可愛らしいフグたち
2012年8月14日(火)
子犬の様なタヌキの様な、こんな可愛らしい顔をしたフグを嫌う人はいないですよね?子犬の様なタヌキの様な、こんな可愛らしい顔をしたフグを嫌う人はいないですよね?
フグ科の魚たちは、大きな棘を持つハリセンボン科にも良く似ていると思いませんか?(ハリセンボン科の魚達は、皆さんもご存知、襲われたときなどに体を膨らませ棘を立てて身を守る魚です。ストレスになるので、むやみに膨らまさないで下さいね。)
Photo copyright: ワカトビゲスト Larry Abbot
泳ぎがとても上手という感じではありませんが、フグ科の魚は胸びれ、背びれ、臀びれ、そして舵の役目を果たしている尾びれを上手に使って泳いでいます。ゆっくり泳いでいるためターゲットにされやすいですが、襲われそうになると、それぞれのヒレをフル活動させて一目散に逃げ出します。この素早い避難技はフグ科のディフェンス方法のひとつでもあります。
そして、この写真のようにハリセンボンの目には、水面からの明るい光を反射できる玉虫色の層があります。この層が、サングラスのような役割を果たしているため水中で物事をはっきり見ることができ、エイなどの外敵から身を守るのに役立っています。
Photo copyright: ワカトビゲスト Steve Miller
ケショウフグなどの大型種は最大で66cmほどにまで成長し、甲殻類や貝などの軟体動物を噛み砕くための大きな4本の歯を持っています。体には、私達の指紋のような模様があり、その模様は個体により少しずつ異なるそうです。サンゴ礁周辺では、単独で行動していることがほとんどです。
成魚は、沈船や岩陰、洞窟、テーブルコーラルの下などで良く見られますが、用心深い幼魚は、カイメンの間などで隠れながら生活しています。
この種のフグは、頑丈な歯を使いカイメンを主にエサとしていますが、サンゴ藻などの藻類やホヤ、貝類そしてカニ類も食べています。他のフグと同じように、皮膚や内臓には強い毒を持っています。
Photo copyright: ワカトビゲスト Doug Richardson
テトロドトキシンという毒は、主にフグの卵巣や肝臓にありますが、腸や皮膚、そして筋肉の中にも微量の毒を持っています。
これらの毒は、サメなどの大きな生き物には、さほど影響ありませんが、私達人間にとっては命を脅かす危険な毒です。猛毒を持っているにもかかわらず、日本やお隣の韓国では、高級料理として食されています。
Photo copyright: ワカトビゲストWayne Macwilliams
通常フグはゆっくりと泳いでいる魚ですが、時折ものすごいスピードを出すこともあります。そして、危険を感じた時は、素早く大量の水を弾力性に優れた胃に入れて体を膨らますのです! 大きなボールのようになると誰も飲み込めないので、このようにして身を守っています。
Photo copyright: ワカトビゲストSteve Miller
ハリセンボンの体は、長い有毒な棘で覆われているため漁師さん達は、網にかかったとしても決して触れることはないそうです。
幸か不幸か、ハリセンボンが膨張する前に素早く捕まえ、飲み込んだとしても途中で膨らんだせいで窒息し死んでしてしまったり、たとえ完全に飲み込んだとしても、胃の中が大量のテトロドキシンという毒に満たされ死んでしまったりするため、無害な種類もいますが、フグを食べることは大きな魚にとっても命取りになります。
Photo copyright: ワカトビスタッフ Guy Chaumette, Liquid Motion Film
フグだけが、ユニークな防御方法を持っている訳ではありませんが、実はとてもユニークな方法で求愛するのです!
非常に凝った求愛表現の後に、オスはメスを産卵場所である浅瀬へ導きます。フグの卵はとても軽いので、孵化するまでの4日から7日間は水面を漂います。
Photo copyright: ワカトビゲスト Kendra and Mike Chittenden
フグは、左右の目を別々に動かすことが可能なだけではなく、多くの種類がカメレオンの様に、環境の変化に応じて体の柄や色、輝度を変えることができるのです!
