おとなしそうだけど、本当は・・・

2013年1月4日(金)

海が好きな人にとっては、穏やかさと静けさを持つ海は美しい別世界のようかもしれませんが、そこに住むたくさんの生物にとっては、 天候や潮の流れなどにより急に変化してしまう厳しい環境もあります。食べる物を探したり、安全な場所を確保して外敵に備えたりと海に住む生物たちは毎日大忙しです!

危険に直面するたび、それまで以上に警戒するようになり、生き残るための新たな方法を生みだしていく生物たちに注目してみましょう!!

海が好きな人にとっては、穏やかさと静けさを持つ海は美しい別世界のようかもしれませんが、そこに住むたくさんの生物にとっては、 天候や潮の流れなどにより急に変化してしまう厳しい環境もあります。食べる物を探したり、安全な場所を確保して外敵に備えたりと海に住む生物たちは毎日大忙しです!

危険に直面するたび、それまで以上に警戒するようになり、生き残るための新たな方法を生みだしていく生物たちに注目してみましょう!!


写真提供:ワカトビゲストSteve Miller

生き残るために海の生物たちは、捕食されないための方法や自分自身はもちろん仲間や幼魚を守るために行動パターンを変えたり、巣を作ったり、テリトリーを持つ魚などたくさんの異なるテクニックを持っています。


写真提供:ワカトビゲストClaus Meyer

いくつかのウミウシは、身を守るために化学物質を作り出すということはご存知でしたか?!

その一例が、この美しいゾウゲイロウミウシ (Hypselodoris bullocki) で、食べてもとても苦く美味しくないという事を捕食者に覚えさせたのか、誰からも見向きされません!

生物学者たちは、ウミウシが作り出す天然の毒素はサンゴ礁の無脊椎動物から取り入れた物だと考えており、将来の医学に活用できないものかと研究を続けているそうです。


写真提供:ワカトビゲストEric Cheng

フグの仲間も致命的な毒を持ち、防御に使っています。

基本的にフグは、危険が迫ると体を風船のように膨張させ、実際よりも大きく見せることにより捕食者を思いとどまらせます。見かけは美味しそうに見えるかもしれませんが、膨らんでいない場合でも全身に棘を持っているため食べるのに苦労しそうです。しかし、そのような警告を無視した空腹に耐えきれなかった魚が、好運にも?フグが膨らむ前に飲み込んだりするとテトロドキシンという毒が胃の中で広がり、結局は死に至ることになってしますのです。

この神経系の毒は、主に卵巣と肝臓に含まれていますが、腸や皮膚、筋肉にも微量に存在します。サメなどの大型の魚には命に影響はありませんが、私達人間は死に至ることもあります。フグは泳ぐのが遅くおとなしそうに見えますが、その性質を補うために神経毒や棘だけではなく、時には攻撃してくる相手に噛み付くこともあり、噛み付かれた魚は毒が体にまわり死に至ることもあるのです!


写真提供:ワカトビゲストMarina and Victor Zaslavsky

ハナミノカサゴがヒレを広げてホバーリングする姿は美しいものですが、背びれに強い毒を持っているので危険な魚でもあります。鮮やかな色合いは、強い毒棘を持っていることを警告しています。

ハナミノカサゴは、オニカサゴなどと同じフサカサゴ科の魚です。この科の魚には、カムフラージュが上手な種もいますが、一つだけ共通している事は多かれ少なかれ毒を持っているという事です。


写真提供:ワカトビゲストWayne MacWilliams

ミノカサゴの様にオニカサゴもまた毒棘を持っているのですが、オニカサゴは背ビレに毒素の含まれた粘液で覆われた鋭い棘を持っていて、上からの攻撃に備えています。これに加え、外敵から身を守るために周囲にカムフラージュする技も持っています。そして獲物が近づいてくると、オニカサゴは口と鰓を開け水と獲物を一気に飲み込みこんでしまうのです!


写真提供:ワカトビゲストWayne MacWilliams

ミノカサゴとオニカサゴの親戚のようなオニダルマオコゼもまた毒を持っていますが、オニダルマオコゼは攻撃された場合にのみ、その毒を使います。

石のように見えるオニダルマオコゼを何も知らない人が浅瀬で踏んでしまい、被害に遭うケースも少なくありません。オニダルマオコゼは背ビレの棘に猛毒を持ち、脅されたり邪魔されたりした時に神経毒が分泌されるので、浅瀬で手や膝をつくときには十分注意が必要です!


写真提供:ワカトビゲストGeert Vercauteren

リーフスティングレイなどのエイの仲間は、身を守るための長い尾を持っています。この尾には、毒の含まれる棘がある事は皆さんもご存知だとは思いますが、エイがこの棘を使うのは身を守るための最終手段という事はご存知でしたか?

相手が近くに来すぎたり、胸ビレに触れたり、危険を感じたりすると尾が無意識のうちに反応し、棘に毒を流し込み攻撃する仕組みになっています。いくつかの例では、その棘を切り離す事ができ、傷口にはまり抜くのに苦労したというケースもあったようです。エイは壊れた棘を速やかに再生する事ができるようですが、刺された人もエイと同じくらい可哀想ですよね?ちなみに、この棘は骨状軟骨物質で作られているため、攻撃してくる魚や人間の皮膚を貫通することができ、毒を含んだ粘液で覆われています。


写真提供:ワカトビゲストClaude & Lolita Voirol

ワカトビのサンゴ礁は種類が豊富なため、とても色鮮やかでお花畑のようです。しかし、間違った場所に手を着くと何かに刺されてしまい、すぐに触ってはいけない物だったということに気が付かされます。

ハネガヤやクラゲ、サンゴ、イソギンチャクなどの刺胞動物は、身を守るための刺胞毒を持っています。


写真提供:ワカトビゲストTom Reynolds

サンゴ礁に住む魚たちは、地球上で最も細密に作られた動物の一つだと思いませんか? しかし、そのきらびやかな装いは見せるためのものではなく、他の動物や生息している周囲に似せていたり、有毒であることを知らせる警告のための色であったりします。幼魚の時には、同じ種の成魚に襲われないようにするため全く違った色や模様を持つ魚も少なくありません。


写真提供:ワカトビゲストLisa Collins

シマキンチャクフグは、自分自身を主張し目立つ色合いをしていますが、捕食者は非常に有毒である事を知っているため、近くにいても決して襲うことはありません。面白いことにノコギリハギはこのアイディアが気に入ったのか、色合いだけではなく行動パターンも真似て、シマキンチャクフグそのものの様に装っているので、誰に襲われる心配も無く過ごしているのです!

