしていて可愛いこの魚は、岩や植物またはカイメン類の一部であるかのように体にイボやシミ、細かい繊維を身に付け擬態しているので見つけるが難しい生物のひとつです。また、生息地を変えた時など、数日から数週間で色を完全に変える事もできるようです!
写真提供:ワカトビゲストWarren Baverstock
ホストまたは生息地に依存し、たくさんのカラーバリエーションを持つ華やかなニシキフウライウオは、ほとんどの場合、頭を下にした垂直の状態で泳いでいます。しかし、よく観察してみると時々、水底近くで水平に泳いでいる姿も見ることが出来ますよ。
写真提供:ワカトビゲストRichard Smith
虫眼鏡を片手にこの小さなイソコンペイトウガニを探しに行きましょう!
0.5cmほどのこの小さなカニは、住み家であるウミトサカに完璧に擬態しています。鋭い目を持つワカトビのダイブガイドたちは、このような小さな生物を見つけ出すのがとても上手なんですよ!
写真提供:ワカトビゲストRob Darmanin
もちろん、このカムフラージュの達人たちがどのような生息地を好むのか知らない限り、見つけ出すのは不可能に近いです。
この小さなオレンジ色のカムフラージュ・マスターは、当分このお気に入りの隠れ場所から動くことはないでしょう・・・
写真提供:ワカトビゲストSaskia van Wijk
時には、何度か見直さなければいけない時もあります! この二匹のオニカサゴも、上手に周辺に溶け込んでいます。
よく見ていないダイバーは、きっとただの岩だと思い簡単に見逃してしまうでしょうね。
写真提供:ワカトビゲストWarren Baverstock
クモガニ科のミミズクガニは身を隠すために、このように生きたカイメンやヒドロ虫、イソギンチャクなどを甲羅に付着させ、周囲にブレンドするという防衛術を持っています。
写真提供:ワカトビゲストMark Snyder
ハリミーダゴーストパイプフィッシュは、見ての通りハリミーダと言う海藻に完璧に擬態しているため、他の捕食動物に見つけられる事なく簡単にエサにありつくことが出来ます。
ヨウジウオとカミソリウオをかけたようなこの魚は、ワカトビのエリアで見ることが出来ます。ほとんどの場合、ペアで見られるため、一匹目を見つけたら二匹目も近くにいるはずなので、よく見てみるようにしてください!
写真提供:ワカトビゲストMark Strickland
明るい緑色、緑褐色、淡褐色、赤褐色、灰色そして黄色など、カミソリウオもまたカラーバリエーションの豊富な魚です。
色だけではなく、個体によっては藻類を付着していて、黄色やオレンジのシミやピンク色の斑点を持つものもいます!彼らは、海草と一緒に海底近くを漂っていることが多いため、見つけるのにとても苦労しますが、’チーキービーチ’というペラジアン号クルーズのマックダイビングサイトでは頻繁に見られています。
写真提供:ワカトビゲストSaskia van Wijk
このワンダーパスはミミックオクトパスの親戚といった所でしょうか? ・・・一生懸命、自分をカニに見せている面白いタコちゃんです。
写真提供:ワカトビゲストMike Bartick
皆さんももうご存知のはず! オニダルマオコゼは、他の生物を待ち伏せて狙う捕食者です。座ったままひたすら待ち、一カ所から何時間も動かないことがほとんどです。そして、小さな魚が通り過ぎる時、口を大きく開いて何も知らない無防備な魚や甲殻類、頭足類を一気に水ごと飲み込みます!
オニダルマオコゼもまた体色や質感を周囲の環境に合わせ、上手にカムフラージュしています。時々、赤紫色やピンク、オレンジなどの鮮やかな色合いをしていることもあります。
写真提供:ワカトビゲストSteve Miller
時には、このようにしかめた顔だけ砂から出していることもあります!
オニダルマオコゼは、防御のため背びれの棘に猛毒を持っています。彼らは世界で最も有毒な魚であると考えられており、死亡例もあるため、砂地やガレ場では特に注意が必要です。
写真提供:ワカトビゲストSteve Miller
ヒゲハギは、体中に皮弁があるため海草のようにも見えます。彼らは、よく海藻と一緒にドリフトしながら捕食者から身を守っているようです。
写真提供:ワカトビゲストMark Snyder
この長い吻(鼻)に硬い骨の背甲と翼のような大きな胸びれを持つ奇妙な魚は、ウミテングという魚です。
きっと突き出た鼻が天狗のように見えることからこの名前が付いたのでしょう。泳ぐと言うより、海底を’這う’のですが、意外と早いスピードです。砂地を好み、ペアで見られることが多いです。
写真提供:ワカトビゲストRichard Smith