ほとんどのフグの体色は地味ですが、鮮やかな色彩と独特な模様をしている種でも自然と周囲に溶け込むことができるため、捕食者から身を隠そうとはしません。
Photo copyright: ワカトビゲストLisa Collins
ほとんどのフグ科は雑食で、岩やサンゴに生えた藻を食べたり、そこに生息する無脊椎動物をエサとしています。また大型のフグは、エビやカニ、貝類といった軟体動物もエサとしています。
サザナミフグも雑食ですが、ホヤやウニ、ヒトデを好んで食べているようです、その他にも褐虫藻や羽織虫、甲殻類、カイメン、二枚貝、ヤドカリ、ハネガヤ、イシサンゴや藻類といった物も胃の中で発見されています。また、オニヒトデの天敵としても知られています。
Photo copyright: ワカトビゲスト Joachim Luttenberger
オニヒトデは、たくさんの腕を持つヒトデで、体中に猛毒の棘を持ち、サンゴを食害してしまうことでも良く知られています。また、このヒトデは世界で二番目に大きいヒトデでもあるのです。
ハマサンゴ類やコモンサンゴ類をよく好み、たくさんの菅足を使用して健康なサンゴの上に登り、サンゴのポリプを全部食べてしまいます。枝サンゴの用に着底しづらそうなサンゴの表面でも、上手に密着しポリプを食べてしまいます。サンゴに密着すると表面全体を覆いはじめ、液状の消化酵素を分泌し栄養分を吸収していきます。その結果、サンゴの外骨格は白化してしまい、少し経つと、藻類や繊維細胞が繁殖し始めます。
ひとつのオニヒトデは、一年で約6平方メートルの生きているサンゴ礁を食害してしまうそうです。
長年に渡り、オニヒトデの行いについて多くの議論が交わされてきました。 オニヒトデは、広範囲のサンゴを破壊してしまい、生態系に与える影響も強いため、取り除くべきだと今までは考えられてきました。しかし、新たな科学的証拠によると、オニヒトデのサンゴの消費は自然な成り行きだということだけではなく、ゆっくり成長するソフトコーラルなどが成長するためのスペースを作っているとも考えられているそうです。ゆっくり成長する様々なサンゴを、急成長するサンゴの圧力から守り、サンゴ礁の多様性を維持していく上で重要な役割を果たしているのかもしれませんね。
ホラ貝以外にも、オニヒトデの天敵としてフグ科やモンガラカワハギ科の魚が挙げられますが、捕獲された時や捕食されている間でも再生し続けるというとてつもなく優れた再生機能を持っているため、絶滅には到底至りません。盤の部分は、腕なしで再生する事が出来るだけではなく、たとえ腕だけであっても完全に再生する事ができてしまうほどです!
ワカトビのように美しいサンゴ礁が広がる海域には、オニヒトデの天敵も数多く生息しているため、生態系のバランスを保っていますが、過激な漁業を続けてきた海やホラ貝を乱獲してきた海は、オニヒトデの天敵が減ってしまっているため、生態系のバランスが崩れてしまっている海も、世界ではたくさんあります。
フグ科の魚は、定期的にホンソメワケベラやホンカクレエビなどからクリーニングしてもらうのを好み、クリーニングしてもらっている間は(私達がマッサージを受けている時と同じですね。)とてもくつろいでいるため、ダイバーもゆっくりアプローチすると、ここまで接近することが出来るのです!
コクテンフグはサンゴが豊富なエリアを好み、日中はミズガメカイメンの淵で休んだり、ケーブやクレバスの近くでホバーリングしていたりしますが、夜間はカイメンやソフトコーラルの近くを好むようです。
このフグは、主にハードコーラルを主食とし、枝サンゴのように分岐のあるサンゴの先を噛み砕いて食べたり、イソギンチャクや藻類、二枚貝、エビ、カニやナマコも食べたりしているようです
単独行動をしていることがほとんどですが、時折ペアで見かけることもあります。
コクテンフグは、灰褐色や黄色、黒っぽい個体など体色のバラエティーが豊かで、顎の周りが黒く、体全体に黒い斑点があるのも特徴の一つです。この写真のように、オレンジ色または金色の個体はワカトビのエリアでもとても珍しい色です!
このように、様々な個体が存在するフグ科の魚は、子犬の様な可愛い顔をしているので、人気の被写体でもあります。
Photo copyright: ワカトビスタッフ Guy Chaumette, Liquid Motion Film
8月4日~ 王道コース
2012年8月11日(土)
今週は少人数でのトリップ。天気もよく、盛りだくさんな一週間となりました。
※モルディブは7月20日~8月19日まで、イスラム教の国のラマザン(断食)月間となります。日没とともにその日の朝食を全員でとるという儀式が始まりますので、それまでに日中の予定を全て終えなければなりません。それに伴い、ラマザン期間中は現地でのエキストラダイブやナイトダイビングの実施が難しくなります。あらかじめご了承くださいますよう、お願いいたします。
今週の気になるログはこちら↓
(さらに…)
ニューカレドニア研修~南太平洋のプチフランス~ session3
2012年8月6日(月)
2012年5月28日~6月3日まで、ニューカレドニア研修旅行に行って来ました☀前回のブログでちょっとしたクイズを出していたのですが…
ニューカレドニア×水上といえば…
ESCAPADE ISLAND RESORT(エスカパード・アイランド・リゾート)
ですっ😊💕
モーゼル湾からボートで約20分ほど。
天気が悪いのは見て見ぬふりですよ~~😣💦
はいっ!水上バンガロー(お天気Ver.)のお出ましでーす🎵
プールも綺麗♥
水上のお部屋は、テラスからパンをまくとお魚が群れ群れすることもあるとか💕
私もトライしたところ、目つきの鋭い海鳥にパンを掻っ攫われましたが…🐔笑
お部屋も綺麗なんですよー!