本当にそっくりなこの魚を識別するポイントは、背ビレにあることをご存知でしたか?本物のフグの方は、背骨の後方に小さな背ビレを持っているのに対し、偽物の方はカワハギ科特有の幅広い背ビレと臀ビレを持っているので、ここに注目してみると簡単に識別することができますよ。


写真提供:ワカトビゲストBo Harper

サンゴ礁に住む一部の生物は、身を守るための棘や毒、化学物質などを備えている生物もいれば、硬い骨格や殻を持つもの、または警告するための派手な色や模様をしていて捕食者から食べられる恐れのない生物もいたりで、本当に様々です。


写真提供:ワカトビゲストDanilo Trinchao Pires Rios

甲殻類は、柔らかい体を持っているため丈夫な殻を背負っています。襲われた時は、中に隠れることで身を守ります。丈夫な殻が彼らの城となるのです!

実は、その城の奪い合いがヤドカリたちの中では頻繁に行われており、良い貝殻を見つけることは容易いことではありません。海に遊びに行った時などは、ヤドカリたちの大切な住み家になる貝殻を、無闇に収集しないようにしてくださいね!


写真提供:ワカトビゲストAdam Wandt

サンゴ礁に生息する生物たちは、身を守るために捕食者に対応するための方法や幼魚や仲間を守る方法、自分たちのテリトリーや巣穴を持つ種など、様々なテクニックを生み出しました。これらの特殊な防御方法をまだ持っていないいくつかの生物は、他の種と巧妙なリレーションシップを作るか、他の種と一緒に生活しながら学んでいく必要があります。

ウミシダをよく見てみると、カクレエビの仲間やウミシダウバウオ、コマチコシオリエビなどウミシダ類に共生する生物を見つけることができます。ウミシダは中央の上面部分に口を持ち、U字型の腸と肛門が口の隣にあり、粘着性のある羽根のような腕の部分で水中を漂う小さな粒子を捕らえては口へと運んでいきます


写真提供:ワカトビゲスト J Watt

ムチカラマツやネジレカラマツなどに共生するムチカラマツエビのように、何かに共生する生物は、ホストと似たような色合いをしていることがほとんどです。

このムチカラマツエビは1cm程の大きさで、生息するムチカラマツの色により、黄色、オレンジ、緑色とカラーバリエーションも豊富です。


写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick

そして最後に忘れてはいけない、イソギンチャクに住むみんなの人気者クマノミについてです。(写真:セジロクマノミ)

イソギンチャクの根元は、自らの触手に刺されないよう粘液で覆われているという事をご存知でしたか?クマノミなどのイソギンチャクを隠れ場所にしている生物たちもまた触手から保護するために繰り返しその粘液を体に塗っているのです!

このように、サンゴ礁に住む生物たちは様々な方法で身を守り、食うか食われるかの競争の激しい世界で生き抜くすべを見出していくのです。


写真提供:ワカトビゲストWarren Baverstock, verstodigital.com

ワカトビダイブリゾートの日本語のウェブサイトは、こちらからご覧いただけます。

http://japan.wakatobi.com/home_jp.php


12月22日~ 王道コース

2012年12月28日(金)

今シーズンスタートしました!
スタート1週目は22名様をお迎えしてクリスマストリップです。



今週の気になるログはこちら↓
(さらに…)

振り返れば奴がいる?

2012年12月25日(火)

水中の世界では、いつ遭遇できるか分からない生物がたくさんいるからこそ、会えた時の感動は倍増し、忘れられない瞬間や思い出となります。だから、ダイビングはやめられない!とい方も多いはずです。

貴重なチャンスを逃さないためにも、目の前だけではなく、上や横そして、たまには振り返って後もチェックしないといけませんよね!?

Wakatobi で生き生きとしたサンゴ礁に住む、カラフルな魚たちや小さな生物たちをダイビングやスノーケル中に見つけると、もっともっと色々な生物が見たくてたまらくなってしまいますよね?

泳いでいると、どうしてもサンゴ礁の広がるリーフにばかり集中しがちですが、そんな私達を尻目に、一体どれだけの生物が横を通り過ぎて行くのか、不思議に思った事はありませんか?もしかしたら魚たちが、あなたの方を見ているかもしれませんよ!


写真提供:ワカトビゲスト  Wayne MacWilliams

魚たちが泳ぎ回る水中は三次元の世界なので、周囲でどんなことが起きているのか、時には感覚を研ぎ澄ます必要があります。



写真提供:ワカトビゲスト  Steve Lock

その良い例がこちらです!

少し前の出来事なのですが、リーフに沿ってドリフトダイブしていると、ダイバーの後方から姿を現したのは・・・何と!ジンベイザメではありませんか!!

その巨大な訪問者にさえ、最初は多くのダイバーが気付きませんでしたが、フレンドリーなジンベイザメと一緒に泳ぐことができ、みんな興奮していました!


写真提供:ワカトビゲスト  Marina Navarrete

世界最大のサメであるジンベイザメは、60万年前から地球に生息していると考えられています。大きさは12メートルに達することもあり、間違いなく世界最大の魚類です!

このような立派なジンベイザメと泳ぐ事は、ダイバーの夢でもあります。サメと言うと怖いイメージですが、ジンベイザメは大きな口を開けて、プランクトンを吸い込んで捕食している穏やかなサメで、寿命は約70年とされています。


写真提供:ワカトビゲスト  Kirk Stolzenburg

ワカトビで小さな生物の行動を観察していると、完全に魅了させられてしまいます!

外見がオラウータンのような、オラウータンクラブをよく観察してみると・・・毛むくじゃらの腕でお腹をかく様子はまさに、ジャングルに住むオラウータンにそっくりです!


写真提供:ワカトビゲスト  Steve Rosenberg

ラウータンクラブを観察しているダイバーたちのすぐ後では、カイメンをばくばく食べているタイマイに、まだ誰も気付いていません:)

ワカトビのダイブサイトでよく見られるタイマイは、くちばしのように尖った口に細長い頭、そして甲羅の縁がギザギザしているのが大きな特徴です。サンゴ礁にあるくぼみやオーバーハングにある大好物のカイメンや無脊椎動物にリーチしやすそうですよね。

ワカトビのように豊かなサンゴ礁が広がる海には、巨大なカイメンもたくさんあります。きっとウミガメたちも、この美しい海を泳ぎ回れる事を幸せに思っているはずです!


写真提供:ワカトビゲスト  Rodger Klein

ウミガメは、海の中でも古い生き物のひとつです。特に水中での生活に適応したウミガメたちは、恐竜がいた時代までさかのぼり、何百万年も前から生存していた事が分かっています。でも、その頃はまだ地上で生活していたようです。

卵から孵化し、砂を一生懸命かいて地上へ上がってくると、一目散に海へと向かっていきます。今日では ウミガメの全て7種が、世界中で絶滅または絶滅の危機に瀕しているとされています。また、卵を狙う捕食者だけではなく、次の世代を残すために岸に上がらなくてはならないメスを狙う捕食者もいるため、一番弱い立場にいるのがメスのウミガメのようです。


写真提供:ワカトビゲスト  Paula Butler

タイマイがカイメンを食べている頃、浅瀬ではバラクーダの群れが渦を巻いています! ダイバーはまだオラウータンクラブを観察しています・・・そうこうしているうちに、バラクーダの群れはリーフから遠ざかって行ってしまうのでした。みんな、見過ごしちゃいましたね:)

バラクーダは、海の捕食者として非常に効率的な体付きをしています。鋭い視力に強力な顎、そして素早い身のこなし (獲物を捕らえるときには、毎時40km以上のスピードがだせるようです) ハンティングにはもってこいです!そして彼らは、食物連鎖の一番上に位置する生物でもあるのです。

バラクーダがボラやイサキ、イトヨリダイなどの小さい魚を捕まえる時は、ストーカーのごとく辛抱強く後を付いて行き決定的瞬間をひたすら待つそうです。時には大きな魚を襲うこともあり、強力な顎を使って半分に齧ってしまうのです!


写真提供:ワカトビゲスト  Mark Snyder

‘頻繁に周囲を確認しなきゃ!’と分かってはいるものの、どうしても”小さい生物”に目がいってしまう・・・そんな方も多いはずです!大物もいいですが、こんな可愛いマクロ生物も見逃したくないですもんね!?

ワカトビで人気者のピグミーシーホースを見つけるのは簡単ではありませんが、一度目にすると、どうしてたくさんのダイバーが見たがるのかが分かるはずです!流れの中でも中性浮力がきちんととれるダイバーは、ウミウチワの周りを泳ぐ姿や求愛や交尾シーン、何かを食べている様子など、タンクのエアーが続く限りこの小さなピグミーシーホースを観察してみたいと思っているはずです。そんな、1センチにも満たないピグミーシーホースの驚くべき行動を目にするには、いい視力または虫眼鏡が必要ですね:)


写真提供:ワカトビゲスト  Richard Smith, oceanrealmimages.com

レアな生物を自分で見つけられた時は、本当に嬉しいものですよね!?

ある日、ワカトビのゲストDenise McCauleyさんが後を振り返ってみると、ステルス戦闘機のようなシルエットが近づいて来たので、すかさずシャッターを切ったそうです。


真提供:ワカトビゲスト  Denise McCauley

ダイビング中にどんな生物に遭遇できるかという大きな期待が、
巧妙にカムフラージュしたオニダルマオコゼなどの生物を見つけ出そうと、サンゴ礁の隅から隅まで覗き込みダイバーは一生懸命です!

このように、キレイな青色のハナヒゲウツボが穴から体を出し、ポーズしてくれると本当に嬉しいものです!


写真提供:ワカトビゲスト  Walt Stearns

大きな音と泡を出している‘大きくて変な魚’は何をしているのかと、好奇心旺盛なミナミギンポが穴から顔を出しています。

幼魚時はクリーナーフィッシュに擬態しているミナミギンポは、きっとその‘大きな魚’がキレイにしてもらいたいのか様子を見ているのかもしれません。


写真提供:ワカトビゲスト  Steve Rosenberg

ダイバーのすぐ後で、ヒメジが群れをなしています。小さなギンポより何十倍も大きいのに臆病なのか群れで円を描くように泳いでいます。


写真提供:ワカトビゲスト  Steve Lock

サンゴ礁を泳いでいると、イソギンチャクの中でクマノミとは違った動きをする‘何か’に気が付くはずです。

主にハダゴイソギンチャクに生息するアカホシカニダマシは、プランクトンなどをキャッチしては、口に運んでいきます。


写真提供:ワカトビゲスト  Koichiro Mine

アカホシカニダマシを観察していると、セジロクマノミの成魚はダイバーから幼魚を守るために、勢いよくダイバーの目の前を泳ぎに来ます。

ひとつの小さな場所で様々な事が起きているのに見入っている頃、再びダイバーのすぐ後では、あの魚が見つけてもらうのを待っているかもしれません・・・。


写真提供:ワカトビゲスト  Warren Baverstock, verstodigital.com

一本のダイビングが終わりに近づいてくると、残圧が少ない何人かのダイバーは浮上していきました。もう少しだけ潜っていようと考えていた二人のダイバーの目の前に現れたのは・・・魚をくわえたコブシメです!何というパーフェクトなタイミングなのでしょう!

タコやイカのように色や模様、質感を瞬時に変えられ、周囲に溶け込めるコブシメは、”海のカメレオン”みたいです。コミュニケーションをとる時や求愛行動の時に、体色を変化させたりします。


写真提供:ワカトビゲスト  Larry Abbott

水平線の向こうに太陽が沈んでいく頃になっても、その日に偶然、遭遇できたジンベイザメのことを思い出すと、興奮で胸がいっぱいです!!

そうなのです!たまには、後を振り返ったり、上を見たりして周囲を見渡してみるとラッキーなことがあるのです!


写真提供:ワカトビゲスト  Kirk Stolzenburg

今日もまた、充実した一日をワカトビで過ごす事が出来ました! そんな日は、美しい夕日を見ながらジェッティバーで乾杯です!!