特に水周り、大事ですよね??
水上バンガローの、綺麗でひろーいバスルームは魅力の1つ♥
日本人には嬉しいバスタブ付☆
ベッドもふかふか~♪
この写真で伝わるでしょうか、綺麗な海の色…☀
イケメンさんも働いてますよ♥♥♥笑
ダイビングだけじゃないんです、ニューカレドニア☆
(ダイビング旅行会社のくせに、、、って感じですが。)
ご同行者様がダイビングなさらない場合には、別途お見積もりしますので!
憧れのニューカレドニアを、憧れのままで終わりにしないで下さいね♪
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エティハド航空 アブダビ-モルディブ Abu Dhbi
2012年8月6日(月)
こんばんは。今回は中東の国。アブダビからこんにちは!!
中東の国って…どんなイメージですか?
石油?砂漠?らくだ? それともちょっとこわいイメージあります?
そんなことないないないなーい。
近年では、石油だけに頼らない観光の国作りに取り組んでいる
ドバイ、アブダビ。
研修にいってきましたのでぜひアラビックかつ潤沢な資源に圧倒される中東の国の雰囲気を感じてください。
WTPではアブダビ、ドバイ経由でモルディブに行く、1度で2度美味しいツアーも取り扱っております。
ぜひお問い合わせください♪
アブダビとドバイのまさに 世界最大級 の観光スポットをかけあしで🚄💨
まずはフェラーリワールド!!!
世界最大級の屋内テーマパーク。もう車好きにはたまらない(?)
一面まっかっか🚙なテーマパークです。
ここではジェット戦闘機と同じ油圧ウィンチシステムを採用し、0-100km/hまでの加速が2秒、最高速度は240km/h😱という世界最速のジェットコースターも楽しめます。
つづいて、ドバイモールの世界最大のDubai Aquarium & Underwater Zoo !!
お、おおおおお・・・・・・おおきいっ
もちろん、海の生き物大好きな私は突撃です!!
中には、マンタ、カスリハタ、エイなど大物が たくさーーーん。
なんと、この水槽でダイビングも楽しめるというんだからオドロキ😳
で、でもこれ、こわすぎです汗!!!
続いて
シェイク・ザイード・グランド・モスク。
HPから引用しました↓
ここから
世界最大級のモスクは建築上の芸術作品であり、巨大で参拝者4万人を収容することができます。その特徴は、80個のドーム、約1000本の円柱、24金めっきのシャンデリア、そして1本1本の糸を手で結んだ世界最大の手織りカーペットです。
ここまで
イスラム教の人たちにとって大切なお祈りの場所、モスク。
世界で1番大きいモスクはサウジアラビアのメッカ(Mecca)にあるグランド・モスク。
2番目はメディナ(Medina)にある預言者のモスク。
上記のモスクは非ムスリムは立ち入りが許可されていません。
そして、このシェイク・ザイド・モスクは世界で3番目に大きいモスクで
非ムスリムでも立ち入りが許可されています。
つまり、ムスリムでない人が立ち入れる最大のモスクがここということ。
う、う、うつくしい・・・・
白の建物がアラビアのあつい日差しに映えて一層輝いています。
欧米の観光客も多く、誰もが息をのむ。そんな場所でした。
モルディブで美しい海と自然を贅沢に味わった後、
帰り道に中東の国に立ち寄って異文化を感じる旅・・・・
新しい形ですよね。誰より先にこんな欲張りな旅行を楽しんでみませんか???!!
info@wtp.co.jp
にお問い合わせください♪
7月28日~ 王道コース
2012年8月4日(土)
今週もよく晴れて海況のよい一週間でした。雨季は一体どこへ???今週は月刊ダイバーさんの取材もありました。
11月号または12月号に取材の様子が載るそうです。
※モルディブは7月20日~8月19日まで、イスラム教の国のラマザン(断食)月間となります。日没とともにその日の朝食を全員でとるという儀式が始まりますので、それまでに日中の予定を全て終えなければなりません。それに伴い、ラマザン期間中は現地でのエキストラダイブやナイトダイビングの実施が難しくなります。あらかじめご了承くださいますよう、お願いいたします。
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パーフェクト・ショットを撮るためのテクニック
2012年8月3日(金)
リーフに沿ってのんびりダイビングをしている時に突然、魚が “トン” とぶつかってきた様な経験はありませんか?きっと、その魚はあなたに興味を持ち、普段より近くに寄ってきたのでしょう。今回は、そんな魚の心についてご案内したいと思います。
リーフに沿ってのんびりダイビングをしている時に突然、魚が “トン” とぶつかってきた様な経験はありませんか?