写真提供:ワカトビゲスト  Didi Lotze

政変後のエジプト~レッドシーカイロ観光編つづき~

2012年12月21日(金)

さて2日目です。
2日目はギザの南部に広がるピラミッドを中心とする古代の墓地遺跡地域です。
今回はサッカーラとメンフィスとダフシュールを見に行きました。💨

サッカーラには多くの遺跡が有り、代表する遺跡は、古王国第3王朝の2代目の王である
ジョセル王の「階段ピラミッド」を中心とするピラミッド・コンプレックスだそうです。

ピラミッドとういうとギザの3大ピラミッドが思い浮かび、それが全てだと思い込んでしまっていた
私の浅はかな考え・・・
そういえば世界不思議発見でエジプトにはたくさんのピラミッドがあることを、へぇーーすごいなぁーと
思いながら見ていたことをおもいだしました😌

まずはダフシュールの屈折ピラミッド。
傾斜角度が多くのピラミッドと変わっていることから「屈折ピラミッド」と名づけられたそうです。😑




そしてまたまたあることをやってみたくなってしまった私・・・・💦
それは・・・・・・
ピラミッドをつまむ!!!!💨💨



神聖なるピラミッドを・・・
大変失礼致しました。
でも、どーしてもやってみたかったんです。🐼
許してください💦


そして、ダフシュールの赤いピラミッド。
このピラミッドは大ピラミッドを 造ったクフ王のお父さんのスネフル王が造ったものだそうです。
現存する真正ピラミッドとしてはエジプトで一番古いのもので使用されている砂岩の色が少し赤いのでこの名前がついたそうです😑



そしてサッカーラの階段ピラミッド
ピラミッドは6段の階段ピラミッドになっております。



わたし個人的にはこのピラミッドが一番好きでした💕
何でかと申しますと・・・・
まず周りは見渡す限り砂漠・・・
なんだ。当たりまえじゃんと思うかもしれませんが、ギザのピラミッドはご存知の方も多いように、見渡すとスグ向こうには近代的なビルディングが!!!
ギザから離れたこの場所は近代的な建物はなくのどかな小さな街。
砂漠の景色の向こうにはビル!!
ではなく、私の思い描いていた理想の砂漠の中のピラミッドって感じなのです。😎

そして・そしてこのピラミッドにはピラミッドの周囲を囲むように葬祭神殿や礼拝堂が建ち並んでいる葬祭複合体
になっているのです😑

城壁の様な複合体の入り口は敵の侵入を防ぐのためなのか入り口が極端に狭く造ってあり、周辺の13の入り口はすべて偽扉だそうです。



狭い入り口から入ると40本の列柱廊が続いていました



そしてここでも私の遊び心が・・・・・・



柱の影からこんにちわぁ~
本当は40人いれば・・・・・・
かなりの大満足な絵になったのにと私の心の声・・・💬

柱のみで天井を支えていたのではなく、柱と側壁の間は壁でつながっていたらしです。
そしていたるところにイミテーションがありました。
例えば偽物のドアなどがあったり、ちょうつがいまで作られていました。
さらに天井に丸太のイミテーションをした彫刻まで。
何ででしょうか・・・・・うむぅ~😑

列柱廊を抜けると、階段ピラミッドが。
南墓の側の壁にはコブラの装飾があり一緒にとると素敵な絵になりますよーとガイドさんのアドバイス。
某有名観光ガイド本カメラマンにも同じアドバイスをし、同じよううな写真があるそうですよーー




そして、階段ピラミッドの玄室につながる階段を覗くことができます。
階段ピラミッドには、入口がないのだそうです。
昔は行き来できたそうですが、劣化がひどく、進入禁止。ザンネン・・・。



階段を上りきると、階段ピラミッドコンプレックス周辺の景色を一望できます。
発掘途中?修復中?の遺跡が・・・・。




そしてここからはギザのピラミッドも砂漠のはるかかなたに見えます。


これぞ私のイメージ・・・エジプトの砂漠の中のピラミッドです。

そしてこのアタリには既に崩れてしまった・崩れかけているピラミッドも沢山。



そして次に見にいったのは横たわるラムセス2世の像。
巨大なラムセス2世像が建物の中にどーーーん!!と横たわっていました。
中に入ると、足の部分が無いにも関わらず、他の部分はほぼ完璧な状態のラムセス像。
1階部分では簡単な仕切りがあるだけなので結構側まで寄れます。
余りにも大きくて全体の感じが掴めないので、2階部分に上がり、そこから眺めた。
うん!!!ここからの方が、全体も見れるし、顔の表情も見ることが出来る。💕



ガイドさんはココのラムセス像が一番男前といってました。
なんとなく納得。

建物の中を1周し、全ての角度から眺めた後、外に。

外には有名なアラバスター製のスフィンクスがあった。ギザのスフィンクスに比べると遙かに小さいけれども、私はこちらのスフィンクスのほうが
綺麗なままで残っていて好きかも。
そしてここでも私のお茶目心が。



同じ格好をして写真を撮るといいことが!!!??(嘘です)

ギザのピラミッドもやはりエジプトに行ったら見ておかないと!!!
ですが、
私は2日目の観光の方がとても気に入りました。
もちろんギザはギザでよかったのですが、のんびり田舎雰囲気とわたしのイメージをしていた
サハラ砂漠のピラミッドがこの場所でした。
もちろん大きさなんかは圧倒的にギザのほうが大きく圧巻なんですけどね。

是非見比べして好きなピラミッドを見つける!!というのも旅の面白さかもしれませんね。

次にエジプトに行く機会があったら、更に砂漠の秘境の地を攻めてみることができたらなぁーと
思いました。

政変後のエジプト。
まだまだ行くのを懸念している方も多いと思いますが、実際に行ってみての感想。
報道されているより全く安全でした。

集会が行われている広場や集会所に行かない限りカイロの町は安全でしたし、
カイロ外の都市にいたっては、全く関係無しの雰囲気満載です。

今年は2年ぶりにレッドシーのツアー再開を予定しております。
是非是非皆さんも遊びに行ってみてください。


政変後のエジプト~レッドシーカイロ観光編~

2012年12月19日(水)

すっかり間が空いてしまいました・・・・💦💦💦
ごめんなさい😭

さぁ最後の締めくくりはカイロ観光です。
今回は2日間あったので、1日目は定番コースのモハメッドアリモスク、考古学博物館、ギザのピラミッドへ
2日目はメンフィス・サッカラ・ダハシュールへ入ってまいりました。✌

まずは1日目の定番観光💨

定番といっても初めてのカイロ。
やはりカイロに行ったからにはココを訪れないと話しにならないでしょう・・・ととても楽しみ。

まずはモハメッドアリモスクへ。
エジプトといえばイスラム教徒の国。
イスラムといえばやはり最初に思いつくのはモスクでしょうか。😊
エジプトで代表的なモスクといえばモハメドアリモスク



どーん💨💨
大迫力です。

アラバスターを多用しているためアラバスター・モスクとも呼ばれているそうです。
神聖な場所とされているので、中に入るには土足は厳禁。
そして女性の方は肌出し禁止なので、中に入るのにサリーのような上着を貸してくれます。

中に入るとまず手足などを清める場所があり、
その場所にはルクソール神殿のオベリスクの変わりにフランスからもらった時計があるのですが、未だに一度もまっとうに動いたことがないとか言われるい時計の役割を全く果たしていない時計が・・・・

そしてそして聖堂の中にはいると・・・・・・
シャンデリアに圧巻!!!!