きっと、その魚はあなたに興味を持ち、普段より近くに寄ってきたのでしょう。でもそんな時、即座にカメラを向け、カラフルでフレンドリーな魚達の写真を撮ろうとすると・・・突然、彼らは一目散に逃げだし、隠れてしまったりするものです。
カメラを構えると、なぜか魚達は逃げだし隠れてしまいます。どうして、そんなに早く泳ぎ去ってしまうのか不思議に思ったことはありませんか?
今回は、いくつかの秘密を皆様にお教えしましょう!
その秘密を知ることで、素敵な写真が簡単に撮れるようになるだけではなく、魚達へもっと近づくことが出来るようになるでしょう!
まず第一に、海洋生物達の違いをよく観察してみましょう!
きっと、スノーケリングやダイビングをしている時に、優雅に中層を泳ぐ魚もいれば、サンゴや岩の上などでピタッと止まっている魚、糊でくっ付けられたように砂地で着底している魚がいたことに気付くはずです。
写真提供:ワカトビゲスト J Watt
魚達の浮力コントロールは、浮き袋によって調整されています。側面もしくは背面にある浮き袋内にガスを出し入れし、余分なエネルギーを使う事なく浮力の調節を行え、まさしく私達ダイバーが使う BCD と同じ役目をしているのです!
そして、一部の魚には浮き袋を震わせ、音を出す魚もいます。音を出す理由は警戒音や威嚇音だけではなく、求愛行動にも使われているようです。また、音を感じるための器官として使っている魚もいるそうです。
浮き袋を持たない魚は、水中を泳ぎ回るのにたくさんのエネルギーが必要となるため、水底に潜んでいる事が多く、必要な時にだけ泳ぎます。あまり動かない被写体は撮りやすいので、フォトグラファーにとっては朗報ですよね!?
ツバメウオやフグ、カワハギ、ハタ、チョウチョウウオ、アイゴ、タツノオトシゴ、ヨウジウオ、テンジュクダイの仲間などは浮き袋を持った魚です。
ほとんどの硬骨魚類が浮き袋を持っていますが、これらの魚達は、ダイバーがあまりにも接近しすぎると、離れていく傾向にもあります。しかし、魚の下側からゆっくりアプローチすると、魚達を怖がらせる事なく接近できるので、より良い写真が撮れるはずです。
私達がどんなに完璧な中性浮力をとっていても、水中に住む彼らに敵うはずはありません。キーポイントは、いかに魚を怖がらせず接近できるかにあるのです!
一方、浮き袋を持たない魚達は、エネルギーを無駄にしないため、静かに水底で過ごしている訳ですが、いくつかの魚は完璧なカムフラージュ術で身を隠し、獲物を待ち受ける者もいます。
こういった魚達はほとんど動かない為、フォトグラファーにはとても協力的です!パーフェクト・ショットのトリックはアプローチにある事を忘れないでください!
しかし、あまり動かない魚でも上手にアプローチしないと、矢のようにピューンと逃げ去ってしまうので、ゆっくり呼吸をするよう心がける事で泡の量や音を少なくし、そして私達の存在に慣れるよう、時間をかけて近づくようにしてみてください。そうすればきっと、魚達は逃げずにいてくれるはずです。
写真提供:ワカトビゲスト Lynne Fieber
フサカサゴ科の魚は、浮き袋を持っていない魚の典型的な例です。様々な場所で見られるオニカサゴなどは、有毒な棘を備えています。 サソリのように“刺す”という事から、英語ではScorpionfish(スコーピオンフィッシュ)と呼ばれており、その鋭い棘は、有毒な粘液でコーティングされています。
何百種類も存在するフサカサゴ科は、そのほとんどがカムフラージュの達人です。そのため、慎重にアプローチしてパーフェクト・ショットを撮る前に、まずは上手に隠れている彼らを見つけなくてはならないのです!
写真提供:ワカトビゲスト Alan Townsend
エソやエイ、サメ、ゴンベ、コチ、ギンポ、ハゼなども浮き袋を持たない魚になります。これらの魚は、あまり動き回らないため、カメラのセッティングをする時間があります。ゆっくり落ち着いてパーフェクト・ショットを狙いましょう!
写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith
驚くことに縄張り意識が高い魚ほど、フォトグラファーに対し無意識のうちに接近してくるので、シャッターチャンスをくれたりします。
これらの魚は、住み家や自分たちのテリトリーを守ろうと、彼らより大きい魚はもちろん、ダイバーやカメラにも威嚇してきます。テリトリーに侵入してくる魚には、噛み付いたり、突進して行ったり、ジクザグに泳いで怖がらせたりしてテリトリーから引き離そうとします。
侵入者がカメラの場合は、カメラに寄って来るため、小柄で動きの速い魚を正面から撮れるチャンスです!例として、クマノミやスズメダイ、ギンポの仲間などがあげられます。
クマノミをはじめとするスズメダイ科の魚もまた、非常に縄張り意識が高いため、近づくとカメラのすごく近くまで寄ってきます。そんな時は、素晴らしい写真を撮る絶好のチャンスです!
しかし、モンガラカワハギ科に属する一部の大きな魚が卵を守っている時は、非常に攻撃的になります。特にムラサメモンガラとゴマモンガラは、ダイバーやスノーケラーがテリトリーに入ってくると、巣を守るために噛み付いてくる事もあるので気をつけなければなりません。
モンガラカワハギは、硬い貝殻を噛み砕くための強力なアゴと頑丈な歯を持っており、侵入者に深刻なダメージを与える事ができるので大変危険です。激しく興奮し苛立っているような場合は、フィンなどを噛まれる前に速やかにテリトリーから出るようにしましょう!
被害を未然に防ぐ方法は、彼らの領域に入らないようにするのみです。生物の行動をよく確認し行動するようにしましょう!
小さな魚達は、可愛い被写体になってくれます!
好奇心が旺盛な幼魚や赤ちゃん達は、ダイバーやカメラに寄ってきてくれます!
クリーニングステーションもまた、いい写真を撮れるチャンスの高い場所です!
クリーニングをする魚達は、小さなヒレで“お客様”に優しく触れ、リラックスできる状態を作り出します。このことからも、クリーニング中のリラックスした魚に、接近しやすいということが分かります。しかし、近づきすぎると両方の魚が逃げてしまうので、彼らの邪魔をしないように、多少の距離を保ちながら、ゆっくりと動くごとがとても重要です。
カムフラージュが上手な魚は、身を守るために周囲の環境に完璧に溶け込んでいる場合がほとんどです。
通常、誰にも気付かれない様な場所にいることが多く、カメラを向けられても知らない振りをして、じっと動きません。そうなのです!このような生物は、ゆっくりアプローチする以前に、彼らを見つけるのが大きな課題になります!
エビやカニなどの小さな甲殻類は、とても “絵になる”生物のひとつです。
小さな海綿やイソギンチャクの近く、ウミシダの中などとても小さな場所に生息しているため、フォトグラファーのターゲットにされやすいですが、とても繊細な生き物達なので、中性浮力をきちんと保ち、彼らの環境にダメージを与えないよう、呼吸を整えながら、ゆっくり静かに動くようにしましょう。
フォトグラファーの強い味方、ウミウシについて触れずにはいられませんよね!!
どんな時ものんびりなウミウシは、アプローチが簡単なだけではなく、ベストアングルで撮らせてくれたり、素晴らしい色彩で楽しませてくれます。
ちょっと調べてみると、カラフルで様々な形をしたたくさんのウミウシがいることに、きっと気づくはずです!海の中ではこのように魅力的な生き物達が、ポーズをしてカメラマンを待っているのかもしれません!
最後に、フォトグラファーにとって一番必要な物は、最新のカメラ機材やアクセサリーではなく、まず落ち着くことです!
被写体を定めたら、まず数分は動かずゆっくり呼吸をしながら周囲を注意深く見てみましょう。そうすることで、魚達は少しずつ私達に慣れる事ができ、近くに来てくれ、最高の表情を見せてくれるはずです!時間をかけて、ゆっくり待ってみてください!
グット ラック!!