中央のシャンデリアは1トンの重さがあるそうです!!
今は電気を使っているそうですが、昔は油を輸入して使っていたそうです。
油代だけでかなりの費用が・・・と貧乏性の私はついおもってしまいました・・笑

モスクの象徴であるミナレット(塔)は世界で3番目の高さだそうです。
昔はスピーカーがなかったため、お祈りの時間になるとミナレットにのぼり、大声で呼びかけたそうです。
高所恐怖症の人はこの仕事につけませんね・・・笑

モスクの天井がドームになっているのはマイクがなかった昔、声が響きわたり皆に聞こえるようにドームになっているそうです。
そして2階席と後ろの席は女性、前が男性の座る位置になっているのは、女性が前で男性が後ろだと、綺麗な女性が前にいると、男性がお祈りに集中できないから?
だとガイドさんが話してくれました・・・・笑


広場からはビザのピラミッドも見えます・・・
さぁーピラミッドへ!!!
の前に考古学博物館でした。💦



考古学博物館は残念ながら撮影禁止⚠



まだまだ観光客が少なく、ゆっくりと展示物を見ることができました。
ツタンカーメンの部屋も2度も入ってみることができちゃいました✌
そしてミイラ室では保存状態のよいミイラの数々にびっくり。
はるか昔の祖先の人々が本当に眠っているような状態で保存されている高度な技術にびっくりでした。


さぁ!!そしてギザのピラミッドへ。
第一印象!!!
大きい~



そして臭~い・・・・
なんでかといいますとですね・・・・
ラクダさんやお馬さんの落し物がたくさん・・・・🐾
皆さん足元には気をつけてくださいね。💦💦



でにやはり来たからにはラクダに乗らないと!!!
あ!!!
でも皆さんピラミッドの前にたくさんラクダ乗りがありますが、そこでは乗らないでくださいね。
高い料金をぼったくられます。
ガイドさんが、正規の料金で乗せてくれる場所に案内してもらえますので、そこでラクダさんに
乗ってくださいね。

ちなみにわたしは乗って写真が撮りたかっただけなので、その場合は$1ですみました。
砂漠を散歩するともう少々かかりますが・・・・
皆さんも思い出にいかがでしょう??
ただラクダは思ったよりもでかく、立ち上がると少々恐いですが💦




ピラミッドをバックにパシャリ・・・。
思わず大はしゃぎしてしまいました・・・・

そしてここからは3つピラミッドが並んで見れる絶景写真ポイント。
一度流行ってみたかった手のひらピラミッド・・・・



お決まりですがツイツイやってしまいました。
上手くのっているでしょうか・・・🐷

観光のあとはハンハリーリへ
日本語で市場という意味だそうです。
お土産屋さんが所狭しとびっしり並び、活気にあふれています。
お土産を買う際には、交渉をして・・・
すんなり購入してはいけません!!!
数回の値段のやり取りでかなぁーーり安くなります。
お土産を買うのにも根気が必要な国のベスト3に入るだろうな・・・・と思いました・・笑




長くなってしまったので2日目の観光は次のブログでご紹介いたします・・

11月24日~ 王道コース

2012年12月4日(火)

今シーズン最後のトリップとなりました。
お越しいただいたたくさんの皆様、ありがとうございました。

今週は14名様のお客様とトリップスタートです。
「ダイビングサービスむらい」様がショップツアーでご乗船くださいました。

風も波もなく、穏やかな海の一週間でした。






今週の気になるログはこちら↓
(さらに…)

海洋生物学者がパラダイスにやって来た!

2012年12月3日(月)

海洋生物学者であり、水中写真に情熱を注ぐリチャード・スミス氏は、
あまり知られていないピグミーシーホースの生態と保護についての研究を重ね、最近博士課程を修了しました。ほとんどのリサーチは、ここワカトビで行われたんですよ!

今回はそのリチャードさんが、今年の9月に訪れたワカトビのダイブクルーズ船 ”ペラジアン号” で撮影した、お気に入りの写真にコメントを添えて届けてくれました!


世界で最もサンゴが密集しているとされるコーラルトライアングルのほぼ中心に位置するワカトビダイブリゾートは、私の好きな場所の一つです。

素晴らしい事にこのリゾートは、地域住民とともにサンゴ礁を守るためにとても精力的です。そのため、ここでの生物の多様性は他の場所に負けないくらい本当に豊富です! コーラルトライアングル内の他のエリアでは、残念な事に今でもサンゴにダメージを与えてしまう漁法を続けていたり、安易に船の錨を落としてしまったり、生活排水などによる汚染などにより深刻な被害を受けている所も少なくありません。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

Wakatobiのダイビング面で素晴らしいところは、サンゴ礁に住む生物をゲストに見せる時にそれぞれのダイブガイドが、ダメージを与えないようとても気をつけているところです。悲しい事に他の多くのエリアでは、ダイバーのお手本になるべきガイドが生物に触れたり動かしたり、数センチに満たない小さな生物を突っついたりと、とても見ていられません。

私のピグミーシーホースの研究からも証明することができるように、私達が水中で見る生物の多くは非常にデリケートで、ダイバーによりネガティブな影響を受ける場合もあります。幸いにも、ワカトビでは最高のダイビングホリデーになるようスタッフ一同尽くすとともに、訪れるダイバーに生物のことをより理解してもらえるよう頻繁にプレゼンテーションなどを行い、こういった生物への影響を最小限に抑えるようにしているのです!


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

太陽が昇り始める1本目のダイビングで、ツバメウオの群れに逢う事が出来ました。

アカククリが幼魚の時は、毒を持つヒラムシに姿を見せていたり、ナンヨウツバメウオの幼魚は、姿を枯れ葉に似せていたりしますが、この写真の種は、幼魚と成魚がとてもよく似ています。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

ピグミーシーホースの生態と保護について焦点を当てた博士課程の研究が、今年に入って全て終了しました。この研究を始める一つのきっかけとして、このような小さな魚の世界を、皆様にも見ていただけたらという思いがありました。

全てのタツノオトシゴはオスが妊娠するように、ピグミーシーホースもオスが妊娠します。そして11日から12日すると、小さいながらも既にしっかりとした形を持つ6匹から12匹の赤ちゃんを産みます。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

さまざまな種類のカイメンが生息するワカトビのエリアでは、絵になるカイメンがたくさんあります。

胃腔と呼ばれるカイメンの内側の空洞部には、鞭毛をそなえた襟細胞が多数あり、この鞭毛によって小孔から大孔への水の循環を引き起こしています。中に運ばれた水はフィルターを通じ、栄養のある粒子と酵素とに分けられた後、大孔と呼ばれる開口部から水を排出しています。最近では様々な有機化合物がカイメンから多数発見されていて、 抗 HIV 薬として用いられている薬と類似した構造を持っていたり、心臓病や関節炎などに有効である構造を持っていたりするため、医薬品の候補として期待されています。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

ワカトビに広がるソフトコーラルやカイメン、ハードコーラルなどのカラフルなサンゴ礁は、私達ダイバーを虜にします。

1本のダイビングが70分と長めにとってあるだけではなく、浅瀬にも本当に様々な生物が生息しているので、フォトグラファーもゆっくり写真を撮ることができます。この写真は、栄養豊かな水が流れる水深6メートルのところで撮影した一枚です。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.co

今回訪れたペラジアンクルーズで見つけた、ウミウチワではなくムチヤギに生息するデニースピグミーシーホースです! この例は大変珍しく、私もまだ2回しか見たことがありません!(ちなみに初めて見たのもワカトビでした!!)

ムリチェラというヤギ科のウミウチワにしか生息しないバーギバンティピグミーシーホースとは異なり、私はこれまでに9種類の違うタイプのウミウチワとムチヤギに生息するデニースピグミーシーホースを記録しています。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

7種類のピグミーシーホースが存在することをご存知でしたか? そのうち、4種類がワカトビのリーフで見ることが出来るんですよ!

バーギバンティとデニースピグミーシーホースの2種類がヤギ類に生息し、ホワイトピグミーシーホースとブラウンピグミーシーホースはハリメーダという海藻の周辺に生息しています。写真のホワイトピグミーシーホースは、ワカトビのエリアで頻繁に目にすることができ、最大で1.6センチほどです。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

ウミウシとひと言でいっても、ツノザヤウミウシのようなのもいて様々な形と色のものに別れます。ワカトビのエリアでもいろいろなウミウシが見られますが、ワカトビのガイドですら初めて見たという種が発見される事も珍しくはありません。

フジタウミウシ科の種は、先端部分が黄色い突起状のものがいくつか半透明の体から出ているのが特徴です


写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

イソコンペイトウガニは、暗くなるとトゲトサカの枝の間を動き回るので意外と簡単に撮影することができます。

このカニの擬態は素晴らしいもので、時にはポリプを切り取って自分の殻に植え付けたりしている個体もいるほどです!このような生物を見つけるには、ガイドの鋭い目が必要ですね。


写真提供コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

ナイトダイビング中に、とても運が良いことに小さなカニ(トサカガザミの仲間)が、ちょうど殻を脱いでいる瞬間をおさえることが出来ました!

甲殻類は成長していく過程で、何度か古い殻を捨て、新しい殻がまだ柔らかい時に少しずつ大きく成長していくのです。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

ゼニアソフトコーラルに隠れた生物を見つけるには、ナイトダイブに行った時が最適です。そこには、エビやカニ類、ウミウシ、カワハギなど様々な小さな生物が、外敵に見つからないようにカムフラージュしながら身を潜めています。

このサンゴを、視界の狭いナイトダイブ中に探すことは簡単ではありませんが、探してみる価値はあるはずです。また、このサンゴは細胞内に微細藻類が含まれているため、太陽の光を必要とします。そのため、多くは浅瀬で見られる傾向にあります。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

マックダイビングをするパサルワジョという所では、このような小さなカワハギもたくさん見ることができます。

多くの生物にするように、落ち着いてゆっくりとアプローチすると十分に近づいて写真を撮ることができます。カワハギの仲間は、色や質感を変えることができる魚のひとつでもあります。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

ペラジアンクルーズで訪れた、ブトン島のパサルワジョという湾内でやったマックダイビングは本当に楽しかったです!

私達はタツノオトシゴやカエルアンコウ、カミソリウオ、ニシキフウライウオなど本当にたくさんの生物を見ましたが、このキレイな緑色のサンゴに乗るハゼが私の目に留まりました。

マックダイビングとは、砂地やガレ場に隠れている一風変わった生物を探す少し変わったタイプのダイビングですが、そんな生物たちを自分で見つけ始めると、どんどん夢中になってしまうダイビングでもあります!私にとってマックダイビングとは、宝探しのようで非常に潜りがいのあるダイビングです!


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

野に咲く美しい花のように、自然界には素晴らしい色や模様を持った生物がたくさん存在し、私達の心を優しい気持ちにしてくれます。この写真のような環形動物のカンザシゴガイの仲間は、美しいだけではなく実用的な機能を持っているというから、さらに驚きです!

羽根のような形をしている所が、鰓冠と呼ばれるエラで水中を漂うプランクトンや有機物を捕っては口へと運んでいきます。このエラには水の動きを感知し、身を守るための二次的な機能も持っています。イバラカンザシなどと同じで、近づきすぎると穴の中に隠れてしまうので、ゆっくりアプローチするようにしましょう。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

ウミウシは水中の化学物質を検出し、食料源に辿り着くために2本の触覚を使っています。

このウミウシ(Chromodoris reticulata)は、体を左右に動かしたり頭を上下に揺らしたりして、美味しい匂いの発生源を突き止めようとしているんだと思います。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

Chromodoris leopardus は、パサルワジョの湾内では比較的珍しいウミウシのようです。

ウミウシは体の外にある鰓を通して酸素を吸収し、触覚の周りに新鮮な水の流れを作るようにしているようです。


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

私は、これまでにたくさんの場所でニシキテグリの交尾シーンを観察してきましたが、ペラジアン号のダイブサイト ”マジック・ピア” が今まで見てきた中で最高です!!

それぞれのダイバーが独自の場所を確保できるくらい、本当にたくさんのニシキテグリがいました。私は、一匹の大きなオスと3匹のメスの求愛行動をしばらくの間、観察していました。いつものように、オスとメスのペアが一緒に浮上していき、精子と卵を放っていきます。

この写真には、待ちきれなかったのか2匹のメスが同時に浮上し、3匹でフィニッシュをむかえることとなった稀なケースをとらえることができました!