藻類の中で生活する生き物たち
2012年7月31日(火)
バンダ海の栄養豊富な水が流れ込むWakatobiのサンゴ礁には、‘Halimeda’ という海藻もたくさん生育しています。このハリメダは、多くの異なった魅力的な生き物にとって最適な生息地です。それでは、この海藻の中にどんな生き物がいるのか見てみましょう。
絶滅の危機に瀕しているハリメダという藻は、微細藻類の緑色植物門に属し、栄養分の豊富なサンゴ礁の生態系の中で、豊富に育っています。
最近になって、ハリメダは熱帯のサンゴ礁を形成する最初の生命体であることが判明し、今まで信じられてきたイシサンゴがサンゴ礁を形成していたという概念は消え去ってしまいました。グレートバリアリーフで行われた調査では、広大なハリメダ地帯では、毎年1平方メートル当り2kgの炭酸カルシウムが作り出されている事が示されました。
藻類の体(葉状体)は、石灰化した緑色の断片で構成されており、最も興味深い特徴としては、急速に成長することと、炭酸カルシウムがその組織に沈殿しているため、ほとんどの草食動物は食べられないことが挙げられます。
ハネモ目(海藻:order Bryopsidale)などの海藻は、個々の組織が2つ以上の核を持つ細胞で構成されています。海藻全体は、個々の海藻から海底にひろがる根でつながっていると考えられています。現在、約30種類のハリメダが見つかっており、その他には化石記録からのみ判明したものが追加でいくつか存在するのみなのです。
ハリメダは、砂地から岩礁エリアの海洋生物の生息範囲に繁殖しており、最大150mの水深で発見されたとの報告もありますが、このような光合成に必要な太陽光がほとんど届かない水深で繁殖する能力は、いくつか他の光合成組織と共有して形質を進化させたことを示しています。
写真提供:ワカトビゲスト Steve Miller
ハダカハオコゼやその類似種は、ハリメダの寝床に隠れることを好みます。
ハダカハオコゼの体色は緑、赤、白、黄色と多様に変化し長時間ハリメダに隠れていると、彼らは黄緑色に変化する事ができるようです。ハダカハオコゼは、名前の通り葉に模倣するのがとても得意であり、実際左右にゆらゆら揺れ動くことで、この擬態をより高度にしています。
また、彼らの皮膚にはよく染みが見受けられ、これがカモフラージュ効果をより高めています。ときには、本物の藻類やヒドロ虫を、口の周りに付けて、いるものも見られます。ハダカハオコゼは、彼らの獲物から見つけられないないようにカモフラージュをして、待ち伏せている捕食者なのです。
写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng
ハリメダ ゴーストパイプフィッシュ(Solenostomus halimeda)は、その名前が示すように、サンゴ藻類のハリメダ付近でのみ発見され、緑もしくはグレーや白っぽい体色をしています。
彼らの体長が小さい上に、棲家の色や形を完璧に模倣する素晴らしい能力を持っているため、これらの素晴らしく魅力的な魚を見つけるためには鋭い視力が必要です。
ハリメダ ゴーストパイプフィシュはカミソリウオの中でも小さな種類であり、雌はたったの70mmまでしか成長しません。
写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith
カサゴ科の仲間は毒棘を持っていて、捕食者に不快な痛みを与えることができます。また、彼らは皮膚から粘液を分泌することで、寄生虫や感染症に対する保護をしたりしています。粘液は魚の一般的な分泌物であり、ある種類の魚はその粘液の中に毒素を含んで放出します。これにより、敵の攻撃を避けることができる他に、彼らの幼魚に餌を上げる際に使用されることもあります。
ハダカオコゼは、太陽光が十分に届くような浅瀬で見つけることができ、ダイバーは十分近くまで接近することができます。彼らの持つ体色の多様性は、特にフォトグラファーを喜ばせてくれます。
写真提供:ワカトビゲスト Doug Richardson
カミソリウオは、水中や水底の周辺に生息している小さなエビなどの甲殻類を餌にしています。彼らは、頭を下にした状態で通常泳いでいるため、捕食をしている姿を目にすることは簡単です。静かに近づいて見てみると、長い鼻先にある口から、獲物を吸い上げています。
類似のタツノオトシゴとは違って、卵を孵化させるのは、メスのカミソリウオです。育児嚢は発達した腹ビレで構成されており、上縁に沿って小さな腹側体棘を一緒に留めています。いくつかのケースでは、一匹のメスと二匹のオスで生活をしており、孵化数日前であっても、オスによる卵への受精は一定のペースで行われています。
生まれてから幼生期までは急速に成長して泳ぎはじめ、プランクトンの中で長い浮遊期に入ります。彼らの魅力的な振る舞いや擬態技は、ダイバーやフォトグラファーにとても人気があります。
写真提供:ワカトビゲスト Antonio Rosso
ハリメダは、ウミウシにとっても魅力的な生息地です。
すべてのウミウシは肉食動物であり、カイメン、ヒドロ虫、コケムシ、フジツボ、イソギンチャクなどを餌にしており、中には仲間のウミウシやその卵を食べるウミウシもいます。ハリメダは食べられないので、ウミウシもハリメダを餌にはしません。ウミウシにとって、ハリメダはいくつもの隠れる場所を提供してくれる絶好の隠れ場所です。いくつかのウミウシは、このハリメダのなかで上手に擬態をしている種もいます。
安全上の理由から、多くのウミウシは海藻の上にリボン状の卵を産み付けます。このリボン状の卵はきれいな色で配列されており、いくつかは単調でくすんだものもありますが、とても綺麗なものもあります!