コメント&写真提供: © Richard Smith, oceanrealmimages.com

リチャード・スミス氏は海洋生物学者、そしてフリーの水中フォトグラファー兼ライターです。彼は、ピグミーシーホースの生態と保護についての研究を重ね、最近博士課程を修了したばかりです。

海洋環境に関する知識と素晴らしい写真を撮るためのユニークな目、そして確かなスキルを持つリチャードさんは、スキューバダイビングとマリンライフに主な焦点をあて、世界各地の出版物に定期的に記事を載せています。

’ Dr リッチ ’ は、東南アジアのコーラルトライアングル内で多くの時間を費やし、海洋生物についてのプレゼンテーションを各地で行ったり、環境に配慮したフォトテクニックを教えたりするツアーを実施しています。

詳しい情報は、こちらからご覧ください: OceanRealmImages.com



リチャード・スミス氏とペラジアンクルーズを一緒に過ごした、ゲストからのコメントをいくつか紹介しましょう。

「ペラジアン号は、ファーストクラスのクルーズとダイビングを提供してくれました。美味しい食事に、フレンドリーなクルーと知識豊富なダイブガイド、そして最高のサービスとダイビングでした。私は、これまでにリゾートを2度訪れたことがありますが、その時の滞在も素晴らしかったです。今回は、クルーズ船ペラジアン号の方に来てみましたが、全ての面において、私の期待を裏切りませんでした!」
Greg Clinton


写真提供: © Didi Lotze

「ペラジアン号を体験した後では、どこのダイブクルーズに乗ったとしても、私の期待が高すぎてしまうと思うので、きっと他の船で最高の時間を過ごそうと思っても不可能だと思います。ワカトビダイブリゾートではヴィラに滞在し、その後はペラジアン号のマスターキャビンだったので、これ以上のものはないですよね!」Fusako Hara


写真提供: © Didi Lotze

「ゲスト数が10名までなので、すぐにフレンドリーになれ、のんびりとしたタイムスケジュールで過ごせました。ほとんど壊れていないソフト&ハードコーラルの中で、マクロ系が好みの方におすすめします!」 Toshitaka Tani



「ペラジアンクルーズは、さまざまな日程とルートを用意しているので、リゾート周辺のエリアを完全にカバーできますよ。」Richard Smith



ペラジアンクルーズについての日本語のホームページへは、こちらからご覧いただけます:http://pelagian.wakatobi.com/home_jp.php



エアカランが生まれ変わりました☆

2012年11月29日(木)

私達をニューカレドニアへ導いてくれる航空会社、エアカランが、
この度パワーUPするということで、説明会が開かれました!


どんな風に変わるのかというと…??



🌼ハイビスカスクラス(ビジネスクラス)

カラーリングは、ニューカレドニアの海を示すブルーグレー
布地は、ニューカレの伝統的な織物をイメージしているそうです😊

そして座席は180°まで倒れちゃいます!
しかも、後ろに倒れこむのではなく、前にスライドするかたちのLie-flat seatなので、
後ろの人への気兼ねは必要ありません★

他にも、15インチの大画面、ノイズキャンセリングのヘッドフォンなどなど、
流石ビジネスクラス♥な造りになっています。



🌷エコノミークラス

カラーリングは、同じくニューカレの海を示すブルーと、ニッケルを含んだ赤土をイメージしたレッド
布地は、珊瑚をイメージした模様になっています。
(個人的には、前のお魚模様も好きだったので、ちょっと淋しかったり…😣)


(さらに…)

日が昇り、そして沈む頃・・・

2012年11月27日(火)

ワカトビのゲスト、Allan Saben氏とErik Schlögl氏が小さなパラダイス“ワカトビ”で過ごした素晴らしい日々をシェアしてくれました。

目の前には美しい海が広がり、新しい一日が始まります! 太陽がゆっくり昇っていきます・・・サンゴ礁では、夜行性の生物たちは寝床につき、他の生物がゆっくりと目を覚まし始める、穏やかな時間が流れる素敵な時です。

日が上がるとともにワカトビのゲスト、エリックは流れにのって緩やかに揺れる鮮やかなソフトコーラルを写真におさめるべく、出かけて行くのでした。


写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl

ブダイの仲間は、夜になると隠れ場所を探して全身を保護粘膜で覆い眠りにつきます。そして日が昇ると、大好物の藻類を食べにサンゴ礁に出かけて行くのです。


写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl

エスカと呼ばれる疑似餌を振りながら、朝食を狙うクマドリカエルアンコウ。周囲に溶け込み上手に隠れていましたが、エリックは上手に撮っていますね!パッと見は、ただのカイメンのようにも見えるので完璧なカムフラージュ術ですね。

カエルアンコウはカラーバリエーションがとても豊富な魚で、種ごとに異なるだけではなく、同じ種でも様々な色に分かれます。表皮の質感は、滑らかなものからでこぼこのもの、カイメンのようなシミをもつものもいます。


写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl

太陽が空高く上がる頃、エサを探し求めサンゴ礁を泳ぎ回るハナミノカサゴをエリックは見つけました。よく見かける魚ですが、フォトグラファーにはいつも人気の被写体です。

同じフサカサゴ科の仲間ですが、派手なハナミノカサゴと地味でカムフラージュが上手なオニカサゴは、外見こそ大分違いますが多かれ少なかれ毒を持っているという、共通点が一つだけあります。


写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl

日差しが強くなってくると、光が苦手なサビウツボは暗い穴に帰り、夜になるのを待ちます。そしてまた暗くなると、狩りをし始めるのです。

暗いオーバーハングにいたウツボでしたが、エリックは上手に撮影しています。


写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl

その頃、アランさんはオトヒメウミウシ (Chromodoris Kunei) がゆっくり卵を生んでいる姿を捕らえていました!

一言でウミウシと言っても、いろんな色や形をした3,000種以上のウミウシが識別されており、現在でも新しいウミウシが毎日識別されているそうです!リボンの様な卵も、種に応じてさまざまなサイズ、形状、色に別れますが、通常食料源の近くに並べてあります。

大きさはわずか数ミリから5センチほどのものがほとんどで、多くは熱帯海域でよく見られますが、世界のどこの海にも生息が確認されています。


写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben

アランさんが撮影したとても鮮やな写真の一枚です。

よくハゼ科とカエルウオなどのイソギンポ科を混同してしまいがちですが、ハゼ科は魚類の中で一番大きいグループで、世界で2,000種類以上のハゼが識別されています。

カメやサメなどの大型生物に吸着しているコバンザメが持つ吸盤状で、小判型に変形した背ビレと同じように、多くのハゼ科も吸盤状になっている腹ビレを持ち、石や岩にくっついている事が最も特徴的な点です。

このように半透明な体を持つハゼは、内臓や目のちょうど上にある脳などが透けて見えます!



写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben

アランさんがナイトダイブに出かけ撮影した、美しいイソギンチャク (Pseudocorynactis anemones) のショットがこちらです!


写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben

真昼の太陽の下、サンゴ礁は強い日差しに照らされカラフルに輝いて見えます。こんな時は、活気に満ちた生物を撮るのに最も相応しい時間と思いがちですが、実はほとんどの生物は強い光が苦手なため隠れてしまっているのです。


写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl

私達の目には、とてもカラフルに見えるモンガラカワハギですが、迷彩模様の軍服を着た兵士やジャングルに住むヘビのように、水中では敵も見逃してしまうような、とても区別がつきにくい模様なのです!


写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl

このように大きくてカラフルなウミウチワが生息する海は、残念ながら少なくなってきてしまいましたが、ワカトビの海域には今でも、多種多様で巨大なウミウチワがたくさんあります。

小さな生物の住み家でもあるウミウチワは、非常にデリケートなため、誤ってフィンで蹴ってしまったり、ゲージを引っ掛けてしまったり、大きいカメラやストロボを押し付ける事により簡単に壊れてしまいます。しかし、中性浮力をきちんととり、慎重にアプローチをするなど、私たちダイバー一人ひとりが気をつける事により、この美しい海をいつまでも守っていけるのです!



写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben

ウミシダやウミウチワ、カイメン、海藻、海草など宿主に擬態する生物を見つけるには鋭い目が必要です。(例えば、このカミソリウオのように海草に見事に擬態している生物など。)

擬態上手な魚は、環境にうまくブレンドできる場所を見つけると、そこから動かないことがほとんどです。例え、大きなカメラを持つダイバーが近づいてきても、じっと動かず気付かれていない振りをしているのか、そこから動かない事がほとんどです!


写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben


イイジマフクロウニは、棘の先に毒を持っているだけではなく、実は噛むこともできるのです!

ウニは、ヒトデやナマコ、ウミシダ、クモヒトデなどが属する棘皮動物のメンバーです。他の棘皮動物のように、五放射相称性(放射状に5方向に伸びた体)をしていて、透明で粘着性のある”管足”と呼ばれる何百もの小さな足で移動しています。

ウニは、光と化学物質、触感にとても敏感です。目こそありませんが、最近の研究では、体全体が目のような機能をしているかもしれない事を示唆しています。

ウニの棘をかじって壊し、棘が少なくなってくると裏返して内側の肉質部分を食べるゴマモンガラやモンガラカワハギなどのモンガラカワハギ科と大型のベラ科の魚がウニの天敵です。


写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl

同じ頃、アランさんもまたヒトデの写真を撮っていました!

ヒトデの5本の腕には、呼吸、消化、生殖など生きていく上で必要な器官が揃っているのです!


写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben

ムチカラマツやネジレカラマツは、ウミカラマツ科に属しており、まっすぐなものと、らせん状のものとありますが、今になっても多くの種が識別されていないままで、特定するのが難しいそうです。

短く尖ったポリプを持つウミウチワとは違い、ムチカラマツのポリプは簡単に目にすることが出来ます。いくつかのハゼは、吸盤状の腹ビレを持つためムチカラマツにぴったりとくっつき、触手の間に住んでいます。


写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl

ウミシダは、腕に囲まれた内側の中心部上面に口を持っています。そして、U字型の腸と肛門は口の隣に位置しています。羽根のようで粘着性の粘液で覆われた腕を広げ、 水中を流れるプランクトンをすくい取っては、口へと運んでいきます。

エリックさんは、ウミシダが腕を広げ、緩やかな流れによって運ばれてくるプランクトンを捕らえている所を見事に撮影しています。もし、マクロレンズを使用している場合は、ウミシダカクレエビなどウミシダに住む小さな生物を探してみましょう。



写真提供:ワカトビゲスト Erik Schlögl

コチの仲間もまた、周囲にマッチしたカモフラージュ模様をしています。コチは、他の魚を食べる肉食で獲物を待ち伏せて狙う魚でもあります。

獲物が標的範囲以内に入るまでじっと動かず待ち、十分近づいた時に口を大きく開け一気に襲いかかり飲み込みます。口に収まるサイズの魚なら、問題なく飲み込めるようです! 私達ダイバーが近づいても、見つかっていないという確信があるのか、じっとしているので写真を撮りやすい魚です。


写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben

日が沈み始めると、日中活動的だった生物たちは、長い夜を安心して過ごせる穴やサンゴの隙間を探し始めます。穏やかなこの時間帯ですが、ハンティングや求愛、交配、産卵など、魚たちにとって夕暮れ時は意外と忙しい時間帯なのです。


写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben

夜のなると、ブダイの仲間も寝所に帰っていきます。蚊が多い所では、蚊を避けるための蚊帳を使うように、ブダイたちも外敵や寄生虫から身を避けるために特殊な粘液で全身を包み込むのです!この秘密兵器でもある粘液は口から出す事ができ、外敵に悟られないような特別な匂いがあるようです。

またこの粘液の膜は、万が一ウツボなどに見つかってしまった場合に、素早く逃亡できるよう、早期警戒システムとしても機能しているそうです!


写真提供:ワカトビゲスト Allan Saben

アランさんは、オーストラリアのシドニーで特殊な自動車の付属品を扱う会社の取締役を勤めています。

彼は、一年間一生懸命働いた自分へのご褒美に、ワカトビのようにサンゴと海洋生物が豊富な場所へ行くことが何よりの楽しみだと話していました。言うまでもありませんが、ダイビングと水中写真が彼の情熱です!

彼の写真をもっとご覧になりたい方は、こちらから:
http://www.redbubble.com/people/allans http://www.flickr.com/photos/allansaben





11月17日~ 王道コース

2012年11月24日(土)

今週は13名様をお迎えしてトリップスタートです。






今週の気になるログはこちら↓
(さらに…)

CATEGORY

MONTHLY ARCHIVE

ページ先頭へ