とても多くの小さな卵がきれいに配列され、その数はそれぞれのリボンで異なりますが、最大で数千個にのぼります。ほとんどの種類のウミウシは、卵の産み付けが終わると立ち去ってしまいます。しかしながら、これらリボン状の卵の多くは、非常に脆弱なかたちで晒されているのにも関わらず、捕食者から攻撃されたり、食べられてしまうことはほとんどありません。唯一知られている捕食者は、他のウミウシなのです!
ワニゴチは、名前の通りワニのような面白い容姿をしています。彼らは、コチ科に属しており、あまり似てはいませんがカサゴ科に属している人気のミノカサゴの親戚にあたります。
ワニゴチは、快適なハリメダの上に横たわるのが好きで、ハリメダの中に上手く紛れ込んで擬態をしています。他の多くの魚のように、彼らも周囲に溶け込むようにすばやく体色を変えることができます。この変装の達人であるワニゴチが、50cm以上の長さに達する場合でも、以外と見つけるのに困難します。
彼らは、完璧な擬態で獲物を待ち伏せし、小さな魚などを狙っているのです!
写真提供:ワカトビゲスト Remo Michel
ワカトビダイブリゾートでは、継続的に広範囲のサンゴ礁を保護することで、小さくて希少なピグミーシーホースのみならず、他の多くの種類の個体が、汚されていない自然のままの環境に近い海の中で、繁殖の機会を得ていると評価されています。
彼らは、瞼の代わりに、目の上に多肉質の‘垂れひだ’を持っており、これにより、虹彩の輪郭を失くし、カモフラージュを向上させています。ワニゴチの幼魚は、黒色の体色をしています。
彼らは臆病者ではないため、ゆっくりと近づけばとても接近できるため、フォトグラファーからも人気が高いです。もしらしたら、誰からも自分が見えるはずがない、と思っているのかもしれません。このワニゴチの大胆さのおかげで、体全体や顔と背景を捉えた素晴らしい広角レンズでの撮影を可能にしてくれます。また、美しい詳細な眼のクローズアップなどのマクロ撮影を行うチャンスも与えてくれます。
写真提供:ワカトビゲスト Remo Michel
Wakatobiのハリメダ地帯で見つけることができるその他の隠れた種としては、ホワイトピグミーシーホースと呼ばれる‘hippocampus Colemani kuiter’や‘hippocampus Pontohi’と呼ばれる種類がいます。
ピグミーシーホースはヨウジウオ科に属し、タツノオトシゴやオイランヨウジなど少なくとも7種類のグループがあり、これらは東南アジアのサンゴ礁三角地帯に生息しています。サンゴ礁三角地帯の中心部に位置するWakatobiでは、少なくとも5種類の生息が確認されています!
ピグミーシーホースに接近するチャンス(マクロショットのチャンス)があったら、お腹の下のへそ辺りを確認して見てください。雄と雌のピグミーシーホースの違いを見る事ができます。雄のピグミーシーホースは、下腹部に小さく細い裂け目がある一方、雌のピグミーシーホースには下腹部に小さな丸い穴があります。
すべてのタツノオトシゴ科の雄は、受精後の育児管理を担当しています。雌の未受精卵は、雄の育児嚢に移され血管から運ばれてくる栄養と酸素を吸収します。11日間から14日間後、卵は 一度に6匹から34匹の赤ちゃんを生んでいる事が記録されています。
デニースピグミーシーホースは、最も小さく、鼻から尾の先端までが、たった1.7cmまでにしか成長しないとても珍しい種類です!数が少なく、隠れ上手なせいか、鋭い目を持つ、ダイブガイドが粘り強く探しても困難を要します!
もし、自分自身でピグミーシーホースを見つけ出したい時は、ハリメダ地帯でわずかに直射日光から保護されている地域を見てみてください。ホワイトピグミーシーホースは、藻類の先端部を好み、わりと浅い水深(9m前後)で見つけることが出来ます。
すべてのピグミーシーホースは、国際自然保護連合の研究で、”データ不足”としてリストされており、まだ明らかになっていないことばかりです。
写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith
ピグミーシーホースは、タツノオトシゴ科の中でも形態的に区別されています。他の種類のタツノオトシゴが両側に開く鰓のペアをもっているのに対し、彼らはとても小さいため、頭の背後に1つの開口鰓をもっています。
ピグミーシーホースは見事な擬態で、多くの捕食者から逃れる事ができます。彼らの最大の脅威は、ダイバーとその極端な繊細さの虜になるマクロ派フォトグラファーです。ピグミーシーホースの保護のためWakatobiでは、有名なピグミーシーホースの専門家であり、海洋生物学者のリチャード・スミス氏により作成された‘ダイビングとピグミーシーホース撮影に関するルール’に従ったダイビングを心がけています。スミス氏は研究の為、何度もWakatobiに訪れています。
様々な甲殻類もまた、生い茂ったハリメダ地帯に生息しています。
サラサエビは、集団生活を好み、時には100匹ほどの大集団になります。すべての甲殻類と同様、エビは脱皮を繰り返し成長していきます。また、脱皮することにより、身を守る際に失われた部分を再生したりもします。
次はハリメダ地帯に生息していて、とっても個性的なピグミーパイプホ-スのご紹介です。
Kyonemichthys rumenganiは、世界最小のパイプホースです。彼らの容姿がヨウジウオ(pipefish)とタツノオトシゴ(seahorse)の両方を持ち合わせていることから、パイプホースと呼ばれています。髪の毛と同じくらいの太さしかなく、長さがたったの3〜4cmほどなので、見つけることは非常に困難です。彼らは、藻類の一部に巻き付くために持ち入る細長い尾を持っています。
生物学上でも、とても希少かつ、とても個性的で魅力的な彼らは、拡大鏡を通してみると良く観察することが出来ます。
今度、ダイビングに出かけ海藻のエリアを見つけたら、もう少し接近して観察して見てください! そこには、何か驚くような生き物が潜んでいるかもしれませんよ!
7月21日~ 王道コース
2012年7月28日(土)
今週もよく晴れて海況のよい一週間でした。※モルディブは7月20日~8月19日まで、イスラム教の国のラマザン(断食)月間となります。日没とともにその日の朝食を全員でとるという儀式が始まりますので、それまでに日中の予定を全て終えなければなりません。それに伴い、ラマザン期間中は現地でのエキストラダイブやナイトダイビングの実施が難しくなります。あらかじめご了承くださいますよう、お願いいたします。
今週の気になるログはこちら↓
(さらに…)
モルディブ&ドバイ研修⑦
2012年7月26日(木)
6月に行きましたモルディブ&ドバイ研修最終日は、オマーンのシックスセンシズジギーベイについてお届けします。
シックスセンシズジギーベイは、
オマーンの飛び地であるムサンダム半島のあり、
ドバイからオマーンへの入国は、ビザの申請もなく簡単に入国する事が出来ます。
(パスポートにスタンプが押されないのが、少し残念な気がします。。)
ドバイからジギーベイまでは、🚙で約2時間で行く事が出来ます。
ドバイの中心地から少し離れると、あたり一面は、砂漠になって行きますが、
それも過ぎると、徐々に岩山が現れてきます😳
こんなところに、リゾートがあるのだろうかと思うような砂利道💦
いつしか、ジギーベイの門をくぐるとさらに岩山を登っていきます。
そして、山頂?についたときに、その姿は見えてきました!!
分かりづらいですが💦💦 木が茂っているところがジギーベイです。
こんな土地をよくも発見したなと、関心するばかりでした。
シックスセンシズといえば、
オーガニックガーデン!!
レモングラスやスイートバジル等など・・生き生きと育っていました。
こんな場所でも育てる工夫をしているシックスセンシズは、さすがです。
お部屋はの様子は、モルディブのソネバフシに似ています。
そして、あのラームでも登場いただいた、ハリネズミ先輩もオマーンでも大活躍されていました。
シックスセンシズラームとコンビネーションで行かれてみると、
全く違ったリゾート地でありながら、同じコンセプトを感じられて、
おもしろいかもしれないですね。
残念ながら、ジギーベイには、宿泊する事が出来ず・・・
また、2時間かけてドバイに帰り帰国の途につきました。。。。。。。
帰りのチェックインは、ドバイ空港のターミナル3はエミレーツ航空専用のターミナルですので、
チェックインカウンターも全員同じカウンターに並ばなければならないので、
セルフチェックインが出来るとスムーズです。
こちらの機械で簡単にチェックインが出来るようで、もちろん座席指定も出来るようです。
(チケットによっては、出来ない場合もあるのでご注意を)
あっという間の4泊7日間でしたが、海あり山ありと有意義な研修となりました。
ドバイやオマーンに興味をもたれた方、是非お問合せを頂ければと思います。
エティハド航空 アブダビ-モルディブ Viceroy Maldives
2012年7月26日(木)
本日はシャヴィヤニ環礁に新しくオープンしたヴァイスロイ!インテリアもモダンでスタイリッシュなのがヴァイスロイ モルディブ。
ウェルカムドリンクはスイカジュース♪
ヴァイスロイには遊びゴコロ満載のおしゃれなツリーハウスが♪
実はここ、バーなんです💕
ついつい長居しちゃいそうですね。
続いて気になる水上ヴィラ
うっとり
続いてスパ🍀
水上のトリートメントルームでうっとり
スパの後はスノーケリング?
スイーツで一休み?
お部屋でお昼寝もいいかもしれませんね。
ちょっと休んだらマリンアクティビティもぜひ。
ヴァイスロイ モルディブのお問い合わせはこちらから♪
→ info@wtp.co.jp